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2025年11月28日(金)放送の第41回は、夏美が引き起こした“アレルギー事故”の余波が一気に広がり、加賀美屋が揺れに揺れる一日となった。
愛子の怒りは収まらず、ついに「旅館を訴える」という最悪の言葉まで飛び出す。
そして、誰もが夏美の解雇を予想する中、カツノと環が下した決断はまさかの「時江の責任」。
加賀美屋180年の伝統と“しきたり”が、家族と従業員の関係を大きく揺るがしていく――そんな重い回だった。
アレルギー騒動の翌朝――夏美の早朝出勤と柾樹の“遅すぎた電話
●夏美、朝から旅館へ直行
・夏美は反省と不安の中、夜明けとともに旅館へ向かう。
・イーハトーブの面々(アキ〈鈴木蘭々〉、ビリー〈ダニエル・カール〉)は心配そう。
・ただし、饅頭を食べさせた咲(兼崎杏優)の父親・裕二郎(吹越満)は相変わらず“危機感ゼロ”の雰囲気。
●柾樹からの“遅すぎる”連絡
・柾樹がイーハトーブに電話。
「昨日の夜、夏美から何度も電話が来ていたのに気づかなかった」
・朝になってようやく折り返すが夏美にはつながらず、イーハトーブに確認してきた。
●聡、内心ブチ切れ寸前
・裕二郎は「なんで気づかないんだよ。夏美は昨夜大変だったんだぞ」と苦言。
・聡(渡邉邦門)は怒りを隠せず、“柾樹への対抗心”が完全に表面化。
・佳奈(川村ゆきえ)はそんな聡の変化に薄々気づいている気配。
(個人的感想)
・さすがに朝からじゃじゃ麺じゃなかったのは安心。
・ビリーは責任を感じているが、裕二郎はやっぱりのんきすぎる…。
・聡の夏美への好意と柾樹への怒りがもう隠し切れない段階に。
・そして一番気になったのは――
柾樹、なぜ“着信に一晩気づかない”?
元カノと洒落たディナー後、何してたんだ?これ絶対に後の火種になるやつ…。
愛子、激怒のまま加賀美屋を去る――土下座謝罪と“訴訟”の衝撃
大女将・カツノ(草笛光子)と女将・環(宮本信子)は、深々と土下座して愛子(とよた真帆)に謝罪。その背後で久則(鈴木正幸)、伸一(東幹久)、時江(あき竹城)、夏美(比嘉愛未)が揃って頭を下げる、加賀美屋総出の謝罪となった。
愛子は宿泊を切り上げ、帰宅の準備を進めるが、料金精算を申し出ても久則は「お代などいただけません」と固辞。しかし、怒りの収まらない愛子は、「訴訟を起こすつもりなので、受け取ってもらわないと困る」と宣言。
この“訴訟”の一言に、伸一は動揺を隠せない。
名旅館のおもてなしを期待して訪れたのに、子どもが命の危険にさらされる結果となった──。
「慰謝料や賠償金の問題ではない」と強い怒りをぶつける愛子に、伸一は必死で訴訟だけでも避けたいと食い下がる。しかしカツノはそれを制し、
「言い訳のしようがありません。斎藤様のお気の済むようになさってください」
と覚悟を示す。
愛子は「近いうちに弁護士をよこします」と言い残し、旅館を去っていった。
(個人的感想)
夏美の独断行動がついに“訴訟”の可能性を生む最悪の展開に。
愛子がここまで怒りを露わにするのは当然で、冷静になれと言う方が酷だろう。
皮肉なのは、“おもてなしの名旅館”として知られた加賀美屋が、夏美の“身勝手なおもてなし”によって窮地に立たされているという事実。
期待を裏切られた愛子の怒りが重く刺さったシーンだった。
愛子の怒りは「正当」かつ「妥当」愛子は怒り狂うが、視聴者から見ても今回は母親として当然の反応だ。
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アレルギーについて事前に伝達済み
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旅館のスタッフが明確に禁止した行動(連れ出し)を仲居見習いが独断で強行
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しかも命の危険レベルの発作
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加賀美屋側が謝罪しても「気が済まない」となるほどの重大インシデント
これらを踏まえると、「訴訟」や「弁護士を立てる」という言葉が出ても不思議ではない。
視聴者目線では夏美に情状酌量の余地が見いだしにくく、むしろ愛子の主張のほうが筋が通ってしまう状況だ。
カツノの決断――“けじめ”を問われたのは夏美ではなく時江だった
大女将・カツノの部屋に呼び出された夏美と時江。そこではすでに伸一と久則が険しい面持ちで待っており、
「訴訟になれば、加賀美屋が180年かけて築いた伝統も格式も終わりだ」
と頭を抱えていた。
夏美は「自分にできることは何でもします」と懸命に申し出る。しかし、伸一は
「仲居見習いのお前にできることは一つしかない」
と遠回しに“退職”を示唆。身を引くことで責任を取れと言わんばかりだ。
だが、その瞬間に口を開いたのはカツノだった。
「言われなくても、けじめはつけるつもりだ。……時江さんに辞めてもらいます。」
突然の通告に場が凍りつく。
カツノの論理は――
「夏美を指導する立場にあった以上、夏美の不祥事は時江の責任でもある」
というものだった。
