朝ドラ『風、薫る』第105回感想・ネタバレ|戦争の足音が近づく。虎太郎の決断と多江の覚悟

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2026年8月21日放送の『風、薫る』第105回は、シマケン(佐野晶哉)が去ってから2年が経過したところから始まった。

恵風看護婦会の制服は新しくなり、環(山田詩子)も成長している。

直美(上坂樹里)は小川吾郎(甲斐翔真)と穏やかに暮らし、りん(見上愛)は看板看護婦として働き続けている。

一見すると、それぞれの日常が落ち着いたようにも見えた。

しかし、街の会話にも新聞にも、少しずつ戦争の影が入り込んでくる。

虎太郎は朝鮮行きを志願し、吾郎もいつ出征するか分からない。

多江(生田絵梨花)も、広島の陸軍の病院へ特志看護婦として行くことを決める。

戦争が本当に近づいてきている。

そんな不穏な空気が漂い始めた回だった。

前回の記事はこちらです。

朝ドラ『風、薫る』第104回感想・ネタバレ|シマケンとの結末は…。りんの手は患者に使う手だった
2026年8月20日放送の『風、薫る』第104回は、りん(見上愛)とシマケン(佐野晶哉)の物語に、ひとつの区切りがついたように見える回だった。シマケンは、浜松に帰ることを決める。りんは、恵風看護婦会のこと、家族のことを考えながらも、シマケン...

第105回のポイント

  • シマケンが去ってから2年が経過する。
  • 恵風看護婦会の制服も新しくなっている。
  • 美津(水野美紀)は腰を痛め、りんと環が心配する。
  • 直美は小川吾郎を見送り、小川家の日常が描かれる。
  • 丸山(若林時英)の店の前では、人々が大本営や戦争の話をしている。
  • 明治27年、直美は軍人の家族には戦争のことが何も知らされないと話す。
  • 虎太郎が恵風看護婦会を訪れ、しばらく朝鮮へ行くことをりんたちに伝える。
  • 虎太郎は、現地の部隊に薬を納める仕事をするため、自ら志願していた。
  • 虎太郎は、ツテも学もない自分が努力だけでどこまで行けるか試したいと話す。
  • 平蔵(太田光)は、戊辰戦争の生き残りだったことを直美に明かす。
  • 平蔵は、生き残るなら手柄など立てようとせず、じっとしているのが一番だと語る。
  • 小川吾郎は、まだ出征の話はないものの、直美は不安を隠しきれない。
  • 多江が恵風看護婦会を訪れ、広島の陸軍の病院へ特志看護婦として行くことを報告する。
  • 多江は、傷ついた軍人を看護し、看護の未来に貢献してくると宣言する。
  • ラストでは、屋敷のベッドで咳き込む患者を捨松(多部未華子)が看護している。

