朝ドラ再放送『どんど晴れ』第103回感想(ネタバレ)──遠野の川辺で出会った男は誰か──座敷童が導く父の影

どんど晴れ

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2026年2月16日放送『どんど晴れ』第103回。

舞台は遠野へ。

観光取材という名目で訪れた夏美だが、
その裏では環と久則のある思惑が動いていた。

“風の又三郎”のような少年だった柾樹。
そして座敷童と呼ばれる夏美。

遠野の川辺で出会った謎の男は、
物語を新たな局面へと進める存在なのか。

第103回は、幻想と現実が静かに交差する回だった。

※この回は、前日の展開を踏まえて見ると、より重みが増します。

👇 前回(第102回)の感想はこちら

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遠野へ――好奇心全開の取材スタート

・夏美(比嘉愛未)はアキ(鈴木蘭々)とともに観光雑誌の取材のため遠野を訪れる。

・アキが遠野の歴史や名所について解説しながら、二人は各地を巡る。

・カッパ伝説や民話の残る町並みを楽しみながら、精力的に取材を進める夏美。

・縁結びの神様として知られる卯子酉様を訪れ、「記念に」と願掛けをする二人。


個人的感想

遠野の風景は素直に美しい。

加賀美屋の板場騒動、裏金疑惑、しきたり対立――

ここ数日は人間の業のようなものを見せられ続けてきたから、

こういう自然の広がりは正直ありがたい。

ただ、少し物足りなさも感じてしまう。

どんど晴れは“人間の衝突”が面白いドラマでもある。

名所を巡って、民話を紹介して、風情ある景色を見せられても、

今までの緊張感を知っていると少し拍子抜けしてしまう自分がいる。

今週は「遠野」「風の又三郎」「柾樹の父」への助走回なんだろう。

卯子酉様での願掛け。

夏美は柾樹との未来を書いた。

アキは……たぶん裕二郎だよな。

あの感じはもう隠しても仕方がない。

恋愛の願いと、失踪した父の物語。

この町は“縁”を動かす舞台なのかもしれない。


遠野=浄化装置

遠野は単なる観光地ではなく、

・伝承の町

・神話と現実が混ざる空間

・「風の又三郎」の象徴世界

として描かれている。

加賀美屋の現実的な金・経営・権力の話から一度切り離し、

物語を“精神世界”に移すための舞台転換とも言える。


卯子酉様=縁の再接続の伏線

縁結びの神様をここで出す意味。

・柾樹と夏美

・アキと裕二郎

・そして柾樹と父

血縁・恋愛・運命――

すべて「縁」の再接続がテーマになっている。

偶然ではないだろう。


遠野編の役割

今回の名所巡りは少し淡々としているが、

これは嵐の前の静けさ。

遠野は

✔ 柾樹の父の居場所

✔ 失われた家族の物語

✔ 風の又三郎の象徴

を回収するための舞台。

今はまだ観光モードだが、

物語は確実に“核心”へ近づいているはず…。


カッパ淵の伝説――信じる心と信じない心

・常堅寺の裏を流れる小川には、さまざまなカッパ伝説があるとアキから教えられる夏美。

・二人はカッパ淵を訪れ、キュウリを餌にカッパを釣ろうとしている釣り人に出会う。

・カッパを釣るには「カッパ捕獲許可証」が必要だと聞かされる。

・釣り人はカッパの存在を本気で信じており、夏美も「いるかもしれない」と興味津々。一方でアキは一貫して否定的。

・取材としてカッパの話を聞く夏美。

・するとキュウリをつけた釣り竿に何かがかかる。

・釣り人と夏美が力を合わせて引き上げようとするが、キュウリだけが取られて逃げられてしまう。


個人的感想

夏美はやっぱり何でも信じる。

カッパの話も、疑う前にまず「いるかも」と受け止める。

アキは冷静に否定しているが、

夏美の耳にはあまり届いていない様子。

ここまでくると逆に気になる。

夏美が「信じない」と言うものは何なんだろう。

人の善意?

裏切り?

それとも――柾樹の弱さ?

カッパ捕獲許可証の存在も気になった。

本当にあるのかどうかは調べていないけれど、

“あるかもしれない”と思わせる遠野の空気が面白い。

そしてキュウリに何かがかかったのは事実。

魚ってキュウリ食べるのか?

食べないとしたら……?