夏美は「私が勝手にしたことで、時江さんは悪くありません!」と食い下がり、
伸一も「時江が責任を負うなんて理不尽だ」と反論する。
しかし、環はきっぱりと言い切る。
理不尽ではない。夏美を預かった以上、責任は時江にあるということだ。
伸一がさらに詰め寄ろうとした瞬間、時江が静かにその場を制した。
「これは私の責任です。指導が至らなかったせいで、加賀美屋に傷をつけてしまいました。おっしゃる通りお暇を取らさせていただきます。」
加賀美屋を何十年も支え、環が忙しいときには母屋の雑務まで担ってきた時江。その彼女が自ら頭を下げた。
仲居の則子(佐藤礼貴)がこの情報をいち早く言いふらし、
「なんで時江さんが辞めるの!?」
と仲居たちは騒然。夏美の不始末なのに、なぜ時江が?納得できない空気が旅館内に広がっていくのだった。
(個人的感想)
ここは気になるところが満載なので最後に追記として詳しく書こうと思いますが、この旅館も伝統と格式に囚われ過ぎててめちゃくちゃだと感じる。
夏美の懇願、時江の退職――“しきたり”が人を追い詰める加賀美屋
大女将・カツノに必死で頭を下げ、
「全部私のせいです。だから時江さんを辞めさせないでください!」
と涙ながらに訴える夏美。
しかしカツノの答えはさらに重かった。
「時江さんひとりに責任を負わせるつもりはない。
上の者が責任を取る――それが加賀美屋のしきたり。
大女将も、女将も責任を取ることになる」
夏美が「私にも何か…」と申し出ても、カツノは静かに返す。
「あなたには、他にやることがあるでしょう」
その言葉を聞いた夏美は、突然何かを悟ったように走り出す。
佳奈が「どこに行くの!?」と呼び止めても、
夏美は返事もせずに駆け抜けていった。
向かった先は翼の病院――しかし、すでに退院後だった。
一方、加賀美屋では時江が静かに荷物をまとめていた。
伸一は必死に引き止める。
「辞めるなよ!女将と大女将に俺が頼んでやるから!」
伸一にとって時江は、幼い頃から本当の母親以上に
“心の拠り所”だった存在。
だからこそ、こんな言葉がこぼれる。
「時江がいなくなったら、俺の愚痴は誰が聞いてくれるんだよ……
俺にとっちゃ、母親みたいなもんなんだ」
この言葉に時江は静かに涙を流す。
「その一言だけで、私は……ずっとお仕えしてきた甲斐がありました。
もう思い残すことなく、加賀美屋を去れます」
久則も環に強く訴える。
「時江は仲居頭じゃなく“家族”だろう。辞めさせていいのか」
だが環もまた涙をこらえながら答える。
「……決まりは決まりなの。これが加賀美屋のしきたりだから」
(個人的感想)
夏美は自分のせいで時江が辞めさせられることを強く自覚し、「自分が悪い」と言ってはいるものの、“自分が辞める”という選択肢が一切出てこないことに驚き。
さらにカツノの「あなたには他にやることがあるでしょう」という曖昧な一言で、またも暴走モードに突入。
佳奈が「どこ行くの?」と聞いても返事すらしないコミュニケーションのなさにモヤっとする。
時江のロッカー整理の姿は本当に切なかった。何の責任もないのに辞めさせられる側が一番つらい。
そして伸一は完全に時江に依存していて、もはや環(母親)以上の存在になっている。久則も環も「辞めさせたくない」気持ちは持っているのに、“しきたり”という名の古くさい制度に縛られすぎて何も変えようとしない。
この 「伝統のために人が犠牲になる構造」 は、180年の歴史どころか“停滞の象徴”にも見えてしまった。
加賀美屋という場所は、
“旅館というより独自文化で生きる閉鎖集団”みたいに感じるほど。
ここは絶滅危惧種の生息地なのか……と思えてしまうほどだ。
伸一の嘆きと、夏美の“走る”決意——そして運命の再会へ
時江が荷物をまとめ、加賀美屋を去る準備を進める中、伸一は深い悲しみに沈んでいた。
そこへ恵美子(雛形あきこ)がそっと寄り添う。慰めようとする妻に、伸一は思わず吐き出してしまう。
「なんで時江が出て行かなくちゃいけないんだよ……夏美が来てから全部おかしくなったんだよ」
これまで何かと言えば自分本位なことばかり言っていた伸一だが、このときだけは珍しく胸に刺さる“正論”を述べていた。
一方その頃、夏美は走っていた。
加賀美屋 → 病院 → 盛岡駅。
仲居姿のまま、涙をこらえながら、ただひたすら走り続ける。
そして――。
盛岡駅で、愛子と翼らしき親子の姿を発見。
夏美は思わず叫ぶ。
「翼くん!!」
その瞬間を映し出したところで、今日の放送は幕を閉じた。
(個人的感想)
恵美子は本当に伸一にはもったいないくらい“できた妻”。こんな状況でも夫を心配して寄り添う姿は健気すぎる。
そして、伸一の
「なんで時江が出て行く必要があるんだ」
という言葉は、今日一番まともだった。視聴者の多くが思っていたであろう疑問を代弁してくれた瞬間でもある。
夏美の“全力疾走”は見ていて胸が痛くなるというより、「加賀美屋 → 病院 → 盛岡駅って走って行ける距離なの!?」という点がどうしても気になってしまう。地理的な距離感が分からないが、夏美の脚力が異常に強いのか、ロケ的な都合なのか……。
今週のエピソードは、とにかく“ありえなさ”の連続で離脱者が出ても不思議ではないレベル。でも、自分は初見だからこそ、このカオスがどう収束するのか責任持って最後まで見届けたいと思う。
まとめ
