朝ドラ再放送「どんど晴れ」第7回感想(ネタバレ) 孤独な決意と新たな旅立ち 夏美が選んだ“道”

どんど晴れ

本記事にはアフィリエイト広告を利用しています。

2025年10月20日に放送された『どんど晴れ』第7回。
前回の第6回で、柾樹(内田朝陽)から結婚の破談を告げられた夏美(比嘉愛未)。
絶望の淵に立たされた彼女が、再び立ち上がり「盛岡へ行く」「女将になる」と決意する回でした。
家族との衝突、柾樹とのすれ違い、そして加賀美屋の内側でも新たな動きが始まり、物語は次の章へと進みます。


夏美の“諦めない心”と家族の反対

朝倉家の朝。前夜の衝撃から一夜明け、重たい空気が流れています。
啓吾(大杉漣)は「そっとしておいてやれ」と静かに語りますが、弟の智也(神木隆之介)は「見損なっちゃったよ」と怒りを隠せません。

そんな中、夏美が食卓に姿を見せます。「ゆうべのことで話があるの」と切り出す夏美。
そして毅然とした表情で告げます。

「柾樹さんが旅館を継ぐなら、私、女将になります」

驚く家族に向かって、「柾樹さんとは、結婚させてください」と頭を下げる夏美。
しかし、啓吾は「話にならない。頭を冷やせ」と突き放し、智也も「姉ちゃんの気持ちは分かるけど、女将は無理だよ」と背を向けます。
房子(森昌子)も無言で席を立ち、食卓に一人残された夏美。
(視聴者としても、この場面は本当に胸が締めつけられるほど辛い。夏美を誰も支えようとしない“孤独”が痛いほど伝わってきました。)


柾樹の葛藤 “帰郷”という決断

一方、ホテルでは柾樹が上司の山室英喜(中原丈雄)と話をしています。
山室は「退職願、しばらく預かっておくから」「もう少し考え直せ」と諭しますが、柾樹の決意は固く、
「今の仕事は最後までやり遂げます。退職届の方もよろしくお願いします」と深く頭を下げます。

「夏美ちゃんはどうするんだ?」と問われても、「結婚はできなくなりました」とだけ答える柾樹。


加賀美屋で起きた“もう一つの嵐”

盛岡の加賀美屋では、大女将カツノ(草笛光子)の引退をめぐって、女将・環(宮本信子)と久則(鈴木正幸)、伸一(東幹久)が集まっていました。
「今日こそ隠居の話を切り出すのよ」と意気込む環に対し、久則は「俺だってやるときはやるよ」と気合を入れるものの、
いざカツノを前にすると、「具合はどうだ?」としか言えず撃沈。環と伸一が呆れ顔を見せるお決まりのやり取りがコミカルでした。

しかし、話が進む前に恵美子(雛形あきこ)が慌てて入ってきます。
「柾樹さんからお電話です」——。
カツノが電話を取ると、「盛岡に戻って旅館を継ぐ」との知らせ。

「ほんとか!? 柾樹、おめえ、帰ってきてくれるのかぁ!」と喜ぶカツノの表情が輝きます。
一方で、環と伸一、久則の三人は顔を見合わせ、不安の色を隠せません。

「お母さんが頼み込んだんじゃないかしら」「じゃあ、うちの恵美子の立場はどうなるの?」——
新しい波乱の幕開けを感じさせる場面でした。


連絡の途絶える日々と、夏美の焦燥

横浜では、浅倉家のケーキ店で父・啓吾と夏美が同じ空間で仕事をしながらも、どこかぎこちない空気。
同僚の保(与座嘉秋)が「何かあったんですか?」と気にかけても、「別に」と答える夏美の表情は沈んだまま。

電話をかけても出てくれない柾樹。そんな中、大学時代の友人・久美子(別府あゆみ)が「本当なの? 結婚取りやめたって」と問い詰めるも、
柾樹は「うん」とだけ答え、何も説明しません。
「夏美があんなに楽しみにしてたのに……ひどいんじゃないですか!」と怒る久美子の姿に、見ている側も思わず同意したくなる場面でした。


すれ違う家族、揺れる想い

夜の食卓でも、朝倉家の空気は重たいまま。
夏美が「もう一度話したい」と言い出しても、啓吾は「風呂に入る」と背を向けます。
智也は「姉ちゃん、ふられたんだよ」と冷たく言い放ち、夏美は「分かってる!」と声を荒げます。
しかしその目には涙が浮かび、「けど、このままじゃ終われない!」と家を飛び出していく夏美。

向かった先は、柾樹のアパート。
アパートの下で待つ夏美に、帰宅した柾樹は「帰ってくれ」と冷たく言い放ちます。
必死に「お願い、もう一度だけ話を聞いて」と訴える夏美に、「俺はもう君と話すことはない」と告げる柾樹。

「夏美は、柾樹の言葉にとまどうばかりでございました」——ナレーションが流れ、静かにエピソードは幕を閉じました。
(個人的には、夏美の孤独が極まった回でした。誰も彼女に寄り添わない現実が、痛いほどにリアルです。)


まとめ 孤独の中で芽生えた“女将への覚悟”

第7回は、夏美が孤独と向き合いながらも、決して諦めずに前へ進もうとする強さが描かれた回でした。
家族にも理解されず、愛する人にも拒まれても、それでも自分の信じた道を行こうとする夏美の姿が、胸を打ちます。

一方で、加賀美屋では新たな“権力の火種”が芽生え、物語はいよいよ次の段階へ。
夏美の“どんど晴れ”な未来はまだ遠いものの、確実にその一歩を踏み出した回でした。

次回、第8回では、夏美がついに行動に移す瞬間が描かれるか!?

『どんど晴れ』感想まとめはこちら

広告

懐かしい朝ドラをもう一度見たい方はこちら → NHKオンデマンドでは見られないけどTSUTAYA DISCASで楽しめる朝ドラ5選

タイトルとURLをコピーしました