朝ドラ再放送『どんど晴れ』第123回感想(ネタバレ)──結婚式は無事終了…しかし夏美はまだ大女将に会えない

どんど晴れ

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2026年3月11日に放送された『どんど晴れ』第123回。

神社での結婚式は厳かな雰囲気の中で無事に執り行われた。一方その頃、加賀美屋の離れでは大女将・カツノが病床で静かな時間を過ごしていた。まるで結婚式の様子が見えているかのように微笑むカツノの姿に、平治と政良は二人の結婚が無事に執り行われたことを確信する。

そして舞台は加賀美屋の披露宴へ。親族や友人が集まり、若女将就任と後継ぎ発表という大きな節目を迎えようとしていた。しかしその裏では、親族の間に不満の声もくすぶり始める。

結婚式を終えた夏美と柾樹は、大女将に無事の報告をしようとするが、環は「まだやるべきことがある」と二人を止めるのだった。

祝福の日の裏で進む大女将の最期の時間。

そして披露宴で待ち受ける新たな波乱。

物語はいよいよクライマックスへと近づいていく。

※この回は、前日の展開を踏まえて見ると、より重みが増します。

👇 前回(第122回)の感想はこちら

朝ドラ再放送『どんど晴れ』第122回感想(ネタバレ)──カツノ不在の結婚式…環が隠した本当の理由
2026年3月10日に放送された『どんど晴れ』第122回。ついに夏美と柾樹の結婚式が始まる。神社には親族が集まり、厳かな雰囲気の中で式の準備が進んでいた。しかしその裏では、大女将・カツノの命の灯が静かに揺らいでいた。長年の心残りだった長男・...

結婚式を見届ける大女将

・神主の祝詞のもと、夏美(比嘉愛未)と柾樹(内田朝陽)の神前結婚式が厳かに進められている。

・一方、加賀美屋の離れではカツノ(草笛光子)の容体が今日持つかどうかという危険な状態にあった。

・カツノは病床で目を閉じているが、まるで柾樹と夏美の結婚式の様子が見えているかのような様子を見せる。

・神社では三々九度の儀式が行われ、カツノもその場面を「見ている」かのように言葉にする。

・平治(長門裕之)と政良(奥田瑛二)は、大女将には結婚式の様子が見えているのだと確信する。

・カツノが「次は指輪の交換だ」とつぶやくと、神社ではちょうど指輪交換が行われる。

・参列している親族たちの表情にも笑みがこぼれる。

・結婚式は無事に終わり、カツノの表情もどこか穏やかに微笑んでいるように見える。

・平治はその表情から、結婚式が無事終わったことを悟る。

・カツノは目を覚まし、先に亡くなった俊江(中江有里)に語りかける。

・カツノは、政良がかつて柾樹を引き取りたいと言ったときに拒否してしまったことを後悔する。

・政良は、そんなことはない、柾樹は立派に成長したとカツノに伝える。

・平治も柾樹の成長を褒め、それは大女将に似たのかもしれないと語る。

・話題は夏美のことに移り、政良は夏美を座敷童に見間違えたことがあると告白する。

・平治も驚きつつ、自分とカツノも同じ経験をしたことを明かす。

・政良と平治が夏美を褒める言葉を聞き、カツノは安堵したような表情を浮かべる。


個人的感想

神前式の結婚式の様子をかなり丁寧に描いていた回だった。自分としては神前式の流れがよく分かって興味深かったが、この作品自体があまり好きではない視聴者からすると、少し冗長に感じてしまう場面だったかもしれない。

それより驚いたのは、離れた場所で行われている結婚式の様子がカツノに見えているように描かれている点だ。さらに、それを平治や政良がまったく疑うことなく受け入れていることにも驚いた。やはりこの『どんど晴れ』という作品では「信じる心」が大きなテーマなのだろう。こうした描写に疑問を持ちすぎると、この作品自体を楽しめなくなるのかもしれない。

カツノは、二人の結婚式を見ることを生きる力としてここまで頑張ってきた人物だ。実際には式場に行くことはできなかったが、カツノの心の中では確かに結婚式が行われていたのだろう。それが結果として、少しでもカツノの命をつなぐことになったのだとすれば、それは喜ばしいことだと思える。

そして印象的だったのは、亡くなった俊江に語りかける場面だった。柾樹のそばには夏美がいてくれる、もう寂しい思いはしないと語るカツノの言葉には、どこか母親代わりとしての安堵がにじんでいた。