個人的に印象に残ったこと

今回は、シマケンが去ってから2年が経過したところから始まった。

恵風看護婦会の制服も新しくなっている。

環も成長した姿になっている。

時間が一気に進んだ。

美津は腰を痛め、りんが心配して環に布団を持ってくるように指示する。

美津の体は、やはり少しずつ弱っているように見える。

前から腰痛の描写はあった。

瑞穂屋も辞めた。

そして2年後の今も、腰を痛めている。

りんも恵風看護婦会で忙しく、直美も小川家の人になっている。

環の成長はうれしいが、美津の体調はやはり気になる。

小川家では、直美が「いってらっしゃい」と吾郎を見送る。

吾郎は「いってきます」と敬礼し、道を進んでいく。

直美と吾郎の暮らしは穏やかに見えた。

前回の結婚から2年が経ち、ちゃんと夫婦として暮らしている。

吾郎は料理もできる。

直美も看護婦として働き続けている。

この二人の日常は微笑ましい。

ただ、その穏やかさのすぐ外側に、戦争の足音が近づいていた。

丸山の店の前では、人々が「大本営」ができるらしいと戦争の話をしている。

客が置いていった新聞にも、戦争の記事が書かれている。

これまで不穏な空気として語られていたものが、いよいよ人々の日常会話の中に入り込んできた。

戦争が遠いものではなくなってきている。

明治27年。

恵風看護婦会では、直美がりん、ツル(うらじぬの)、ソノ(竹田百花)に、軍人は家族に何も話してはいけないから、戦争については何も知らないと説明する。

ソノは、じゃあ、ある日突然、出征と聞かされるのかと尋ねる。

直美は「あ……そうなるのかな……?」と答える。

直美の表情には、不安が見えた。

吾郎は近衛兵で、今のところ出征の話はない。

でも、軍人である以上、いつどうなるか分からない。

しかも家族には事前に何も知らされない。

看護婦としては冷静に説明できても、妻としては不安で仕方ないはずである。

そこへ虎太郎がやって来る。

虎太郎は、急に担当が変わることを謝罪する。

この先、医薬品の供給がどうなるか分からないので、少し多めに置いておいたという。

直美は感謝する。

りんがお茶を出す。

次の担当に引き継ぐことになったと聞き、りんは「何かあったの?」と尋ねる。

虎太郎は、しばらく朝鮮に行くことになったと伝える。

内地から送られてきた薬を、現地の部隊に納める仕事をするらしい。

ここで、戦争はさらに近づいた。

軍人だけではない。

薬を扱う虎太郎も、朝鮮へ行く。

医薬品の流れも戦争に巻き込まれていく。

恵風看護婦会の表に出て、りんは虎太郎を心配する。

「本当に気を付けて。危なかったら必ず逃げてね。」

すると虎太郎は言う。

「そんなに心配してくれるんだ。」

この言葉は、少し嫌味や皮肉のようにも聞こえた。

でも、たぶん虎太郎の本音が漏れたのだと思う。

りんはシマケンのことが好きだった。

虎太郎のことを恋愛対象としては見ていない。

それなのに、自分のことも心配してくれる。

当たり前のように心配してくれる。

虎太郎にとっては、それがうれしくもあり、切なくもあるのだろう。

りんは「当たり前でしょう」と答える。

虎太郎は、自分は戦いに行くわけではないと言う。

しかし、りんは本当に虎太郎が行かなければならない場所なのかと確認する。

すると虎太郎は、志願したことを告白する。

外国との戦争はみんな初めてだ。

やったことのない仕事をした者が重宝がられる。

人ができないこと、知らないことをすれば、その分、上に上がることができる。

虎太郎はそう言う。

りんは聞く。

「どうして、そんなに、上に上がろうとするの?」

東京で十分成功しているのに。

虎太郎は言いよどむ。

そして、振り絞るように言う。

「ツテも学もない俺が、努力だけで、どこまで行けるのか試してみたいんだ。」

この言葉が切なかった。

本当は「りんに釣り合う男になるため」と言いたかったのではないか。

そう思ってしまった。

虎太郎は、元家老の娘であるりんの隣に立つために、ずっと努力してきたのだと思う。

