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2026年3月31日に放送された『どんど晴れ』第140回。
第140回は、加賀美家の中だけでくすぶっていた対立が、ついに従業員たちまで巻き込む形で旅館全体へ広がっていった回だった。伸一は従業員たちにも自分の考えを聞いてもらいたいと願い出て、秋山とともに建て替え案を説明する。そこでは、加賀美屋の現状分析も、将来への危機感も、実は柾樹の考えと大きくはずれていないことが見えてくる。違うのは、その先にどんな加賀美屋を作るのかという方法論だった。ただ問題は、その大事な違いを冷静に話し合える空気が、もう家族の中にはほとんど残っていないことだ。今回は、秋山の説得のうまさが際立つ一方で、伸一の孤立、家族の聞く耳のなさ、そして夏美の仲裁にも限界が見えてきた回だった。
※この回は、前日の展開を踏まえて見ると、より重みが増します。
👇 前回(第139回)の感想はこちら

仲居たちにまで広がる建て替え論――秋山が“夢”と“不安”の両方で加賀美屋を揺らす
- 帳場では久則と環が話している。
- 柾樹(内田朝陽)は、伸一の話を聞くため従業員のもとへ行っている。
- 久則は、秋山のことを疑っていると環に伝える。
- 環もまた、秋山はただの経営コンサルタントではないと警戒している。
- 一方、帳場では秋山と伸一が仲居たちの前で説明をしている。
- 二人は、加賀美屋の収益推移のシミュレーションを示し、このままでは10年後に赤字経営に陥ると話す。
- 秋山は、柾樹の板場改革のおかげで赤字転落は当面回避されたと説明する。
- そのうえで、次の課題は新しい顧客を呼び込むことだと述べる。
- そして、そのための具体的なビジョンが、伸一の考える新しい加賀美屋なのだと説明する。
- 仲居たちは、伸一が示した新しい加賀美屋の模型を見て色めき立つ。
- 秋山と伸一は、これからは世界中からVIP客を呼び込みたいと語る。
- そのためには、これくらい大胆な演出をしたホテルでなければならないと説明する。
- 番頭の中本(高橋元太郎)は、今のままの加賀美屋を好きで来てくれる客も大勢いると意見する。
- しかし秋山は、その点も「おもてなしの心」がある以上は心配いらないと答える。
- 佳奈(川村ゆきえ)と則子(佐藤礼貴)はその話に浮かれ気味の様子を見せる。
- 一方で康子(那須佐代子)と清美(中村優子)は、建て替えにどれだけの金がかかるのかと現実的な話をしている。
- 清美は、無理な融資で経営が破綻するくらいなら、今のまま働き続けられる方がいいと話す。
- 清美の家はまだ子どもが小さいため、今のまま働き続けられる状況を望んでいることがうかがえる。
- そこへ秋山がやって来る。
- 秋山は、つまらないものだがと言いながら、仲居たちに高級なお菓子を差し入れる。
- さらに秋山は佳奈に、香水は使っているかと確認する。
- その様子を見た他の仲居たちも羨ましがる。
- 秋山は、独り者の自分が持っていても仕方がないからと、他の仲居たちにも香水をあげる約束をする。
- こうして秋山は、仲居たちとの距離を縮めていく。
個人的感想
秋山が「このままでは10年後に赤字転落する」と言っているのは、もともと柾樹が言っていたことと同じなんだよな。しかも秋山は、柾樹の板場改革がうまくいったから当面の赤字転落は回避できたと、ちゃんと柾樹の成果も認めている。さらに新規顧客の集客が必要だという話まで含めると、ここまでは秋山&伸一が言っていることと柾樹が言っていることは、実はほとんど同じなんだよ。
違うのは方法だけなんだよな。柾樹は中庭に離れを作って、本館は傷んだところの修繕にとどめる。一方で秋山と伸一は全面建て替えを主張する。要するに、目的は同じで手段が違うだけだ。だから、最初から対話を拒否せず、きちんと話し合っていれば、どこかで歩み寄れる余地は本来あったんじゃないかと思えてしまう。ただ現実には、もう伸一の持株は秋山に渡っている可能性が高いから、今さら普通の話し合いでは済まないところまで来ているんだろうけどさ。