カツノは、政良が柾樹を迎えに来たときに引き渡さなかったことを悔いている様子だった。しかしその判断は、大女将としての筋を通した結果でもあるのだろう。加賀美屋と妻子を捨てた政良に息子を返してしまうことは、俊江に対して申し訳が立たない。そう考えていたのだと思う。

平治が柾樹を褒めたときのカツノの表情は、本当に嬉しそうだった。平治は柾樹の信念を貫くところが大女将に似ていると言った。確かにこの二人は、自分の信念を貫くという共通点がある。ただしそれは、周囲を振り回したり、時には時代や常識を無視した強引な信念でもある。これからは、その信念が正しい方向で発揮されることを願うばかりだ。

さらに面白かったのは、夏美を座敷童に見間違えた経験を持つ人物が、この場に全員揃っていたことだ。部屋の中にはカツノ、平治、政良。そして部屋の外には時江。この四人は全員、夏美を座敷童として見た経験を持っている。

以前、夏美が座敷童に見える条件は何なのだろうと考えたことがあるが、「今日、この日にカツノの近くにいる人間」という条件だったのかもしれないと思えてきた。


カツノの“幻視”の意味

カツノが結婚式を見ている描写は

・超常現象

・想像

・演出

どれとも取れる。

しかし脚本的には

カツノの願いが叶った象徴

として描かれている可能性が高い。


この場面は「カツノの最終確認」

カツノはここで

・柾樹

・夏美

・政良

すべての問題が解決したことを確認している。

これは

人生の整理

の場面。

つまり

カツノの物語の終幕

に入っている。


平治の役割

平治はこの物語で

・仲裁者

・理解者

・橋渡し役

という役割を持つ。

今回も

カツノ

政良

柾樹

三世代をつなぐ

精神的支柱

になっている。


披露宴の準備とそれぞれの思い

・加賀美屋の板場では、英雄(遠藤信)と哲也(宇佐見健)が披露宴の料理の準備で大忙しになっている。

・仲居たちも慌ただしく動き、佳奈(川村ゆきえ)たちは器の準備を進めている。

・披露宴に出席するため、加賀美家の本家や分家の親族が次々と加賀美屋に到着する。

・夏美に招待されたイーハトーブの仲間たち(裕二郎、ビリー、アキ、聡)も姿を見せる。

・聡(渡邉邦門)は浮かない表情で、まだ夏美への思いを断ち切れない様子を見せている。

・裕二郎(吹越満)やビリー(ダニエル・カール)、アキ(鈴木蘭々)はそんな聡を気遣う。

・聡が席を外したところを佳奈が見つけ、声をかけて励ます。

・佳奈は聡に対し、自分の気持ちをぶつける。

・番頭の中本(高橋元太郎)が到着した招待客を席へ案内していく。


個人的感想

披露宴の準備が進む加賀美屋の板場では、英雄と哲也の二人が料理の準備に追われていた。旅館組合から応援の板前を呼んでいる様子もなく、どうやらこの二人だけで回しているようだ。英雄は先輩として哲也に厳しく指示を出しており、下の者にはとことん厳しく接するのが加賀美屋の板場の流儀なのかもしれない。

これまでの描写を見ていると、加賀美屋にはハラスメント気質の空気が漂っているようにも感じる。しかし実際に加賀美屋を去った人物は、彩華と篠田の二人だけであり、自分の都合で辞めていった人はいない。そう考えると、外から見る印象とは違い、意外と働きやすい職場なのかもしれないとも思えてくる。

とはいえ、披露宴の料理を英雄と哲也だけで回すのは少し心もとない。先週の予告では浩司が板前姿になっていたような気もするので、どこかのタイミングで板長である浩司が助けに入るのだろうか。

一方、加賀美屋には本家や分家の親族が大勢集まってきている。横浜からの出席者は夏美の家族と仲人の山室夫妻だけなので、人数的なバランスを取る意味もあってイーハトーブの仲間たちも招かれたのかもしれない。

そして気になるのは聡の様子だ。結婚式当日になっても、まだ夏美への思いを引きずっているように見える。いい加減吹っ切れたらどうだとも思うが、そこまで一途に思っているのなら、もしこの後の若女将就任のお披露目で夏美が分家の連中から批判されるようなことがあれば、いっそ聡が暴れてくれてもいいのではないか、などと勝手に思ってしまった。

そんな聡のことを、佳奈はずっと思い続けている。夏美への思いをこじらせている聡だが、それでも佳奈は諦めずに向き合っている。ついに佳奈が自分の気持ちをぶつけたのだから、聡には逃げずにきちんと答えを出してほしいと思う。


