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2025年11月22日(土)放送の『どんど晴れ』第36回。
両親の心配、環の叱責、大女将の教え、平治の言葉。
そのすべてが“庭木”という一本の象徴に集約され、
ついに夏美(比嘉愛未)が本当の意味で“親離れ・子離れ”へ踏み出す回だった。
■ 環の本心──「女将の顔」を持つ覚悟
前回ラストで環(宮本信子)が言った
「あなたには女将修業をする資格がないようね」という厳しい一言。
その真意は、「女将はどんなに感情的な出来事があったとしても顔に出さず、おもてなしの心を持たないといけない」
というプロとしての覚悟を教えるためだった。
夏美は謝り、修業継続を懇願。環は「女将の顔を持つ」ことを教え、夏美は深く感謝する。
伸一(東幹久)は環に「どっちの味方なんだ」と詰め寄るが、
環は「よこしまな心は女将の生き方に反する」とバッサリ。
(個人的感想)
環の言う“顔に出さないプロ意識”はもっとも。ただ、現代社会では“おもてなしの過剰さ”が
「お客様は神様」という誤った解釈を強め、モンスタークレーマーを生んだ一因でもあることはいなめない。サービス業の難しさを改めて感じた。
環は優しい時も厳しい時もあるように見えるが、実は 一貫して“加賀美屋の女将としての筋”で動いている。
つまり環は「情」ではなく「仕事の信念」で夏美と向き合っている。
伸一が「どっちの味方だ」と詰めるのは、環の哲学を理解していない証拠でもある。
■ 夏美の庭仕事を見守る両親と智也のバランス感覚
庭仕事を続ける夏美を遠巻きに見つめる啓吾(大杉漣)と房子(森昌子)。啓吾が庭仕事にもきっと意味があるはずだから大女将に任せてみないかと提案する。少し、戸惑いを見せる房子だったが、智也(神木隆之介)が
「姉ちゃん、生き生きしてるじゃん」「応援してあげようよ」と二人の視野をリセット。
その言葉で啓吾と房子は
「自分たちが夏美をちゃんと見ていなかった」と気づき、
黙って横浜へ帰ることを決める。
(個人的感想)
今回も智也が“家族のバランサー”として大活躍だった。夏美が庭仕事をいきいきとこなしていて、決して嫌々やらされているわけではないと両親に気づかせ、心配が過剰だったことをそっと修正してくれた。もし智也がいなかったら、啓吾と房子は完全には納得できないまま横浜へ戻っていたかもしれない。
とはいえ、両親が夏美を連れ帰ろうとした気持ちも当然理解できる。視聴者の多くは「過保護では?」と感じたかもしれないが、もし自分が、夏美から今の労働条件や労働環境を相談されたら間違いなく、「その職場はすぐ辞めたほうがいいよ」とアドバイスする。女将修業をして柾樹の家族の一員となるという特別な前提を抜きにすれば、両親の反応はごく自然なものだったと思う。
■ 1週間後、庭木の世話は続く──夏美の迷い
庭木の植え替えが無事終わり、夏美は仲居仕事に戻れると思いきや、
「根付くまで世話を」と番頭の中本(高橋元太郎)に告げられる。さすがの夏美も焦り、カツノ(草笛光子)に「いつまで庭仕事を?」と直談判。
カツノは「仲居の仕事よりも大事なことがある」とだけ告げる。
イーハトーブではまた“じゃじゃ麵らしき何か”を食べながら、庭仕事について語り合う夏美と佳奈(川村ゆきえ)。
(個人的感想)
庭仕事は“ただのしごき”ではなく、“木が根付く過程”こそが修業の核だったんだね。もはやイーハトーブはじゃじゃ麺の店なのでは?イーハトーブのメニュー表、ほんとに見てみたい(笑)
■ 平治の教え──「水切り」と“愛情の形”
庭木の元気がないことを平治(長門裕之)に相談する夏美。肥料も水やりも毎日しているのに、なぜか弱っていく。
平治は言う。「水をやればいいってもんじゃねえ。 一度、水を断つ“水切り”が必要だ。 厳しさに触れないと木は強くならない。」
手をかけること=愛情ではない。かえって弱らせることもある。
夏美はこの言葉にハッとし、両親のこれまでの愛情を思い返す。
(個人的感想)
“水切り”の哲学は深い。
現代社会では
・優しくしすぎる上司
・境界線の曖昧な親子
・ハラスメント恐怖で何も教えられない職場
が問題になっているけれど、「時には突き放すほうが育つ」という真理は確かにある。
平治の言葉は、育児論にも、教育論にも、仕事論にも通じる普遍的な真理。
厳しさに触れないと強くならない
手をかけることが愛情とは限らない
これこそが大女将の夏美に対する“本当の教え”。
平治もカツノも人生の師だ。
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■ カツノの答え──“庭木=夏美”
平治は「余計なことを言った」とカツノに謝るが、カツノは気にしていない。
カツノの本心はこうだ。
木も人も同じ。植え替えられた木=夏美。
親の元を離れ、自分で根を張るためには甘えを断ち切らねばならない。
それを庭仕事で悟ってほしかったのだ。
(個人的感想)
やっと「庭仕事の真意」が明かされた。カツノは“修業そのもの”より“心の独り立ち”を重視していた。環もかつて同じ庭仕事をしたらしいし、女将修業の伝統的な第一関門なんだろう。
■ 両親へ、夏美からの手紙──子離れと親離れ
夏美は両親に宛てて手紙を書く。
・庭木を世話するとき“見守ること”が大切
・それを通じて、両親の愛情に気づいた
・女将修業を続けるから心配しないで
その思いを読んだ啓吾と房子は、ついに“子離れ”を決意。
(個人的感想)
庭仕事が家族すべての心を変えた…これは脚本として美しい構造だと思う。あとは柾樹が盛岡に戻るだけなんだよな。脚本家さんは焦らしますね。
■ 1か月後──仲居仕事へ復帰。しかし不穏な影…
庭木は元気に根付き、夏美は佳奈とともに部屋付きの仲居仕事を手伝うことに。
佳奈は清美(中村優子)につき、夏美はよりによって時江につくことに。清美は温かく迎え、時江はあからさまに嫌そうな顔。伸一はその様子を見て怪しく笑う。
そして夏美の“初めて担当するお客様”が到着。
ナレーションが
「この客の一件が夏美を追い詰め、
女将修業を断念させることになる——」
と告げ、今週の放送は終了。
(個人的感想)
一難去ってまた一難!やっと仲居仕事に戻れた矢先の“不穏フラグ”。夏美、頑張れ……!
まとめ
第36回は、
・大女将:厳しさという愛
・両親:手をかける愛
・夏美:甘えを断ち、根を張る
・平治:愛の本質を語る職人
・智也:家族のバランサー
これら全員の“愛の形”が交錯する回だった。
そして、来週はついに 夏美 vs. 初めてのお客様。
“女将の心”を試される恐怖の回になりそうだ。
『どんど晴れ』感想まとめはこちら
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