それにしても、秋山が説明に使っていた日本地図は何だったんだろう。北海道から沖縄まで全部の地方に笑顔マークと泣き顔マークが並んでいるだけで、あれでは何を示したいのか分からない。地域によって違いがあるのか、全部同じ傾向なのか、そのへんが区別されていないと意味がないだろう。あの図だけ見ると、日本全国よく分からない状況です、としか読めなかった。
ただ、加賀美屋の現状の数字を見ると、売上は4億5000万円くらいあって、純利益も9000万円くらいはありそうだった。利益率20%近いなら、普通にかなり収益性の高い優良企業じゃないのかと思ってしまう。土地もかなり広そうだし、そんな会社が身内で揉めているとなれば、秋山みたいな人間からしたら絶好の獲物なんだろうな。
柾樹も伸一も、新規顧客を集めなきゃいけないという認識は同じなんだけど、以前も言ったように狙っている客層が違う。柾樹は若い客を増やしたい。たぶん客単価を少し下げても人数を増やす方向なんだと思う。一方で伸一は世界中のVIPを呼びたい。客単価を上げて、人数は多少絞っても売上を伸ばしたいんだろう。結局、ここがいちばん相容れない部分なんだよな。ここを無理やり折衷すると、どっちつかずの中途半端な案になるのかもしれない。
番頭の中本が「今のままの加賀美屋を好きだと言ってくれる客も大勢いる」と言ったのに対して、秋山は「建て替えてもおもてなしの心があるから大丈夫」と返していた。ここは正直かなり無理筋だと思った。今の旅館の雰囲気が好きで来ている客は、建物がガラッと変わったら、おもてなしの心が同じでももう来ないんじゃないのか。秋山もそれは分かっているんだろうけど、ここでは正しいかどうかより、とにかく淀みなく答えることを優先したんだろうな。こういう、何を聞かれてもそれっぽく返す経験値は本当に高い。
しかも秋山は、仲居たちに高級なお菓子や香水まで配って懐柔している。柾樹の板場改革も褒めるし、誰の顔も立てるし、夢も見せる。本当にうまい。逆に言うと、秋山の本当の狙いって何なんだろう。加賀美屋そのものを乗っ取って経営したいのか。それとも土地や建物といった資産が狙いなのか。まだそこが読めない。
清美が「今のまま働き続けたい」と言っていたのもかなり現実的だった。子どもがまだ小さいなら、建て替えで旅館の業務が止まること自体が死活問題になる。全面建て替えとなれば、会社都合の休業として休業手当でしのぐのか、場合によっては解雇や退職に追い込まれ、会社都合退職での失業保険給付でしのぐのか、そういう現実まで視野に入ってくる。仲居たちの中で、夢を見る人と生活を守りたい人が分かれるのもすごく分かる。
この場面で見えてくるのは、「目的の対立」ではなく「手段と客層の対立」
この場面は、伸一側と柾樹側が真っ向から正反対のことを言っているように見える。
でも整理すると、実はそうでもない。
両者とも、
- このままでは将来危ない
- 新規客を取らないといけない
- 加賀美屋は変わる必要がある
という点では一致している。
つまり対立しているのは危機認識ではなく、
誰を相手に、どんな変化をするのか
という戦略の部分。
柾樹案は「歴史を残しながら若い客を増やす案」、伸一案は「ブランドごと作り替えてVIPに振る案」
柾樹は、
- 本館は大きく変えない
- 離れを作る
- 伝統と格式を売りにする
- 若い新規客も取り込む
という方向に見える。
一方で伸一は、
- 全面建て替え
- 大胆な演出
- 世界中のVIP
- 高級リゾート化
を目指している。
だからこれは単なる建て替えの有無ではなく、
客単価を上げるか、裾野を広げるか
という路線の違いでもあるんだと思う。