披露宴準備の描写の意味

この場面は単なる準備シーンではなく、

  • 板場

  • 仲居

  • 親族

  • 友人

を一気に描くことで

加賀美屋という共同体

を表現している。

結婚式は二人のものだが、

披露宴は

旅館全体のイベント

でもある。


佳奈の成長

これまで佳奈は

  • からかう役

  • ムードメーカー

だった。

しかしこの場面では

自分の気持ちをぶつける人物

になっている。

つまり

佳奈の恋の物語の転換点

でもある。


板場の描写の意味

英雄と哲也だけで板場を回している描写は

若い世代の成長

を示している。

つまり

加賀美屋は

  • カツノ

  • 久則

の世代から

次の世代へ

移行し始めている。


披露宴前から漂う不穏な空気

・披露宴会場に親族や招待客が席に着き始める。

・加賀美家の親族である弘道(でんでん)が、若女将と後継ぎが恵美子(雛形あきこ)と伸一(東幹久)ではないことに不満を口にする。

・弘道は、なぜ柾樹が加賀美屋の後継ぎになるのか納得がいかない様子を見せる。

・近藤という親族が、今日はめでたい席なのだから水を差すようなことを言うなと弘道をたしなめる。

・イーハトーブの席では、ビリーが裕二郎に今日は結婚のお祝いではないのかと確認する。

・裕二郎は、結婚式だけではなく、夏美の若女将就任と柾樹の後継ぎの報告もあると説明する。


個人的感想

披露宴会場では、すでに親族たちが席に着き始めていた。その中で、加賀美家の親族である弘道という人物が、さっそく不満を口にしている。若女将は恵美子、後を継ぐのは伸一だと思っていたのに、なぜ突然現れた柾樹が後継ぎになるのか納得がいかない、というわけだ。

面白いと思ったのは、弘道の呼び方だった。環のことは「環さん」、恵美子も「恵美子さん」、伸一も「伸一さん」と呼んでいるのに、柾樹だけは「柾樹」と呼び捨てにしている。これはかなり露骨だ。それだけ柾樹の存在が受け入れがたく、弘道にとっては憎たらしい象徴のように見えているのだろう。

ただ、そんな弘道の発言をそのまま放置せず、「今日はめでたい席なんだから水を差すな」と注意してくれる近藤という常識人がいるのは救いだった。加賀美家の親族が全員こういう人たちだったら、この後の披露宴は大荒れになるところだったかもしれない。

一方、イーハトーブの席ではビリーが裕二郎に、今日は結婚のお祝いじゃないのかと聞いていた。裕二郎の説明によると、今日は結婚式だけではなく、夏美の若女将就任と柾樹の後継ぎの報告もあるらしい。

つまりこの披露宴は、単なる結婚披露宴ではなく、加賀美屋の今後の体制を正式に発表する場でもあるということだ。そうなると、弘道のような人物が納得していない以上、この後の場が荒れる可能性はかなり高そうだ。むしろ、この場面は「この披露宴は荒れるぞ」という予告のようにも見えた。


