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2026年5月4日放送の『風、薫る』第26回は、ついにバーンズ先生(エマ・ハワード)の指導が始まったものの、その内容があまりにも予想外で、見ている側もかなり戸惑う回だった。看護の授業が始まるのかと思いきや、命じられたのはシーツ交換と掃除。そして、生徒たちがそれを繰り返した末に「これは看護です」と認められるまで、まさかの一か月が経過する。
清潔が大事だということを伝えたいのはよく分かる。けれど、それにしても一か月という時間の飛び方がかなり大胆で、正直「その間どうなっていたのか」がものすごく気になる回でもあった。今回は、ようやく看護教育が始まったというより、看護とは何かをまだ分からせてもらえないまま試されている回 に見えた。
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第26回のポイント
- バーンズ先生(エマ・ハワード)が到着し、生徒たちの前に初めて立つ。
- 生徒たちは翻訳した課題を見てもらえず、最初に命じられたのはシーツ交換と掃除だった。
- 誰がやっても「これは看護ではありません」と却下される。
- 一か月後、ようやくバーンズ先生は「これは看護です」と認める。
- しかし次に待っていたのは、髪型を変えるよう命じる新たな規律だった。
個人的に印象に残ったこと
今回まず印象に残ったのは、生徒たちがバーンズ先生の英語を理解できず、直美(上坂樹里)が通訳を申し出る場面だった。ここで直美が自然に前に出るのはよかったし、やはり今の時点で英語力という意味では直美がかなり大きな戦力なのだと改めて分かった。
バーンズ先生が、生徒全員の顔を見ただけで名前を把握しているのも印象的だった。既に顔と名前を記憶しているらしく、かなり観察眼が鋭い。直美が窓を開けただけで、見ていないはずなのに誰がやったか分かるのも含めて、この先生はかなり細かく人を見ている人なのだろうと思った。
ただ、そのうえで最初の授業がかなり厳しかった。多江(生田絵梨花)やりん(見上愛)が、せっかく頑張って訳した課題を聞いてほしいと申し出ても、バーンズ先生は聞こうとせず、ただ「ついてきなさい」と言う。そして連れて行かれた先が、自分の部屋で、そこで自分のベッドのシーツ交換と宿舎全体のシーツ交換を命じる。看護とは何かもまだよく分からない生徒たちからすれば、かなり拍子抜けだっただろうと思う。
しかも、生徒たちがどれだけやっても「これは看護ではありません」と言われる。多江もしのぶ(木越明)もトメ(原嶋凛)も喜代(菊池亜希子)もゆき(中井友望)も、りんでさえも駄目だと言われる。直美に至っては、不器用さもあって「ふざけているのか」とまで言われてしまう。ここはかなりきつかった。まだ何も分かっていない生徒たちに、理由も十分に説明せず、「違う」とだけ突き返し続けるのだから、そりゃ不満もたまる。
その日の夜、寮で愚痴がこぼれるのも当然だった。喜代が実は結婚していることが分かったり、多江がバーンズ先生に本当に看護を教えられるのか疑っていたり、ようやく始まったはずの養成所生活に戸惑いが広がっているのがよく分かった。
そして何より今回いちばん引っかかったのは、そこから一か月後へ飛ぶことだった。りんとトメがシーツ交換に自信を見せても、バーンズ先生はしわを指摘してやり直しを命じる。掃除にも細かく駄目出しする。その積み重ねがあったのだろうとは思うが、それにしても一か月という時間はかなり長い。しかも、その一か月の間に何があったのかがほとんど描かれないので、見ている側としては「本当に一か月、シーツ交換と掃除だけだったのか?」という疑問が強く残る。
ここが今回いちばん気になった。もし本当に一か月間ずっとそれだけをやらせていたのなら、かなり極端だと思う。もちろん、清潔を保つことの大切さを体に叩き込むという意味はあるのだろうし、看護における基本中の基本なのだろう。でも、授業料を払って入ってきた生徒たちに、看護についての説明もほとんどなく、ただ掃除をやらせ続けて「自分で考えなさい」は、現代の感覚からするとかなり厳しい。