秋山の怖さは、“相手の成果を否定せずに、自分の案へ接続できること”
普通なら、別案を通したい人間は、相手の案を全否定しがちだ。
でも秋山は違う。
- 柾樹の板場改革も認める
- 今の努力も無駄だったとは言わない
- そのうえで「次の課題はこれだ」とつなげる
つまり秋山は、
相手の成果を踏み台にして、自分の結論へ持っていくのがうまい
だから単純な反論よりずっと厄介に見える。
仲居たちが色めき立つのは、案が優れているからだけではなく「夢が見えるから」
模型を見せられ、VIPが来る、世界に名をとどろかせる、と言われる。
そりゃ浮かれる人は出てくる。
特に仲居たちから見れば、自分たちがもっと華やかな舞台で働ける未来に見えるだろう。
つまりこの場面で伸一案が魅力的に映るのは、
必ずしも数字が強いからではなく、
分かりやすい夢を見せてくれるから
なんだと思う。
ここは経営の正しさと、現場が感じる魅力がズレるところでもある。
一方で清美の視点が、この議論に初めて“生活”を持ち込んでいる
建て替えかリフォームか、VIPか若年層か。
そういう議論はどうしても経営者側の視点になりやすい。
でも清美はそこに、
今のまま働き続けられることが大事
という現実を持ち込んでくる。
これはかなり大きい。
なぜならこの場面で初めて、
建て替え計画が従業員の生活をどう揺らすのかが言葉になったからだ。
つまり清美は、夢でも理念でもなく
雇われる側の生活防衛ライン
を代表しているんだと思う。
中本の「今の加賀美屋が好きなお客もいる」は、数字では拾いにくい本質を突いている
秋山は理路整然としている。
でも中本の一言はかなり大きい。
今の加賀美屋が好きで来ている客は、
単にサービスを買っているだけじゃない。
建物、空気、歴史、古さを含めて“ここ”に来ている。
そこを失ったら、おもてなしの心だけでは代替できないんじゃないか。
この疑問はかなり本質的だと思う。
つまり中本はここで、
旅館の価値は接客だけではなく、場そのものにも宿る
ことを言っている。
秋山は従業員説明会を“経営説明”ではなく“懐柔の場”に変えている
説明だけなら説明で終わるはずだ。
でも秋山はその後に、
- 高級菓子
- 香水
- 気前のよさ
- 一人ひとりへの声かけ
までやる。
つまりこれはもう説明会ではなく、
現場の感情を取りにいく営業活動
なんだと思う。
数字と夢を見せたあとで、物まで配る。
かなり手慣れている。
この場面は、「家族の対立」がついに「従業員の分断」へ広がり始めた場面
これまでは主に家族の中の対立だった。
でもここでは仲居たちも、
- 浮かれる人
- 不安になる人
- 現実的に考える人
に割れている。
つまりこの場面は、
加賀美屋の方針対立が、ついに従業員の心まで二つに割り始めた場面
としてかなり重要だと思う。
ここまで来ると、もう単なる親族げんかでは済まない。
旅館全体がどちらへ向くのか、内部から揺れ始めているのかもしれない。
伸一と夏美の間に生まれた小さな対話――一方で柾樹は水面下で動き出す
- 客室で花を生けている夏美に、伸一がさきほどの説明はどうだったかと確認する。
- 夏美は、よく分かったし、伸一が考えているホテルも素敵だと思ったと答える。
- 伸一は、夏美が助け舟を出してくれたことに素直に感謝する。
- 伸一は、夏美は柾樹の味方だから絶対に反対すると思っていたと話す。
- それに対して夏美は、「加賀美屋を好きでいてくれるみんなの味方でいたい。それが柾樹さんでも伸一さんでも。」と答える。
- それでも夏美は、今の加賀美屋のまま残すのがいいと思っていると自分の考えも伝える。
- 伸一はその答えを受け入れつつも、いずれは自分の考えの方がいいと思うはずだと話す。
- 夏美が、また話を聞かせてくださいと言うと、二人は笑顔になる。
- その後、柾樹が香織(相沢紗世)に電話をかける。
