朝ドラ再放送「どんど晴れ」第30回感想(ネタバレ) ―― 「届け、声よ」ジュンソと涼子、そして夏美と柾樹が“信じること”を掴み直した回 ――

どんど晴れ

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2025年11月15日(土)放送の『どんど晴れ』第30回。

ジュンソ(リュ・シウォン)の恋人探しがついにクライマックスへ。

FMラジオを使った呼びかけ、夕顔瀬橋での再会、そして夏美(比嘉愛未)と柾樹(内田朝陽)の涙のサプライズ再会まで、一気に物語が動いた回だった。


ラジオから涼子へ想いを届ける作戦

裕二郎(吹越満)からの電話は、「涼子を見つけた」ではなく、ラジオから呼びかけてみてはどうかという提案だった。ビリー(ダニエル・カール)が地元ラジオ局のプロデューサーと知り合いで、出演の段取りを付けてくれたらしい。夏美に「連れていってくれ」と頼むジュンソ。

(個人的感想)
視聴者の多くが「涼子、見つかったのか!?」と思ったであろうところで、まさかの“ラジオ作戦”。ドラマ的には一番ドラマチックな流れだよね。

ただ、夏美は盛岡の地理がまだ分かっていない気がするので、急いでラジオ局に行きたいなら盛岡に詳しいベテランの仲居さんに頼んだほうが安全な気がしないでもない…。


FM盛岡で緊急生出演!「ずっとそばにいる」

FM盛岡に着くなり、打ち合わせなしでブースに通されるジュンソ。DJ(マギー審司)が「今日は特別ゲスト」と紹介し、韓国での活躍ぶりを説明する。

そしてジュンソは、

恋人・木下涼子への謝罪と、もう一度会えるなら今度こそ離れない

と、ラジオ越しに語り始める。

加賀美屋では環(宮本信子)と時江(あき竹城)、イーハトーブでも仲間たちがラジオを聞き入る。その言葉は、すぐそばにいた夏美にも深く届いた。

夏美は心の中で決める。

「弱音を吐かず、柾樹を信じて待とう」

(個人的感想)
まずひとつだけ言いたい。加賀美屋のラジオ、デカすぎない!?(笑)

しかし、ジュンソのラジオでの告白は本当に胸に刺さる。夏美の背筋がスッと伸びたのも分かるし、視聴者のこちらまで「届いてくれ!」と祈りたくなった。


翌朝――涼子は見つからず、しかし一本の電話が…

翌朝、ビリーに電話が入るが、「涼子は見つからなかった」という結果だった。一方、加賀美屋では則子(佐藤礼貴)、康子(那須佐代子)、恵(藤井麻衣子)がラジオの話題で大盛り上がり。

ジュンソは夏美に

「迷惑をかけたね。でも、ありがとう」

と感謝を伝える。

そして、仲居たちに見送られ、旅館を後にする。

その時、一本の電話。

電話の相手は裕二郎。

ついに涼子が見つかった!

(個人的感想)
ジュンソがラジオに出演することを知っているイーハトーブの仲間たちと、加賀美屋の環と時江がラジオを聞いているのは分かるけど、出演することを知らなかった仲居たちもこぞってジュンソの放送を聞いていたということは、盛岡市民の多くが聞く、FM盛岡の人気番組なのだろう。そう考えるとSNSのない時代に、この人気ラジオ番組で呼びかけたことは大正解なのかもしれない。

加賀美屋の女性陣がここぞとばかりに色めき立ち、伸一(東幹久)が軽く嫉妬心を抱いても、久則(鈴木正幸)はそんなに動じていなさそうなのがかっこいい。

何はともあれ、涼子さんが見つかって良かったよ。


マネージャー VS 夏美:身を呈してお客様を守る

ジュンソを連れ戻そうとするマネージャーと通訳。夕顔瀬橋に涼子がいると伝え、ジュンソを行かせようとする夏美をマネージャーが強引に阻む。

夏美は投げ出されながらも、

環が前日に見せた姿を思い出し、全身で道を塞ぐ。

両手を広げて立ちふさがるその姿を見て、カツノは「女将の魂が夏美に受け継がれた」ことを確信する。

ジュンソは夕顔瀬橋へ走り、涼子と涙の再会。

「サランヘヨ」と抱きしめるジュンソ。

(個人的感想)
まず、夏美。
あなた昨日“一秒見ただけ”で環の奥義を完全コピーしたのか!?すごい習得スピードだ!

でも、あの「両手を広げてお客様を守る構図」、ドラマ的にはすごく綺麗にまとまった感はある。
旅館に涼子さんが訪ねてきてもドラマチックな展開にはならなかっただろうから、橋の上で待つ涼子さんの元にジュンソが駆けつけるということで納得できる。この後、この二人がどうなったのかは分からないが、素直に気持ちを伝えられて良かった。


涙のサプライズ再会!夏美と柾樹

イーハトーブの部屋で柾樹と電話する夏美。「仕事と私、どっちが大事なの?」と言ってしまったことを謝り、会えなくても信じる気持ちがあれば大丈夫だと話す。

すると――

電話口から聞こえてくる違和感。

柾樹が近くにいることを確信し、階段を駆け降りる夏美。

外に飛び出すと、そこには柾樹が。

「顔が見たくて、会いに来た」

二人は涙で抱き合い、イーハトーブの面々も外に出て静かに見守る。ただ一人、聡(渡邉邦門)だけは複雑な表情で立ち尽くす――。

(個人的感想)
このドラマを“お仕事ドラマ”として見るなら、報連相ゼロの二人にはツッコミどころだらけ。でも“恋愛ドラマ”として見れば、むしろ報連相がないからこそ今回のサプライズ再会が成立したとも言える。もし「あと何時間で着くよ」と事前に連絡していたら、あの胸が熱くなる再会シーンは絶対に生まれない。

「顔が見たくて会いに来た」という柾樹の直球さも、涙を浮かべて喜ぶ夏美も、報連相不足だからこそ輝いた瞬間だったと思う。そしてやっぱり智也(神木隆之介)のセリフは、人の心にすっと入り込む力がある。あの一言で柾樹が迷いなく動いたのだろう。

それにしても、聡…。やっぱり夏美のこと、好きなのか…?
頼むから、変にこじらせた行動だけはしないでくれよ…と画面越しに願ってしまった。

まとめ

第30回は
① 声に出す
② 信じる覚悟を決める
③ 行動に移す
――この3つが連動することで奇跡が起きる回だった

ジュンソも
夏美も
柾樹も

「気持ちを溜めているだけ」だったところから、一気に“外に向けて動いた”。

だからこそ
・涼子との再会
・夏美と柾樹の再会
という“ダブル奇跡”が起きた。

第30回は、

“言葉”と“覚悟”と“行動”が初めて一列に並んだ回。

その象徴として
夕顔瀬橋の風景と
涙のハグが描かれた。

『どんど晴れ』感想まとめはこちら

 

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