ただ、バーンズ先生が一か月後に「これは看護です」と認める流れそのものはよかった。つまりこの先生は、最初からシーツ交換や掃除を雑務としてやらせていたのではなく、看護の一部として理解させるためにやらせていた のだろう。病人を世話する以前に、まず清潔な環境を整えること。それが看護の土台なのだと、言葉より先に体で覚えさせようとしたのだと思う。
こと(藤江萌)とさち(木下晴香)が、ゆきをからかいに来て「看護のみんながお掃除をしてくれるおかげで旧校舎はピッカピカでもう女中はいらない」と馬鹿にするのも、当時の看護婦の立場の低さを感じさせた。周囲から見れば、掃除や雑用をしているだけに見えてしまうのだろう。でも、そこにちゃんと看護の意味を見いだしているかどうかで、この仕事の見え方は大きく違ってくるのだと思う。
最後に、バーンズ先生が「ですが、みなさん自体が不潔です。髪型を変えてもらいます」と言い、髪を解いて自分で結うように命じるのもかなり印象的だった。ここまで来ると、ただ掃除を教えているのではなく、看護婦としての身体や身なりそのものを作り直そうとしているのだろうと思う。生徒たちが想像していた優しい看護婦像とはかなり違うが、本気で職業人を育てようとしている感じは出てきた。
いきなりシーツ交換の授業が始まりましたが、
「Stop it! This is not nursing. 」
シーツを敷く前から止められ、なかなか合格はもらえません。
👇Try again.https://t.co/AnXHF6QXmP
見上愛 上坂樹里
エマ・ハワード 玄理
生田絵梨花 菊池亜希子 中井友望 木越明 原嶋凛 pic.twitter.com/aVHbJkmi0s— 朝ドラ「風、薫る」公式 (@asadora_nhk) May 3, 2026
バーンズ先生は「説明してくれる教師」ではなく、「気づかせる教師」なのだろう
今回のバーンズ先生を見ていると、この先生はかなり厳しいし不親切にも見える。でもたぶん、最初から答えを与える気がないのだろうと思う。なぜシーツを替えるのか、なぜ掃除を徹底するのか、それを言葉で教えるより、自分の体で理解させようとしている。
そのやり方が行き過ぎているようにも見えるし、一か月も飛ばされるとさすがにこちらも戸惑うのだが、少なくともこの先生の中には筋があるのだと思う。今後はその厳しさがどういう形で生徒たちに届くのかが気になる。
一か月の空白が大きすぎて、かえって気になってしまう
今回どうしても引っかかったのはここだった。一か月後に飛ぶなら、その一か月の間に生徒たちがどう変わったのか、何を思ったのか、どれだけ不満が出たのかをもう少し見たかった。特に多江や直美のように黙って従うタイプではなさそうな人たちが、どうやってこの一か月を過ごしたのかはかなり気になる。
だから今回の回は、「清潔が大事だと分かる回」というより、「その一か月を見せてくれ」と思わされる回でもあった。
生徒たちはようやく、文句を言いながらも続けられる集団なのだと分かった
それでも一つ分かったのは、この一期生たちは、文句を言いながらも投げ出さずに続けられる人たちなのだということだった。もし本当に一か月間これをやっていたのなら、それはそれですごい。誰か一人くらい辞めたいと言い出してもおかしくないのに、みんな残っている。
そのしぶとさが、この先の看護婦養成所編には大事なのかもしれないと思った。
バーンズ先生の登場で、やっと「訓練の物語」らしくなってきた
前回までは、養成所の仲間たちが集まり、人間関係ができていく話が中心だった。でも今回は、そこに本物の教師が入ってきて、空気が一変した。ここからはもう、単なる寮生活ではなく、ちゃんとした訓練の話になっていくのだろう。
厳しさはかなりあるが、そのぶん物語としては次の段階に進んだ感じがした。
まとめ
2026年5月4日放送の『風、薫る』第26回は、バーンズ先生の厳しい指導が始まり、看護婦養成所がようやく本当の意味で「訓練の場」になり始めた回だった。シーツ交換や掃除を通して清潔の大切さを叩き込む狙いは分かるが、一か月という時間の飛び方はかなり大胆で、その空白がむしろ気になる回でもあった。
それでも、厳しい規律と明確な基準を持つ教師が現れたことで、ここから看護を学ぶ物語が本格化していきそうな手応えはあった。第26回は、戸惑いは大きいが、次の展開が気になる回だったように思う。
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