夏美の暴走は当然として、加賀美屋そのもののシステムがいかに危険かを示す回だった。
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夏美の個人的善意
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旅館の伝統構造の欠陥
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親子依存
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組織責任のゆがみ
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法律との不整合
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社内コンプラ不存在
これらが絡み、「誰も救われない」という最悪の状態を生んでいる。
ドラマとしては大きな山場だが、視聴者としては胸がつまる、重い一話だった。
◆第41回:全体を見てどうしても気になってしまった個人的感想
今回のエピソードを通して、とにかく引っかかったのは 時江の「解雇」問題だ。どう見ても筋が通っていない。
まず前提として、加賀美屋のしきたりでは「部下のミスは上の者が責任を取る」とされているらしい。しかし今回に関しては、どう考えてもその “しきたり” を適用すべきケースではない。
第38回で時江は、夏美の申し出を 何度も明確に拒否し、さらに強い口調で──
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翼をさんさ踊りに連れて行くのは「駄目」
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何かあってからでは遅い、行動の前には必ず相談すること
と “業務命令” を出していた。
つまり、時江は正しい指導と命令を行っている。
それを 完全に無視し、独断で行動したのが夏美。
しかも夏美本人も「多少叱られる」くらいの認識を持っていたので、業務命令に反した自覚はあったはずだ。
さらに、労働法の観点から見ても、時江の「解雇」はまず成立しない可能性が高い。
日本の労働法では解雇には
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客観的な合理性
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社会通念上の相当性
が必要とされており(※法的根拠は現行労契法16条/放送当時は旧労基法18条の2+昭和50年最判)、
時江を解雇する理由は、このどちらも満たしているとは到底いえないと感じる。
むしろ 不当解雇と判断される可能性が高いのではないだろうか。
一方、夏美を解雇するとなれば、まだ議論の余地があるかもしれない。
ただ、今回のように「時江に責任がある」という理屈は完全に破綻しているように思う。
そして気になるのは劇中表現。
NHKのサイトのあらすじではハッキリ「解雇」と書いているが、劇中の大女将も女将も「解雇」とは明言していない。
カツノが言ったのは「辞めてもらいます」。であった。今なら両者合意の元で録音したり、場合によっては秘密録音をする可能性もあるが、おそらく時江は録音はしていないだろう。加賀美屋側が「辞めてもらいます」とは言っていない、「辞めてもらいたい」とお願いしただけだと主張される可能性は残る。
時江と加賀美屋で紛争化した場合、後々、
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「退職をお願いしただけ」
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「本人が責任を認め自発的に辞めた」
と主張されてしまう可能性が出てくる。
しかも時江自身が
「この度の件は私の責任です。お暇を取らせていただきます」
と“自主的に退職”を受け入れている、合意退職が成立していると主張されかねない危険性もある。
労働者の立場であれば解雇なのか退職の勧奨なのかをはっきりさせておくべきだと思う。
もちろん、ドラマ内で労働紛争になることはないだろうが、
このドラマは現実の会社なら危険すぎる運営だらけで、
経営者側にも労働者側にも「反面教師」としての学びが多い。
夏美のような行動をすれば会社側から問題人物扱いされるし、
加賀美屋のような“しきたり優先”の運営はトラブルのもとだ。
そして最後に一つだけ。
愛子が「弁護士を立てる」と言った以上、本来なら加賀美屋も弁護士に相談するはずだ。
弁護士に相談すればまず確実に、
「時江の解雇は無理な可能性が高い」
「解雇予告手当の支払いは?」
「伝統やしきたりは理由にならない」
などの指摘を受けたはずだ。
結局のところ、
伝統・格式はあるのに遵法精神が著しく欠けている旅館
という印象が強まるばかりだった。
初見だからこそ、今後、この問題をどう収束させていくのかが楽しみではある。
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