2025年8月8日放送 第101回
ざっくりあらすじ
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連平〈春風亭小朝〉が芝居で「贅沢は素敵だ」と台詞を言わせ留置場送りに。身元引受人の泰輔〈前田吟〉とともに顔中傷だらけで帰宅。
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留置中に警察の暴行を受けた連平は世の統制に息苦しさを爆発。だが貧乏育ちの夢助〈金原亭小駒〉は「贅沢は敵だ」を生きる拠り所にしており、二人は取っ組み合い寸前に。
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兄・道郎〈石田登星〉に満州転勤が決定。出発前に滝川へ帰省することとなり、蝶子〈古村比呂〉は5年ぶりに子ども達を連れて同行を決意。旅費は泰輔が援助。
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要〈世良公則〉は取り残されることに不満げも、富子〈佐藤オリエ〉の「ここに泊まれば?」で観念。
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滝川の北山家では俊道〈佐藤慶〉がそわそわ。加津子〈椎野愛〉らの再会を喜ぶ一方、道郎の満州行きに無表情を貫き、みさ〈由紀さおり〉は“洋行帰りね”と妙に前向き。
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牧場主・石沢嘉市〈レオナルド熊〉が「うちの牧場に来い」と加津子を勧誘。俊道と“じい様論争”勃発。末っ子の粗相騒ぎでドタバタのまま締め――残り1分、ドラマは早めにフェードアウト。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 連平「ぜいたくほど素敵なものはない!」 | スローガン真逆で警察直行の破壊力 |
2 | 夢助「贅沢は敵だと思っていないとやってられない。」 | 階層ギャップが剥き出しに |
3 | 道郎「ま、ちょうどいいときでもある。」 | 失恋を胸に決意する背中が切ない |
4 | 俊道&石沢の“じい様”バトル | 先に祖父と呼ばれたほうが負け!? |
5 | 加津子「こんにちは!」→俊道フリーズ | 不器用な祖父の照れ顔にほっこり |
私が感じたポイント
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張り紙→逮捕→暴行傷…統制がリアルな暴力に転じた描写がショッキング。令和の視点ではなおさら衝撃です。
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夢助の「贅沢は敵」肯定が示す貧富の差。同じスローガンが立場で真逆の意味を持つことに唸りました。
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注射器より牛・馬・羊!――診察室の器具よりも、牧場の大自然(魚釣りに花満開)が小1の心をわしづかみ。石沢さんの“リアル北海道パーク”は最強のアトラクションか!?
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道郎は邦ちゃん失恋の逃避では…? とはいえ満州行き=最前線直行の可能性に胸がざわつきます。
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邦ちゃん=今で言う“魔性の女”? 連平と道郎の人生が彼女を契機に大転換。無自覚に男たちを振り回す力は計り知れません。
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俊道と石沢の“じい様論争”は北海道おじさんズの愛すべき名物コント。石沢さんの「石沢“でした”」が今日も炸裂。
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放送残り1分でドラマ終了→当時の編成事情? 80年代朝ドラの尺運用まで気になりました。
まとめ――贅沢を叫ぶ口と、贅沢を敵視する拳
第101回は「贅沢」の価値観がぶつかる一方、戦争が人を遠くへ送り出す現実が描かれました。里帰りで英気を養えるのか、満州行きは道郎の運命をどう変えるのか。次回、滝川編で“家族の根っこ”が再び描かれるのを楽しみに待ちましょう。
あなたは“贅沢”を敵にしますか? それとも素敵と呼びますか?