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2026年3月6日放送『どんど晴れ』第119回。
柾樹と夏美の結婚式が近づき、加賀美屋では準備に追われる慌ただしい日々が続いていた。
夏美の実家から届いた白無垢、代々受け継がれてきた三々九度の杯、そして家族全員での集合写真。加賀美家には久しぶりに穏やかな空気が流れていた。
その夜、家族そろって食卓を囲む光景は、これまでの騒動が嘘のような温かな時間だった。しかしその裏では、大女将カツノの体調悪化という現実が静かに進んでいる。
そしてもう一つ、加賀美家にはまだ解決していない問題が残されていた。
遠野に暮らす柾樹の父・政良の存在である。
結婚式を前に、平治が動き出したことで、その止まっていた時間が再び動き出そうとしていた。
※この回は、前日の展開を踏まえて見ると、より重みが増します。
👇 前回(第118回)の感想はこちら

結婚式準備と、久しぶりに戻った加賀美屋の穏やかな空気
・夏美(比嘉愛未)と柾樹(内田朝陽)の結婚式が近づき、加賀美屋では従業員総出で準備に追われていた。
・番頭の中本(高橋元太郎)が遅れて登場。「うっかり」していて遅れた様子。
・時江(あき竹城)、佳奈(川村ゆきえ)、中本が加賀美屋に代々伝わる三々九度の杯を確認する。
・夏美の実家から白無垢が届き、恵美子(雛形あきこ)がそれを飾る。
・カツノ(草笛光子)も白無垢を見て夏美に似合いそうだと語る。
・環(宮本信子)も白無垢を見に来て、夏美が着る姿を楽しみにしている様子を見せる。
・カツノが環をからかい、その場には笑いが生まれる。
・環は「せっかく大女将が起きているのだから」と家族写真を撮ろうと提案する。
・夏美は環に着物を着せてもらう。その着物はカツノから環へ引き継がれたもので、今度は夏美へ引き継がれる。
・加賀美屋の門の前で家族が揃い、集合写真を撮る。
・その写真が、大女将カツノを囲んだ最後の集合写真になったことがナレーションで語られる。
個人的感想
登場人物みんなが笑顔で、ギスギスした空気が一切ない。
こんな幸せそうな加賀美屋を見るのは、このドラマではかなり珍しい気がする。
カツノが環に向けて放つ嫌味でさえ、今回は笑いに変わっている。
それだけ場の空気が柔らかいということなのだろう。
番頭の中本も、「うっかりしていた」と言いながら登場する。
他のドラマでうっかり八兵衛役をやっていた中本に、わざわざ「うっかり」というセリフを言わせるあたり、制作側もかなり遊んでいるように感じる。
そして今回は「引き継がれていくもの」が印象的だった。
三々九度の杯は加賀美屋に代々伝わるもの。
白無垢は夏美の母・房子(森昌子)から夏美へ。
さらにカツノから環へ引き継がれた着物が、今度は夏美へと渡される。
こうして様々なものが世代を超えて引き継がれていく様子を見ると、このまま加賀美屋も順調に継承されていくのだろうかと思ってしまう。
そして家族の集合写真も撮られた。
しかし、この集合写真には一人欠けている家族がいる。
そう、加賀美屋から逃げたカツノの長男・政良(奥田瑛二)だ。
さらにナレーションでは、この写真がカツノを囲んだ最後の集合写真になることが明かされた。
カツノと政良は、生きているうちに親子の和解をすることができるのだろうか。
今回のテーマは「継承」
今回のシーンでは「引き継がれるもの」が非常に多く描かれている。
・三々九度の杯
・白無垢
・着物
・そして加賀美屋
結婚式というイベントを通して、「家」と「旅館」の両方が次の世代へ引き継がれていくことを象徴的に描いているように見える。
久しぶりに描かれた“平和な加賀美屋”
最近の加賀美屋は後継問題でずっとギスギスしていた。
しかし今回は
・カツノの嫌味 → 笑い
・番頭のうっかり → 笑い
と、とにかく空気が穏やかだ。
ここまで平和な加賀美屋はかなり久しぶりで、むしろ「嵐の前の静けさ」にも見える。
集合写真にいない人物
今回の集合写真は「家族の象徴」のような場面だった。
しかしそこにいない人物がいる。
それが 政良 だ。
加賀美家の長男でありながら、この場にいない。
つまりこの時点でも、加賀美家の問題は完全には解決していないことになる。