自分にはツテも学もない。

でも、努力だけでどこまで行けるのか。

その証明をしたい。

それは自分のためでもあり、りんのためでもあったのかもしれない。

もしかすると、虎太郎は亀吉を超えようとしているのかもしれない。

亀吉も学がないことにコンプレックスを持っていたはずである。

しかし、亀吉は財を成し、りんと結婚し、環の父親になった。

虎太郎にとって、亀吉は超えるべき存在でもあるのだろうか。

いずれにしても、虎太郎は切ない。

りん以外の女性を東京で見つけることはできなかったのだろうか。

一途にりんを思い続け、りんのために努力し、でも報われず、りんの近くにいるのが辛くなって、朝鮮行きを志願したのだとしたら、どうしてもかわいそうに見えてしまう。

日本をたつ前に会えてよかったと言う虎太郎。

りんと虎太郎は握手をする。

「いってきます」

「いってらっしゃい」

別れの挨拶を交わし、虎太郎は去っていく。

直美が「大丈夫?」とりんを心配する。

りんはつぶやく。

「戦争……。本当にやってるんだ……。」

この言葉が重かった。

新聞や噂の中の戦争ではない。

自分の身近な人が行く。

虎太郎が行く。

吾郎もいつか行くかもしれない。

戦争が現実になった瞬間だった。

平蔵の家では、平蔵が相変わらず酒をたくさん飲んでいる。

直美は「盛大に飲まれてますね」と声をかける。

平蔵は、酒ぐらいしか楽しみがないんだからほっといてくれと言う。

直美は、今日もよろしくお願いしますと挨拶する。

平蔵の背中を拭く直美。

平蔵は、直美の旦那は軍人だっけかと聞く。

「命を助ける看護婦と、戦をする軍人の夫婦か。」

平蔵は面白がる。

まるっきり逆なのにケンカにならないのかと聞く。

直美は、主人はケンカでは一度も勝ったことがない人らしいので、と答える。

この返しは直美らしい。

でも、その後の話はかなり重かった。

直美は、吾郎と自分は似たもの同士なのかもしれないと言う。

生きていく道として軍人になった吾郎。

生きていくために看護婦になった自分。

直美にとって、吾郎は「戦をする人」という単純な存在ではない。

生きるために軍人になった人である。

自分も、生きるために看護婦になった。

だからこそ、軍人というだけで吾郎を否定することはできない。

平蔵は言う。

「それにしちゃ、親身にやってくれる。」

そして続ける。

「生き残るんだったら、手柄なんか立てようとせず、じっとしてることが一番だ。死んじまったら意味もねえ。」

平蔵は、戊辰戦争の生き残りだった。

直美が背中を拭くと、平蔵の背中には斜めに走る刀傷があった。

この傷が、平蔵の言葉に重みを与えていた。

生き残るなら、手柄なんか立てようとせず、じっとしているのが一番。

死んでしまったら意味がない。

これは、朝鮮へ志願して行く虎太郎の決断に、不気味に迫ってくる言葉だった。

虎太郎は、人ができないことをすれば上に上がれると言った。

手柄を立てようとしている。

でも平蔵は、手柄なんか立てようとせず、じっとしていることが生き残る道だと言う。

この対比が怖い。

直美は、徳利に「酒一杯、水一杯」と貼り紙をする。

平蔵にも、酒を控えてもっと長生きしてくださいとお願いする。

では、また来ますねと言って帰っていく。

平蔵は面倒な患者ではある。

でも、戦争を生き残った人として、これからの物語に重い言葉を投げてきた。

夜。

直美は吾郎の軍服を畳みながら考え込んでいる。

吾郎は鼻歌を歌いながら台所で料理をしている。

今日の晩ごはんは何ですかと直美が聞くと、吾郎は笑顔で、牛肉とばれいしょの煮つけだと答える。

直美は、いいですねえと喜ぶ。

吾郎は、出征したらずっと炊事班長がいいなあと言う。

直美は真顔で確認する。

「出征するの?」

吾郎は、近衛兵だからまだそんな話はないと答える。

直美は、驚かせないでよと真顔になる。

吾郎は、ごめんなさい、直美さんと謝る。

直美は笑ってごまかす。

しかし吾郎は言う。

「そういうの、よくない。」

吾郎は、直美の不安に気づいている。