弘道という人物の役割

弘道はこの回で

親族側の反対意見

を代弁するキャラクターとして登場している。

視聴者が感じる

  • 「なぜ柾樹が後継ぎなのか」

  • 「なぜ伸一ではないのか」

という疑問を

劇中人物に言わせている構造になっている。


呼び捨ての演出

弘道が

  • 環さん

  • 恵美子さん

  • 伸一さん

と呼ぶのに対し

柾樹だけ呼び捨て

なのは

かなり分かりやすい演出。

つまり

柾樹は

まだ加賀美家の一員として認められていない

ということを表している。


披露宴=政治の場

この披露宴は

表向きは

結婚披露宴

だが

実際には

  • 若女将就任

  • 後継者発表

という

経営体制の発表

の場でもある。

つまりこれは

家族イベントではなく政治イベント

になっている。


裕二郎の役割

裕二郎は

イーハトーブ側の人物として

視聴者に情報を説明する

解説役

になっている。

この人物がいることで

視聴者が

「今日の披露宴の意味」

を理解できる。


この場面の役割

この場面は

次に来る

披露宴の衝突

の伏線になっている。

つまり

  • 親族の不満

  • 経営問題

  • 後継ぎ問題

この披露宴で

表面化する可能性

を示している。


披露宴の前に立ちはだかる女将の決断

・神社での結婚式を終え、夏美と柾樹、そして両家の家族や親族、仲人の山室夫妻が加賀美屋へ戻ってくる。

・朝倉家の家族と山室夫妻は番頭の中本に案内され、披露宴の席へ通される。

・ホテルでの披露宴とは勝手が違う加賀美屋の雰囲気に、山室(中原丈雄)と啓吾(大杉漣)は戸惑いを見せる。

・智也(神木隆之介)は、姉の夏美がこの環境でうまくやっていけるのかを心配する。

・柾樹と夏美は、披露宴が始まる前にカツノに結婚式が無事終わったことを報告に行きたいと環に申し出る。

・しかし環は、大女将も二人に会うのを楽しみにしているが、二人にはまだやるべきことがあると説明する。

・さらに環自身にもやるべきことがあると語り、カツノに会うのはそれがすべて終わってからだと告げる。

・環は二人が今すぐカツノに会うことを却下する。

・夏美の驚いた表情のアップでその日の放送は終了する。


個人的感想

外資系ホテルで部長職を務める山室と、同じホテルで働いた経験のある啓吾が、加賀美屋の披露宴の雰囲気に戸惑うのは無理もない。ホテルの披露宴とはまったく違う、完全にアウェイな空気だろう。智也が姉のことを心配するのも自然な反応だと思う。

柾樹と夏美が、披露宴の前にカツノに式が無事終わったことを報告したいと願い出たのも当然だろう。普通に考えれば、ここは会わせてあげてもいいのではないかと思う場面だ。

しかし環にとっては事情が違う。カツノから託されたのは、結婚式を見届けることだけではなく、その後の「お披露目」まで含まれている。結婚式を見届ける役目はすでに果たしたが、環にはまだやるべき仕事が残っている。

つまり環の中での優先順位は、今すぐ二人をカツノに会わせることではなく、まず披露宴での若女将就任と後継ぎ発表を無事に遂行することなのだろう。もしここで二人がカツノに会ってしまえば、感情が揺さぶられ、披露宴のお披露目に平常心で臨めなくなる可能性がある。環はそれを避けたかったのだと思う。

だからこそ、環は心を鬼にして二人の願いを退けたのだろう。この一日を通して、環は一度もぶれることなく「加賀美屋の女将」として振る舞い続けているように感じる。

今回は珍しくナレーションが入らないまま放送が終わったが、その終わり方は「明日何かが起こる」と強く感じさせるものだった。

結婚式の話だけでここまで引っ張るなという意見もあるかもしれない。しかし、この一日は多くの登場人物にとって節目となる特別な日だ。だからこそ、丁寧に時間をかけて描く価値はあるのではないかとも思う。

結局のところ問題なのは「一日の出来事を何日もかけて描くこと」ではなく、「中身のない話で一話を使うこと」なのだろう。内容がしっかりしていれば、むしろこうして丁寧に描く方が物語としては面白いのではないかと思えなくもない。


環の優先順位

この場面で環が優先したのは

  1. 披露宴の成立

  2. 若女将と後継者のお披露目

  3. カツノとの再会

という順番だった。

つまり環にとってこの日は

家族の時間よりも旅館の節目

だった。


夏美の表情の意味

最後の夏美のアップは

単なる驚きではなく

  • 不安

  • 疑問

  • 違和感

が混ざった表情。

つまり

まだ真実を知らない花嫁

という立場を象徴している。


第123回の構造

第123回は

①結婚式

②披露宴準備

③カツノの最期の時間

という三つの流れが同時進行している。

これは

クライマックス前の最大の緊張構造

になっている。


まとめ

第123回は、結婚式という晴れの日の裏側で、大女将カツノの最期の時間が静かに進んでいることを強く感じさせる回だった。

病床のカツノが、まるで式の様子を見ているかのように微笑む姿は、この作品の象徴でもある「信じる心」を体現しているようにも見える。そして政良との和解を果たし、柾樹と夏美の未来を見届けたことで、カツノの中に残っていた心残りも少しずつ解けていったのかもしれない。

一方、披露宴の会場ではすでに親族の間に不満の声が見え始めており、若女将就任と後継ぎ発表が波乱を呼びそうな空気も漂っている。

そんな中で環は、柾樹と夏美がカツノに会いに行くことをあえて止めた。大女将から託された役目を果たすため、この一日を最後まで「加賀美屋の女将」としてやり遂げようとしているように見える。

結婚式は終わり、次はいよいよ披露宴。

そして、その先には大女将との最後の時間が待っている。

明日、物語はさらに大きく動きそうだ。

『どんど晴れ』感想まとめはこちら

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