- 柾樹は、気になることがあるから調べてほしいと香織に頼む。
個人的感想
夏美と伸一の間の空気が、以前とは比べものにならないくらい柔らかくなっている。やっぱり、誰も意見を聞いてくれない状況の中で、夏美だけはちゃんと話を聞いてくれた。そのことが伸一にとっては本当に大きかったんだろうなと思う。
夏美は、話を聞いた上で、それでも今の加賀美屋のままがいいと言っている。つまり、伸一に賛成したわけではない。でも伸一にとって重要なのは、今の夏美の結論そのものよりも、まず意見を聞いてくれたという事実なんだろう。そこが大きい。伸一も、話を聞いてもらったからといって、今すぐ賛成してもらえるわけじゃないことくらいは分かっている。だからこそ、この場面ではやたら押し込もうとはしていない。
夏美の方も、この先自分の考えが大きく変わる可能性はそこまで高くないと分かっているんだと思う。それでも、伸一が納得するまでは最初から拒絶する感じではない。だから二人の間には、以前みたいなギスギスした空気ではなく、少し柔らかい空気が流れていたんだろうなと思った。
そして、やっぱり柾樹は一人で動き出した。香織に何かを調べてほしいと頼んでいた以上、おそらくは秋山の身辺調査なんだろう。ここは予想通りという感じだが、家族の和を保ったまま表では静かにしていても、裏ではもう次の手を打ち始めている。そういう意味では、対立はまったく終わっていない。
この場面で大きいのは、「賛成されたこと」ではなく「対話が成立したこと」
ここで夏美は伸一案に賛成していない。
むしろ結論としては、今の加賀美屋のまま残したいと言っている。
それでもこの場面が温かく見えるのは、
否定ではなく、対話として返しているから
だと思う。
伸一にとって必要だったのは、全面建て替え案への即賛成ではなく、
まず自分の話をちゃんと聞いてもらうことだった。
だからここでは結論より前に、
会話が成立したことそのもの
が大きいんだろう。
伸一が落ち着いて見えるのは、「理解された」からではなく「拒絶されなかった」からかもしれない
夏美は考えを変えていない。
でも伸一は笑顔になる。
これはつまり、完全に理解されたからではなく、
頭ごなしに切られなかったことが効いているんだと思う。
これまでの伸一は、話し出す前に遮られたり、夢物語扱いされたりしていた。
それに対して今回は、
- 話を聞いてもらえた
- 良いところも認めてもらえた
- その上で反対意見も返ってきた
という順番になっている。
この順番の違いがかなり大きい。
夏美はこの場面で、“どちらの味方か”ではなく“加賀美屋の味方”だと自分の立場を言葉にしている
「柾樹さんでも伸一さんでも」と言うこの返しはかなり大事だと思う。
夏美はここで、誰か個人の肩を持つのではなく、
加賀美屋を好きでいてくれる人たち全体の味方でいたい
と言っている。
これは若女将としてかなり強い立場表明だ。
夫の味方でも、義兄の味方でもなく、
加賀美屋そのものに軸足を置く。
この言い方ができるようになったのは大きい。
伸一は“賛否”より“自分の考えが未来の選択肢として残ること”を望んでいるようにも見える
伸一は、いずれ自分の考えの方がいいと思うはずだと言う。
これは今すぐ認めろという圧ではなく、
自分の考えもまだ死んでいない
と確認したい気持ちにも見える。
つまり伸一にとっては、
今この場で決着をつけることより、
自分の案が完全に消されたわけではないと感じられることの方が大きいのかもしれない。
このやわらかい空気は、“問題が解決した”空気ではなく、“この二人だけは対話ができる”空気
ここはかなり大事で、
この場面を見て、伸一の問題が解決に向かったと思うのはたぶん早い。
秋山の件もあるし、株の問題もあるし、家族の対立も残っている。
でも少なくともこの場面では、
伸一と夏美の間だけは、ようやく普通に話せる状態になった。
