2025年6月26日放送の第64回は、のぶ(今田美桜)と嵩(北村匠海)がそれぞれに“生きる理由”を見つけて動き始める回でした。次郎(中島歩)が残した速記メッセージ、健太郎(高橋文哉)との腐れ縁の再会、そしてのぶが新聞社に見初められる急展開――終戦間近の高知に差し込んだ小さな光を振り返ります。
次郎が遺した速記メッセージ――「全力で走れ、絶望に追いつかれない速さで」
のぶは速記の参考書と向き合い、次郎のノートを必死に解読。そこに刻まれていたのは
「全力で走れ、絶望に追いつかれない速さで」
という力強い言葉でした。ページを見つめるのぶの瞳が朝日で照らされ、次郎の“最後の夢”がバトンとして渡った瞬間でした。
速記猛特訓! 母たちのエールと“若さ”への願い
夜更けまでノートに速記記号を書き続けるのぶ。母・羽多子(江口のりこ)は「あの子なにしゆうですか?」と驚き、次郎の母・節子(神野 三鈴)は「今の時代、速記を習得したら女性でもえい仕事に就けるらしい」と説明する。「カメラも速記も、次郎の趣味をあんなに熱心に引き継いでくれて嬉しい」と目を細めます。一方で節子は「のぶさんはまだ若いき、若松の家に縛られてほしくない」とも気遣う。母の温かさがにじむシーンでした。
健ちゃん、高知に現る! 理由は「さみしくて会いたかった」
柳井家を訪れた健ちゃん。家族は全員無事でしたが家は灰――それでも真っ先に嵩を訪ねた理由は、ただ「さみしくて会いたかった」。一心同体だという健ちゃんに嵩はただの腐れ縁だとどこか照れくさそう。二人の絆が再確認された瞬間でした。
再会メイコの号泣、そして“仕事探し”へ
職探しへ向かう途中メイコ(原菜乃華)とばったり。健ちゃんが生きていたと知ったメイコは声を上げて泣きじゃくり、その場が一瞬で再会の渦。青春の再起動を感じさせる温かな場面でした。
のぶ、闇市で速記披露――新聞社にスカウト!
闇市の焼き鳥屋で客と店主のやり取りをサラサラ速記するのぶ。その手元を東海林(津田健次郎)に目撃され、岩清水(倉悠貴)と交わす会話まで速記でメモしたところで「なにメモしちゅうが?」と問い詰められます。たくましい人らの会話を聞いて書き取りよったら励まされるからメモしていると説明するや一転、高知新報の名刺が差し出され「明日編集局に来い」と即採用宣言。速記がいきなり就職切符へ変わった瞬間でした。
翌朝、編集局の門前で輝く笑顔――“走り続ける”決意
編集局の入り口前で深呼吸するのぶの笑顔。次郎の言葉通り「絶望に追いつかれない速さ」で新しい道へ踏み出す姿で今日の放送は終了。嵩と健ちゃんはまだ仕事探し中ですが、三人が再び交わる日は近いはずです。
今日のハイライト
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速記メッセージ「全力で走れ…」の力強さ。
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健ちゃんの単純明快な再会理由「さみしかったから」。
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メイコの号泣で青春リスタート。
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闇市スカウトの“才能が飯に直結する”瞬間。
まとめ――速記は“平和のペン”になるか?
次郎の言葉を胸に、のぶは速記という新しい武器を手に入れました。嵩と健ちゃんも仕事を探し始め、焦土の高知に若者たちの活気が戻りつつあります。絶望に追いつかれない速さで――三人の新章が走り出しました。次回、高知新報でのぶは何を見つけるのか、嵩と健ちゃんはどんな職に就くのか、目が離せません。