もしあれが本当にカッパだったら、

どんど晴れは一気にジャンルが変わるところだった。

釣り上げなくてよかったのか、

惜しかったのか――。


夏美の「信じる力」

夏美は基本的に“信じる側”。

それは弱さではなく、
物語を前に進める原動力でもある。

父のことも、きっと彼女が動かす。

カッパを信じるのは、
父の存在も信じる伏線かもしれない。


キュウリが取られた意味

「何かがいた」証拠はある。

しかし姿は見えない。

これは遠野編のテーマそのもの。

存在は感じるが、正体は見えない。

父も、過去も、慣習も、

まだ“水面下”。


環の思惑――遠野に託された願い

・環(宮本信子)と久則(鈴木正幸)には、夏美と柾樹(内田朝陽)が結婚する前に、柾樹の父に夏美を会わせたいという思いがある。

・二人は柾樹の父が遠野に住んでいることまでは把握しているが、具体的な居場所は分かっていない。

・久則は、勝手に父と会わせようとしていることがカツノに知られたら大変だと心配する。

・環は「自分のお腹を痛めて産んだ子に会いたくない母親などいない」と語り、カツノも本当は柾樹の父に会いたいはずだと推測する。

・柾樹が父を許せずにいることも気にかけている様子。

・自分たちが口を挟むことではないが、家族として何とかしたいという思いを明かす。

・夏美が父と出会えれば、柾樹のこじれた思いも解けるのではないかと期待する環。

・夏美には「人の心を開かせる何かがある」と認め、カツノが言う“座敷童”もあながち嘘ではないのではないかと思い始める。

・夏美が来てから問題も起きたが、加賀美屋に活気が戻ってきたのも事実だと認める。

・「座敷童が遠野に行って何も起こらないはずがない」と自信を見せる環。


個人的感想

ついに環も落ちたか、という感じ。

あれだけ夏美を警戒し、敵視していたのに、

一度認め始めると振り幅が大きい。

「座敷童かもしれない」

「人の心を開かせる力がある」

ここまで来ると、

もはや信仰に近い。

でも面白いのは、

環自身も“信じる側”に回ったこと。

今までは

・慣習を守る側

・理屈で押さえる側

だったのに、

ここに来て

「夏美なら何とかする」という希望に賭けている。

夏美の座敷童パワーで、

✔ 柾樹のこじれた心

✔ カツノのわだかまり

✔ 父との断絶

すべて氷解する未来を思い描いている。

かなり大胆な賭けだ。

篠田(草見潤平)は退場。

環と久則も事実上“陥落”。

残る砦は伸一(東幹久)か。

時江(あき竹城)も今は伸一側に戻った印象だし、

加賀美屋のパワーバランスが少しずつ変わってきた。

環が「信じる側」に回ったのは大きい。


環の変化は物語の転換点

環はずっと「防御側」だった。

✔ しきたりを守る

✔ 旅館を守る

✔ 家を守る

しかし今は、

✔ 家族を修復する

✔ 心の問題を解く

方向へ動き始めている。

これは単なる夏美評価の変化ではなく、

環自身の変化。


柾樹の父は“最後の核心”

父の問題は、

✔ 改革の原点

✔ 柾樹の孤独の根

✔ カツノとの確執

すべてに直結している。

遠野編は観光紹介ではなく、

「父」と「風」と「座敷童」が交差する章。


川辺の出会い――風が導いた男

・カッパ淵でキュウリを取っていった“何か”を諦めきれず探し続ける夏美。

・今晩の宿も決めなければいけないし、カッパなんていないと現実的に止めるアキ。

・諦めて背を向けた瞬間、水音が響く。

・「カッパかもしれない!」と慌てて走り出す夏美。

・橋の上からその姿を見ていた謎の男(奥田瑛二)は、夏美を“座敷童”と見間違える。

・夏美は足を滑らせ小川に転落、びしょ濡れに。

・心配して駆け寄る謎の男。

・この出会いが、遠野の地でのかけがえのない出会いになるとは、夏美はまだ知らない――というナレーションで第103回は幕を閉じる。


個人的感想

今晩の宿を決めていない。

これが偶然なわけがない。

日帰り予定だったのか、

それとも夏美の行き当たりばったり気質なのか。

だが結果として、

✔ びしょ濡れになる

✔ 謎の男に助けられる

✔ 泊めてもらう流れが自然に生まれる

完全に物語装置として機能している。

座敷童パワー発動、と言いたくなる。

通りがかりの謎の男は、ほぼ間違いなく柾樹の父だろう。

99%そう思っている。

だが、まだ明言はされていない。

そして気になるのは――

なぜこの男には夏美が“座敷童”に見えたのか。

座敷童に見える人と、見えない人がいる。

条件は何だ?

✔ 夏美側に何かスイッチがあるのか

✔ 見る側に心の状態という条件があるのか

✔ 加賀美屋という場所が関係しているのか

これまでは蔵の中、加賀美屋の空間で見えることが多かった。

だが今回は遠野、屋外、カッパ淵。

つまり、

座敷童は“場所依存”ではない可能性が出てきた。

加賀美屋の座敷童が一緒に旅しているのか。

それとも各地に存在する“座敷童的存在”と夏美が共鳴しているのか。

もっと極端に言えば――

人間の姿の夏美のほうが仮の姿なのか。

ここ、かなり興味深い。


“風”と“水”の演出

今回、

✔ 風の又三郎

✔ カッパ(川)

✔ 水音

✔ 転落

自然現象が強調されている。

風=柾樹

水=遠野

座敷童=夏美

三者が交差する演出。

これは偶然ではない?


遠野は“境界の土地”

遠野は、

✔ 伝承の町

✔ 異界と現世の境目

✔ 民話の土地

つまり“境界”。

ここで父と出会う。

現実と伝承の境界で、

過去と現在が交差する。

物語的に非常に強い舞台設定だ。


夏美は媒介者か

もし夏美が“座敷童そのもの”ではなく、

✔ 人の心を開く媒介

✔ 止まっている時間を動かす存在

だとすれば、

今回の出会いは必然。

柾樹の父にとっても、

柾樹にとっても、

そしてカツノにとっても。

遠野編、静かに核心へ入ってきた。


まとめ

第103回は、

加賀美屋の内紛から一歩離れ、

遠野という“異界”で物語が再起動した回だった。

観光取材のはずが、
そこには

✔ 父の影

✔ 座敷童という象徴

✔ 風の物語

が絡み合っている。

カッパを信じる夏美と、
信じないアキ。

そして夏美を“座敷童”と見間違えた謎の男。

偶然にしては出来すぎている。

遠野はただの観光地ではなく、
柾樹の過去へと続く入口なのかもしれない。

夏美が動けば何かが起こる。

環の期待は現実になるのか。

第103回は、

“出会いの前触れ”を丁寧に描いた序章だった。

ここから物語は確実に一段深い場所へ入っていく。

『どんど晴れ』感想まとめはこちら

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