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2025年11月27日(木)放送の『どんど晴れ』第40回。
さんさ踊りの余韻の裏で、夏美(比嘉愛未)の独断がついに最悪の結果を招く。
翼(川口翔平)のアレルギー発作、母・愛子(とよた真帆)の怒り、
そして加賀美屋を揺るがす“責任の所在”が問われた重い一話だった。
■ 翼の緊急搬送と“あと10分の危険”
病院に運び込まれた翼は、アレルギー反応で処置を受ける。
医師は「もう大丈夫」としながらも、あと10~20分遅ければ危険だったと告げ、現場は緊張に包まれる。
夏美はずんだ餅の原材料を確認していたが、イーハトーブで咲(兼崎杏優)が差し出した“屋台の饅頭”にそば粉が入っていた可能性が浮上。
咲の無垢な行動に気づき、裕二郎(吹越満)・アキ(鈴木蘭々)・ビリー(ダニエル・カール)は震え上がる。
(個人的感想)
あと10〜20分処置が遅れていたら命に関わっていたという医師の言葉を聞き、無事だったとはいえ事態の深刻さを痛感した。迅速に病院へ運べたから助かったものの、もし判断が少しでも遅れていたら…と思うと背筋が冷える。
一方で、饅頭にそば粉が入っているか確認する裕二郎にまったく危機感がなく、味の感想を口にしたり、しまいには喉に詰まらせたりと、シリアスな場面の中に突然コミカル描写が挟まれたのには戸惑いを覚えた。咲やアキ、ビリーを安心させるための演出なのか、それとも視聴者を揺さぶる意図なのか…。いずれにしても、場面の空気との温度差が大きすぎた。
夏美が裕二郎にタメ口になっていたのは、緊迫した状況ゆえの素の言葉遣いが出てしまったのだろう。
■ 母・愛子の怒りと“許さない”の宣告
病院に駆けつけた愛子は、「勝手に連れ出したうえに、命にかかわるミスをした」と夏美を正面から断罪。
環(宮本信子)が必死に頭を下げても、愛子の怒りは収まらない。
環は、夏美が病院に残る姿にも愛子は苛立ち、「子を持つ親なら絶対に許せない」と言い放つ。
(個人的感想)
今回の愛子の怒りは、視聴者の立場から見ても極めて正当だ。彼女は事前にアレルギーを説明していた。
にもかかわらず起きた事故。しかも夏美は勝手に子どもを連れ出していた。
これは現実であれば、弁護士に相談する人も多いレベルの重大インシデント。
加賀美屋の使用者責任が問われても仕方ないだろうとも思う。
環の
「子を持つ親なら絶対許せない」
という言葉は、夏美の“善意中心の価値観”とは次元の違う重さを持って響く。
■ 旅館の空気は最悪、仲居たちの本音が噴出
旅館に戻った夏美は、仲居からも久則(鈴木正幸)からも
「とんでもないことをしてくれた」と責められる。
伸一(東幹久)はここぞとばかりに
「全部お前の責任だ」と追い打ち。
仲居たちは「クビだ」「いや柾樹の婚約者だから残るかも」と噂話。佳奈(川村ゆきえ)と清美(中村優子)だけが夏美を気遣っていた。
(個人的感想)
“柾樹の婚約者だから守られる”という不公平感が職場に渦巻く空気もリアル。夏美の行動は事故がなくても処分レベルだったはずで、みんなの怒りは当然だと感じる。
■ 大女将の叱責と“帰りなさい”の判断
カツノ(草笛光子)は夏美に理由を問い、母と行けなかった翼があまりに寂しそうで連れ出したと聞くと、
「謝る相手は私ではなく、翼くんとそのお母様です」と静かに告げる。
謝罪の仕方を尋ねる夏美に、
「今日はもう帰りなさい。」と部屋を下がらせる。
(個人的感想)
謝罪まで他人に教えてもらおうとする夏美の“幼さ”が露呈。今回ばかりは、カツノの静かな叱責が胸に刺さった。
「謝る相手は私ではありません」
「今日はもう帰りなさい」
この二つの言葉に、夏美が本質を見誤っているという厳しい評価と、今のままでは状況を悪化させるだけという判断が凝縮されている。
カツノは、感情論ではなく
事態の深刻さ・社会的責任・旅館としての信用
そのすべてを踏まえて夏美を遠ざけたのだろう。
■ 時江の意外な責任感、伸一の最悪ぶり
伸一は「夏美が追い出されるかも」と喜び。
その横で時江(あき竹城)は、
「指導していた私の責任でもあります」と沈痛な表情。
夏美をいじめる役として描かれてきた時江の、初めて見せる“仲居頭としての矜持”がにじむ。
(個人的感想)
今まで夏美に辛く当たる役割だった時江が、今回ばかりは真っ先に「自分の指導不足」と責任を語った。
これは、
時江が“筋の通ったプロ”であること
を初めて明確に示した場面。
一方で伸一は、旅館の信用問題よりも夏美排除を優先し嬉々として騒ぐ。
この対比が非常に象徴的で、
“人としての成熟度”が真逆に表れていた。
伸一のトラウマと寂しさを考慮しても、人命より夏美排除を優先する姿勢は、完全に“経営者失格”の域。
■ 夏美、失意の帰宅…そして横浜では元カノ登場
疲れ切った夏美は柾樹に電話するが留守電。一瞬だけ浮かべた笑顔が痛々しい。
その頃柾樹は、元カノ・藤村香織(相沢紗世)と豪華ディナー。香織は“復縁したそうな空気”を漂わせ…。
(個人的感想)
夏美が地獄にいるタイミングで元カノと晩飯とか、視聴者の心をえぐってくる展開すぎる。
盛岡で地獄を見ている夏美の裏で、柾樹は“無邪気に元カノと再会”という対照的な時間を過ごしている。
これによって、
-
夏美:孤立、責任、絶望
-
柾樹:安定、誘惑、油断
という対比が強烈に描かれる。
物語的には、
この距離が今後の二人のズレにつながる“予兆”
として機能していることは間違いない。
柾樹、浮ついている場合じゃないぞ!!
まとめ
夏美は今回、初めて“自分の優しさが人を救わないこともある”と知った。翼は母に甘えられず、愛子も仕事に追われ、伸一は今も子どものまま心が止まっている。
みんなが“不器用に生きている”のが、このドラマのリアルでもある。
今回の核心はこれだと思う。
「善意には責任が伴う」
「思いは尊い。しかし、行動には重さがある」
夏美の“心の優しさ”は物語の魅力だが、それが実社会でどう作用するかを真正面から描いたのが第40回。
視聴者にとっても、ちょっと胸が痛くなる現実味のある回だった。
次回、夏美はどう謝罪し、どう向き合うのか。そして柾樹の“元カノ問題”がどう波及するのか。
波乱の予兆しかない…。
明日の放送も見逃せない。
『どんど晴れ』感想まとめはこちら
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