「最後の集合写真」というナレーション
ナレーションがわざわざ
「カツノを囲んだ最後の集合写真」
と強調している。
これはかなり分かりやすい伏線で
・カツノの死
・あるいは重大な出来事
が近いことを示している可能性が高い。
加賀美屋の象徴としてのカツノ
今回の写真は「家族写真」であると同時に
加賀美屋という家の象徴
としてのカツノを中心に据えた写真でもある。
つまりこの写真は
加賀美屋の一つの時代の終わり
を象徴する場面とも考えられる。
家族全員の食卓と、座敷童が見守る加賀美家
・母屋の居間では、加賀美家の家族が全員集まり夕食を囲もうとしていた。
・柾樹は夏美の配膳を手伝い、その様子を見た恵美子が伸一に嫌味を言う。
・伸一もそれに反応し、手伝う素振りを見せる。
・時江も食事の準備を手伝う。環は「時江は加賀美家では姑みたいなものだ」と説明する。
・健太と勇太は「姑」の意味が分からず、みんなで説明するがいまいち理解できていない様子だった。
・家族に加えて時江も同じ食卓につき、カツノの「いただきます」の挨拶で夕食が始まる。
・食卓では家族全員が笑顔で会話を楽しみながら食事をしている。カツノはその様子を静かに見つめている。
・風鈴の音が鳴り、座敷童の笑い声が聞こえる。カツノには、夏美が座っていた位置に座敷童の姿が見える。
・座敷童の話題で盛り上がる一同に対し、夏美は「座敷童に負けないように頑張る」と宣言する。
個人的感想
笑顔が絶えない食卓だった。
裏で誰かが策略を巡らせている様子もなく、純粋に家族が食卓を囲んでいるだけの場面だ。こんな穏やかな光景を、この「どんど晴れ」というドラマで見たことがあっただろうかと思ってしまう。
最初は、なぜ加賀美家の人間ではない時江まで一緒に食卓を囲んでいるのだろうと疑問に思った。しかし環が「時江は姑みたいなもの」と言っていたことを考えると、時江はすでに加賀美家の一員のような存在なのだろう。この時間は業務として働いているのではなく、あくまで家族の時間なのだと考えることにする。
そしてこのシーンで個人的に一番良かったと思ったのは、恵美子の座る場所がちゃんと用意されていたことだ。これまでの描写では、恵美子は食事の準備はするものの、家族が食べている間も家事を続けていて、一緒に食卓を囲む場面はほとんどなかった。まるで家族というより家政婦のような扱いに見えることも多かった。
しかし今回は、恵美子もみんなと同じ食卓についている。加賀美家の人々が恵美子を家族として認めているのだと感じられる描写で、個人的にはかなり安心した場面だった。
そして食事の場面で、カツノだけが座敷童の姿を見る。
一瞬「ついにお迎えが来たのか」と心配してしまったが、そういう演出ではなかったようだ。
その後も座敷童の話題で盛り上がっていたことを考えると、この作品は最後まで座敷童という存在を物語の中心に据えたまま進んでいくのだろう。
久しぶりに描かれた「完全な家族団らん」
今回の食卓シーンは、これまでの加賀美家ではかなり珍しい構図だった。
これまでの食事シーンは
・誰かが不機嫌
・誰かが欠席
・誰かが家事をしている
など、どこかバランスが崩れていることが多かった。
しかし今回は
・家族全員
・笑顔
・争いなし
という、ほぼ理想的な団らんの形になっている。
物語構造的には、これもやはり「嵐の前の静けさ」の可能性がある。
時江は事実上「加賀美家の一員」
環の「姑みたいなもの」という言葉はかなり象徴的だった。
つまり時江は
・従業員
・仲居頭
という立場を超えて、
家族に準ずる存在
として扱われていることになる。
旅館という家業の中では、こういう「血縁ではない家族」が生まれることは珍しくない。
恵美子の扱いの変化
今回のシーンで意外と重要なのは恵美子のポジションだと思う。
これまでの描写では
・料理を作る
・みんなの世話をする
・自分は食卓に入らない
という、かなり不自然な立ち位置だった。
しかし今回は
家族と同じ食卓につく
という形になっている。
これは
・家族関係の修復
・伸一問題の一時的な解決
を象徴する描写とも考えられる。
カツノだけが見た座敷童
座敷童はこの作品の象徴的存在だが、今回見えたのはカツノだけだった。
これは演出的に