その意味でのやわらかさなんだと思う。
だから安心感はあるけど、同時に限定的でもある。
この二人の空気と、家全体の空気はまだ全然違う。
そしてその裏で柾樹が動き出していることで、“対話”と“調査”が同時に進む構図になっている
この場面の後半で、柾樹は香織に調査を依頼する。
おそらく秋山の身辺を探るんだろう。
つまり今の加賀美屋では、
- 夏美は対話で何とかしようとしている
- 柾樹は裏で事実確認を進めようとしている
という二つの動きが同時に走っていることになる。
これはかなり面白くて、
感情をつなぐ人と、証拠を取りに行く人が分かれている。
どちらも必要ではあるが、やり方はまったく違う。
この場面は、“家族の対立”が少しやわらぐように見せながら、実際には次の局面への助走にもなっている
表面上は、伸一と夏美が笑い合って終わる。
だから少し穏やかに見える。
でもその直後に柾樹が動くことで、
むしろ物語は次の段階に入っている。
つまりこの場面は、
対立が消えた場面ではなく、
対立の形が変わる前の静かな切り替わり
として見るとかなりしっくりくる。
伸一は対話に希望を持ち、
夏美はつなごうとし、
柾樹は裏を取ろうとする。
それぞれが別の方向に動き出したことで、次の衝突はむしろもっと深くなりそうだなと感じる場面だった。
まとめ
今回の第140回を見て強く感じたのは、伸一案と柾樹案は、実は目的だけ見ればそこまで離れていないということだと思う。どちらも加賀美屋の将来に危機感を持っているし、新規客を獲得しなければならないとも考えている。違うのは、柾樹が伝統と格式を残しながら一部改修で勝負しようとしているのに対し、伸一は全面建て替えで一気に高級リゾート化を進めたいという点だ。つまり本来は、まったく別世界の話をしているわけではなく、歩み寄りや折衷案を探る余地もあったはず。それなのに、そこへ行く前に家族の空気が壊れてしまっているのがかなり苦しかった。
特に重かったのは、伸一の説明が内容以前に、もうちゃんと聞いてもらえなくなっていることだ。久則は前に聞いたから十分だと言い、浩司はすぐ感情的になり、環も基本的には聞く耳を持たない。柾樹だけがやっと秋山という人物そのものの信用性を問うところまで来たが、その頃にはもう場はかなり荒れている。つまり今回の問題は、建て替えかリフォームかという方針対立以上に、そもそも説明や議論を成り立たせる土台が失われていることなんだと思う。伸一の「一度聞いただけで結論出さないでくれよ」という言葉は、その意味でかなり切なかった。
一方で、従業員たちの反応が分かれたのも印象的だった。佳奈や則子のように夢を見て浮き立つ人もいれば、清美のように今のまま働き続けられることを重視する人もいる。ここでようやく、建て替えや経営方針の話が現場の生活と結びついて見えてきた。秋山はそこに高級菓子や香水まで使って入り込んでくるわけだから、本当にうまい。相手の成果を否定せず、夢を見せ、物まで配る。単に怪しい男というだけではなく、人を懐柔する経験値が高すぎるんだよなと思わされた。
そしてその中で、やはり夏美の役割は大きかった。今回もまた、伸一の話す場を作ろうとしたし、伸一と個別に話す場面では、賛成はしなくてもちゃんと話を聞き、対話として返していた。ただ、だからこそ逆に見えてきたのは、夏美の善意の仲裁だけではもう止められないところまで来ているという現実だと思う。カツノがまとめあげた家族の和は、もう「綻びかけている」どころかかなり深く裂け始めている。第140回は、加賀美屋の未来をどうするかという話でありながら、同時にその家族と旅館の土台そのものが危うくなっていることを、かなりはっきり見せた回だった。
『どんど晴れ』感想まとめはこちら
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