朝ドラ再放送『どんど晴れ』第38回感想(ネタバレ) ―「親子のすれ違いと、夏美の“おせっかい精神”が再び揺れる日」―

どんど晴れ

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2025年11月25日(火)放送の『どんど晴れ』第38回。

さんさ踊りを前に、加賀美屋では“家族の痛み”が噴き出し、

一方の夏美は、見習い仲居としての初仕事に全力疾走する。


◆イーハトーブの夜、盛岡の夏が動き出す

夏美(比嘉愛未)と佳奈(川村ゆきえ)は、イーハトーブで麺料理を食べながらビリー(ダニエル・カール)と裕二郎(吹越満)から “さんさ踊り” の話を聞く。盛岡の一大イベントらしく、街全体が活気にあふれている。

佳奈は聡(渡邉邦門)を輪踊りへ誘うが、聡はなぜか佳奈をすっ飛ばして夏美にも声をかけてしまい、佳奈の表情は固まる。

夏美は“聡のこと”よりも、担当客・翼(川口翔平)を踊りに連れていけないかと気が逸っている。

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(個人的感想)

イーハトーブではじゃじゃ麺以外の麺も出るようで安心した。
佳奈→聡→夏美→翼 というズレた矢印が地味に不穏…。旅館の中で数少ない夏美の味方の佳奈。聡のせいで佳奈と夏美の友情が壊れないように願う。
夏美は旅館外でも“おせっかいセンサー”が発動中で、また暴走しそうな気配が濃厚だ。


◆環と伸一、拭えない親子の傷

加賀美屋の母屋では、環(宮本信子)と伸一(東幹久)の対立が悪化。環が仕事の話を振ると、伸一は

「勤務時間はとっくに終わってるんだ、仕事の話は旅館でしてくれ」

と冷たく突き放す。

さらに伸一は、

「母さんはどっちの味方なんだ? 母親として答えてくれよ」

と詰め寄る。

環は母親としての愛情と、加賀美屋の女将としての責任の板挟みで、気持ちを伝えられない。

「実の親子なのに、最後に母親を頼れないなんて…。」

そう吐き捨てて出ていく伸一。
環は一人きりの部屋で涙をこぼす。

(個人的感想)

伸一の“こじらせ具合”がとうとう臨界点へ。子どもの頃、熱を出しても構ってもらえなかった——

そこに根っこがあるのは明らかで、これは単なる反抗期の延長では済まない。環の気持ちも分かるが、負の遺産が完全に爆発した回だった。

伸一の怒りは「甘え」ではなく“長年の孤独”
伸一のセリフ

「実の親子なのに、最後に母親を頼れないなんて」

は、幼少期の記憶と現在の孤独が結晶した言葉だった。

彼は“母に愛されなかった”のではなく、
“愛されている実感を得られないまま大人になってしまった”だけ。

環が悪いわけでもないが、家族経営の宿命が作ったひずみが爆発した瞬間だ。
環は「母」と「女将」の二役がついに限界へ

環の苦しさは、

●女将としての責任

●母としての罪悪感

●大女将の命令という絶対の縛り

この三つの板挟み。

伸一の心が離れていくのを感じながら、それでも旅館を優先せざるを得ない。親子ドラマとして見ると極めて切ない構造で、今回もっとも胸に迫る部分だった。


◆時江の前で“やらかし“が判明する夏美

翌朝、夏美と時江(あき竹城)は、朝食中の愛子(とよた真帆)と翼の部屋へ挨拶へ行く。

愛子の「昨日は翼を馬に乗せてくれてありがとう」という言葉に、時江は明らかに表情を曇らせる。

さらに夏美は——

「今日、さんさ踊りに連れていってもいいですか?」

と時江の目前で勝手に提案。

時江は

「人の多い祭りで何かあったらどうするの。勝手なことはもうするな」
と厳しく釘を刺す。

(個人的感想)

ここに関しては100%時江の言い分が正しい。“勝手に馬に乗せた” “勝手に祭りへ連れ出すと言った”どちらも仲居の裁量を超えていて、むしろ旅館の危機管理としては大問題。いつも意地悪に描かれる時江だけど、今日は完全に“正論番長”だった。独断で突き進む夏美を止められる存在がいて良かった。


◆後継ぎ問題の影を落とすカツノの言葉

さんさ踊りの準備の場に現れた大女将・カツノ(草笛光子)と環。“加賀美屋の後継ぎ” を巡る噂を耳にしたらしく、環に向けて静かに語る。

「道の道とすべきは、常の道とあらず——

つまらぬこだわりを捨てたとき、答えは自ずと見える」

古典のような言葉に環は深く考え込む。

(個人的感想)

これは老子の言葉らしいが、調べてもよく分からなかったというのが本音。劇中では“固定観念を外せば、本質が見える”というような感じで使われているのかな。伸一への執着を手放せば自然と答えは出る、というカツノ流のアドバイスだろうか。


◆翼、母の帰りを待つ玄関で…

さんさ踊りが始まった盛岡。加賀美屋の玄関では翼が母の帰りを静かに待っていた。

そこへ愛子から「急な取材で遅くなる」と連絡が入り、翼は寂しさを押し殺したまま、「こういうの慣れてるから」と大人びた表情を見せる。

夏美は時江に、「代わりに私がさんさ踊りへ連れて行きたい」と頼むが、時江はきっぱり

「ダメです!」
と拒否。

だが、ここで終わる夏美ではない。その頑固な“おせっかい力”が、

後に大事件を引き起こす——

不穏なナレーションと共に今日の放送は終了した。

(個人的感想)

翼は完全に“強がる子ども”で痛々しい。伸一の幼少期と重なる描写が巧妙で、夏美が放っておけない気持ちも分かる。
翼の“強がる大人びた子ども”は伸一の鏡像

翼は言う。
「仕事だから仕方ないよ」「こういうの慣れてるから」

これは完全に“強がりの自己防衛”。誰かを責めることもできず、泣きたい気持ちも押し殺す。

ここに伸一の幼い頃が投影されていて、脚本として非常に巧い。母に甘えられない子は、いつか“甘える方法”自体を忘れてしまう。

夏美の“善意”は線引きが甘く、危うい

夏美が翼にやったこと——

●勝手に馬に乗せる

●勝手に祭りへ誘う

●勝手に「寝るまで付き添う」

すべて“本人は善意”。しかし、旅館としては大事故になりかねない危険行為。

視聴者も気づき始めているとおり、夏美の最大の魅力である“ひたむきさ”は、同時に最大の爆弾にもなる。

今回のナレーションが示す通り、次回以降はその“善意の破綻”が本格的に描かれるのだろう。

まとめ

第38回は、“親子の寂しさ”と“善意の限界”を丁寧に積み上げた回だった。

「善意は万能ではない」この一言に尽きる。

・家族への善意

・お客様への善意

・仲間への善意

それぞれ方向を間違えれば、思わぬ悲しみを生み出す。
夏美は“おもてなし”を武器にしながらも、“線引き”という大事なスキルをまだ知らない。

次回はついに
夏美 × 翼 × 愛子 の大事件
が起きる流れ。

善意がどう転ぶのか、環と伸一の関係は修復へ向かうのか——
大きな転換点に入っていく予感しかない。

『どんど晴れ』感想まとめはこちら

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