直美は言う。

「やっぱり、好きじゃない、軍人は。お国のためとか、どうでもいい。吾郎さんさえ……。」

その先を、吾郎が遮る。

直美は、ごめんなさいと謝る。

でも、吾郎さんのごはんはずっと食べたいな、と言う。

吾郎は笑顔になる。

この場面はつらかった。

直美は看護婦である。

命を助ける仕事をしている。

その直美の夫は軍人である。

戦争が始まれば、命を危険にさらす側に行くかもしれない。

お国のためとか、どうでもいい。

吾郎さんさえ。

直美の本音はそこにある。

ただ、それを言い切ることはできない。

軍人の妻として、言ってはいけないことなのかもしれない。

でも、人として、妻としては当然の気持ちだと思う。

恵風看護婦会には、多江が訪ねてくる。

りんと直美は驚く。

看護婦取締の多江自ら来たことに、直美も驚く。

多江は、結婚もせず、看護に全てを捧げてきたのだから、出世くらいさせてよ、と言う。

そして、ねえ、りんさんと同意を求める。

自分たちは仕事にまい進してきた。

それなのに、結局直美は看護に理解のある旦那をつかまえた。

多江はそうぼやき、三人は笑い合う。

このやり取りは、久しぶりの仲間の空気があって良かった。

多江は相変わらず多江である。

そして、多江はりんの評判についても話す。

多江の病院でも、最近は派出看護を頼むなら恵風看護婦会の一ノ瀬さんで、とお願いする人がちらほらいるらしい。

りんは「え、本当?」と驚く。

多江は、誰かさんの宣伝がうまいのか、うちの生徒たちからも一ノ瀬りんはどんな人かと聞かれるという。

直美が、何て答えるのかと気にする。

多江は答える。

「言っちゃいけないことを言っちゃいけない時に言う人。」

りんと直美は、ひどいと笑う。

でも、これはかなり的確でもある。

りんは、昔からそういう人だった。

正しいと思ったことを、言ってはいけない場面でも言ってしまう。

それが問題になることもあった。

でも、それがりんらしさでもあった。

そして直美は、核心に迫る。

「それで、本当の用件は何?」

多江は、広島の陸軍の病院に特志看護婦として行くことにしたと報告する。

誰でも行けるわけではない。

自分が役に立てるなら。

そういうことらしい。

りんは、看護婦取締が行って病院は大丈夫なのかと心配する。

多江は「私が行くから、意味があると思って」と答える。

多江が行けば、後に続く看護婦も出てきやすい。

りんはそう受け止める。

りんと直美は、多江に「よろしくお願いします」と頭を下げる。

多江は言う。

「傷ついた軍人さんたちをしっかり看護して、看護の未来に貢献してきます。」

力強い宣言だった。

多江は、結婚ではなく看護を選び、出世し、そして戦争の現場に向かう。

看護の未来に貢献するために、自分が先に行く。

この覚悟は大きい。

ただ、これもまた戦争に看護婦たちが巻き込まれていく流れである。

看護婦としての活躍の場が広がることと、戦争の現場に向かうこと。

その二つが結びついてしまうのが複雑である。

最後に、屋敷のベッドに寝た患者が咳き込んでいる。

その患者を看護しているのは捨松だった。

ここで捨松が再び出てきた。

捨松が看ている患者は誰なのか。

咳き込んでいるということは、体調はかなり悪そうである。

来週につながる大きな引きだと思う。

戦争が日常の中に入ってきた

第105回で一番強く感じたのは、戦争が日常の中に入ってきたことだった。

丸山の店の前で人々が戦争の話をする。

新聞にも戦争の記事が載る。

直美は、軍人の家族には何も知らされないと話す。

虎太郎は志願して朝鮮へ行く。

吾郎もいつ出征するか分からない。

多江は広島の陸軍の病院へ行く。

もう後戻りできないところまで来ている。

これまでの看護の物語が、戦争とつながり始めた。

虎太郎の「そんなに心配してくれるんだ」が切ない

虎太郎の「そんなに心配してくれるんだ」は、かなり切なかった。

りんにとって虎太郎は大事な人ではある。

でも、恋愛対象ではない。