・カツノの最期が近い
・家を守る存在がカツノを迎えに来ている
という意味合いにも解釈できる。
ただしドラマとしては恐怖演出ではなく、むしろ「家の守り神」のような描写に近い。
夏美と座敷童の関係
これまで何度も
・夏美=座敷童ではないか
という描写があった。
今回、夏美自身が
「座敷童に負けないように頑張る」
と言ったのは象徴的だ。
つまり夏美は
幸運を呼ぶ存在(座敷童)に匹敵する存在
として描かれている可能性がある。
結婚式を支えるカツノの命と、政良を巡る母の決意
・夕食が終わり、居間には環と久則だけが残り、二人きりの会話が始まる。
・久則は、カツノの体調を心配し、このまま結婚式まで持つといいと案じる。
・環によると、カツノは本来ならすぐにでも入院させたほうがいい状態だという。
・しかし環は、夏美と柾樹にカツノの状態を伝えれば結婚式の延期を申し出るだろうし、今カツノを支えているのは結婚式を見届けたいという思いだから、その願いをかなえさせてやりたいと考えている。
・一方、縁側ではカツノと平治がお茶を飲みながら話している。
・平治は、結婚式には自分も出席することをカツノに伝える。
・平治は、柾樹の亡くなった母・俊江(中江有里)も、遠野にいる父・政良もこの結婚を喜んでいるだろうと語る。
・カツノは政良の話題を避けようとする。
・しかし平治は、柾樹の結婚式は政良にとっても一人息子の結婚式であり、母親のカツノにも会いたいと思っているはずだと語り、呼んでみてはどうかと提案する。
・それに対しカツノは、自分が生きているうちはこの家に政良を入れることはできない、政良が加賀美屋を捨てて家を出て行った時にそう決めたのだと語る。
個人的感想
環と久則の会話から、カツノの健康状態がかなり悪いことがはっきり分かる。本来なら入院させた方がいい状態だというのだから、相当無理をしているのだろう。
ただ、カツノにとって今の生きる力が柾樹と夏美の結婚式を見届けることなのだとすれば、確かに結婚式を延期するという選択は難しい。理屈だけで言えば延期すればそれだけ長生きできるような気もするが、現実にはそう簡単な話ではないだろう。むしろ目標を失った途端に気力が落ちてしまう可能性もある。そう考えると、環が結婚式を予定通り行わせようとしている判断は理解できる。
一方で、カツノの頑なな態度も印象的だった。政良の話題が出た途端、はっきりと拒絶する。その姿はどこか柾樹にも似ているように感じる。血筋なのかもしれないが、この家の人間は一度決めたことを曲げないところがある。
ただ、柾樹も最初は父・政良との関係を完全に断ち切ろうとしていたが、夏美のお節介によって和解することができた。今回も平治が同じような役割を果たすのかもしれない。平治のお節介によって、カツノと政良の関係も変わる可能性はありそうだ。
それにしても、政良は少し受け身すぎる気もする。夏美や平治が動かなければ、遠野に身を置いたまま何も行動を起こさなかったのではないかと思えてしまう。そう考えると、この物語で夏美という存在が果たしている役割はかなり大きい。座敷童として描かれるだけあって、物語を動かす存在になっているようにも感じる。
カツノの命を支えている「結婚式」
環の言葉から、カツノは本来入院が必要な状態だと分かる。
それでも家にいる理由はただ一つ、結婚式を見届けるためだ。
つまり今回の結婚式は
・家族の祝事
・物語の節目
だけではなく
カツノの人生の最後の目標
として描かれている可能性が高い。
カツノと政良の断絶の深さ
カツノは
「自分が生きている間はこの家に入れない」
とまで言い切った。
これは単なる親子喧嘩ではなく
家を捨てた者への絶対的な制裁
に近い。
政良は「逃げた人物」
今回の話を整理すると、政良は
・自分から戻ろうとしていない
・誰かに呼ばれない限り動かない
という非常に受け身な人物になっている。
つまり政良は
問題を起こした人物ではなく
問題から逃げ続けている人物
として描かれている可能性がある。
座敷童=夏美の物語構造
ここまでの流れを見ると
・柾樹と政良の和解 → 夏美
・家族の空気を変える → 夏美
・旅館の未来 → 夏美
と、夏美がほぼすべての転換点に関わっている。
つまり座敷童という設定は単なるファンタジーではなく
物語を動かす存在
という意味で機能しているとも考えられる。
政良を呼び戻すために動き出す平治
・夏美は紀美子(あめくみちこ)に電話をしており、柾樹の父・政良のことを相談している。
・紀美子が政良を説得してくれているようだが、政良はやはり結婚式には出席できないと話している様子だった。
・夏美は政良にも結婚式に出てもらいたいと思っているが、カツノの許しがなければそれは到底かなわないことだとナレーションで説明される。
・その時、縁側のガラス戸を叩く音が聞こえる。
・ガラス戸を叩いたのは平治だった。
・平治は夏美に「柾樹の父親は遠野のどこにいるのか教えろ」と迫る。
・平治がなぜそこまでお節介を焼こうとしているのか、夏美はまだその理由を知らないとナレーションが入り、その日の放送は終了する。
個人的感想
そもそも、なぜ夏美が紀美子を通して政良を説得してもらっているのだろうか。普通に考えれば、柾樹が直接政良に電話をして「結婚式に出てもらいたい。おばあちゃんのことは俺が何とかする」と言えば済む話のようにも思える。
それでも柾樹がどうしてもカツノを説得できなかったのなら、その時点で平治が動くなり、あるいは諦めるなりすればいい。最初からこんな遠回りをする必要があるのかと少し疑問に感じてしまう。
とはいえ、平治がここまで動こうとしている理由は何となく想像がつく。平治はカツノのことを大切に思っているからこそ、カツノが悔いを残さない形で人生を終えられるようにしたいのだろう。
しかし改めて思うのは、この加賀美家の人たちは本当に意地っ張りだということだ。カツノも政良も、一度決めたことを簡単には曲げない。こういう人たちを相手にしていると、周りの人間はなかなか苦労するだろう。
そして夏美である。平治がここまで真剣な顔で「政良の居場所を教えろ」と言っているのに、本当に何も察していないのだろうか。夏美の鈍感力にはもう慣れてしまったが、それでも相変わらずだなと思ってしまう。
もう一つ気になったのは、夏美がイーハトーブを出たのかどうかという点だ。夏美はカバンを持ってカツノの部屋の前まで来ていて、そこで平治に呼び止められている。ということは、これは夏美がイーハトーブへ帰る前に、カツノの様子を見に来た場面なのではないだろうか。
だとすると、やはり夏美はまだイーハトーブに下宿していて、柾樹の部屋で同棲しているわけではないという解釈でよさそうだ。
平治が動いた本当の理由
平治は今回かなり強い口調で「政良の居場所を教えろ」と言っている。
これは単なるお節介というより
カツノの最期が近いことを理解している人物
だからこその行動の可能性がある。
つまり平治は
・カツノ
・政良
両方の事情を知っている人物として
最後の和解を実現させようとしているのかもしれない。
政良の問題はまだ解決していない
柾樹と政良は和解したが、
・結婚式には来ない
・家には戻らない
という状況を見ると、完全に問題が解決したわけではない。
つまり
父と息子の問題は解決
しかし
母と息子の問題は未解決
という構造が残っている。
平治はカツノの人生を見届ける役
ここまでの流れを見ると平治は
・鉄器職人
・近所の顔役
というより
カツノの人生の証人
のようなポジションにいる。
若い頃からカツノを知っている人物として
・家族
・加賀美屋
両方の最後を見届ける役割を担っているようにも見える。
夏美は相変わらず“物語を動かす装置”
今回の場面でも
・政良の説得
・平治との接点
すべて夏美を通して物語が動いている。
つまりこのドラマの構造は
問題が発生
↓
夏美が関与
↓
人間関係が動く
というパターンになっている。
座敷童設定は、単なる象徴ではなく
ストーリーを動かす役割として機能している可能性が高い。
夏美の住まい問題
今回の描写を見る限り
・カバンを持っている
・カツノの部屋に寄る
・その後帰ろうとしているのでは?
という流れになっている。
これは
イーハトーブに帰る直前
の行動に見える。
つまり少なくともこの時点では
夏美はまだイーハトーブに下宿している
と考える方が自然かもしれない。
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