虎太郎もそれは分かっている。

それでも、りんは当たり前のように虎太郎を心配する。

その優しさが、虎太郎には少し残酷でもあるのだと思う。

自分のことを好きなわけではない。

でも心配はしてくれる。

その距離感が、虎太郎にはつらい。

志願して朝鮮へ行くという決断にも、りんの近くにいるつらさが関係しているのではないかと感じてしまった。

虎太郎はなぜ上に上がろうとするのか

虎太郎は、ツテも学もない自分が、努力だけでどこまで行けるか試したいと言った。

これは虎太郎らしい答えだった。

でも、本音は別にあるようにも思えた。

りんに釣り合う男になりたい。

元家老の娘の隣に立てる男になりたい。

それを言いたかったけれど、言えなかったのではないか。

虎太郎は、ずっと努力してきた。

東京で人並みになるために。

りんの隣に立つために。

でも、りんはシマケンを選んだ。

だから虎太郎はさらに上を目指す。

その努力が、どこか自分を危険な場所へ追い込んでいるようで怖い。

平蔵の言葉が虎太郎に重なる

平蔵の言葉は、虎太郎の決断に重なって聞こえた。

「生き残るんだったら、手柄なんか立てようとせず、じっとしてることが一番だ。死んじまったら意味もねえ。」

虎太郎は、上に上がるために、人がやらない仕事へ志願した。

平蔵は、戦争を生き残った人として、手柄を立てようとするなと言う。

この対比が不気味である。

虎太郎には生きて帰ってきてほしい。

上に上がることよりも、生き残ることを優先してほしい。

平蔵の言葉が、虎太郎に届くことはないのだろうか。

直美と吾郎の夫婦に戦争が影を落とす

直美と吾郎の夫婦は、穏やかで微笑ましい。

吾郎は料理をし、直美はそのごはんを楽しみにしている。

でも、吾郎は軍人である。

出征の可能性がある。

直美は「お国のためとか、どうでもいい。吾郎さんさえ……」と言いかけた。

これは直美の本音だったと思う。

看護婦としては、国や軍や傷ついた人を見なければならない。

でも妻としては、吾郎だけが無事でいてほしい。

その矛盾を抱えることになる。

小川家の幸せが描かれたばかりだからこそ、戦争の影が余計に怖い。

多江の覚悟は立派だが、複雑でもある

多江が広島の陸軍の病院へ特志看護婦として行く決断は、立派だった。

自分が行くから意味がある。

自分が先に行けば、後に続く看護婦も出てきやすい。

看護の未来に貢献する。

多江らしい覚悟である。

ただ、看護婦の活躍の場が広がることと、戦争の負傷者を看ることが結びついているのは複雑でもある。

看護の発展が、戦争によって押し進められる。

それは喜ばしいことだけではない。

多江の覚悟を応援したい気持ちと、戦争の現場へ行ってほしくない気持ちが両方ある。

来週は陸軍の病院が大きな舞台になりそう

第105回の終わり方を見ると、来週は陸軍の病院で看護婦たちが活躍する週になりそうだ。

虎太郎は朝鮮へ行く。

多江は広島へ行く。

吾郎もいつ出征するか分からない。

そして捨松が看護している患者も気になる。

看護婦の物語として、戦争の中で何が描かれるのか。

赤痢パートとはまた違う大きな山場が来るのかもしれない。

まとめ

第105回は、戦争の足音が日常の中に入り込んでくる回だった。新聞や人々の会話だけでなく、虎太郎、吾郎、多江といった身近な人たちの行動にも、戦争が直接関わり始めた。

虎太郎の朝鮮行きは特に切なかった。ツテも学もない自分が努力だけでどこまで行けるか試したいという言葉の奥に、りんに釣り合う男になりたかった本音も見えた気がする。

平蔵の「手柄なんか立てようとせず、じっとしてることが一番だ」という言葉は、その虎太郎の決断に不気味に重なっていた。上に上がることよりも、どうか生きて帰ってきてほしい。

多江も広島の陸軍の病院へ向かう。看護婦たちの活躍の場が広がる一方で、その舞台が戦争であることは重い。来週は、いよいよ陸軍の病院での看護が大きく描かれそうだ。

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