2025年9月22日放送 第139回
ざっくりあらすじ
-
疎開から一か月。 青森県諏訪ノ平での暮らしが少しずつ形になり、子供たちは学校へ、蝶子(古村比呂)は産業組合の臨時雇いとして働き始めている。
-
常子の送別会。 職場の常子(栗田ひとみ)の送別会が開かれ、仕出し弁当を囲んでささやかに催された。
-
常子の推薦。 常子は上司の三上組合長(金井大)に対し、蝶子を本採用にすべきだと強く推す。仕事ぶりを誰よりも高く評価していた。
-
おかずを持ち帰る蝶子。 蝶子が米ばかり食べている理由を斉藤(左奈田恒夫)が問いかけると、子供たちにおかずを持って帰るためだと判明。三上組合長が余った弁当を持たせ、蝶子はありがたく受け取る。
-
ランプの獲得。 洋裁の腕を見込まれ常子に服を頼まれたことをきっかけに、組合からランプを借りることに成功。夜も針仕事ができるようになった。
-
家庭でのごはん。 みさ(由紀さおり)は炊飯に挑戦するが、水を入れすぎて失敗。それでも孫たちが温かくフォローし、笑顔の食卓となる。
-
常子の結婚式。 蝶子は「花嫁人形」「春の唄」を歌い上げ、参列者を感動させる。歌声が人の縁をつなぎ、自身の小さな幸せへとつながった。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
---|---|---|
1 | みさ「ま、なんとかなるっしょ」 | ご飯炊きへの楽観と挑戦心。 |
2 | 三上「弁当一つ余ってんだ、持ってけ」 | 厚意が自然な形で伝わる。 |
3 | 常子「岩崎さん、変に遠慮しねすけ」 | ストレートで気持ちいい性格。 |
4 | 俊継「でも、その分、汁でお腹いっぱい」 | 優しい孫のフォロー。 |
5 | 蝶子「私が?私が行ってもいいの?」 | 結婚式に参加していいのかの戸惑い。 |
6 | ナレ「ささやかな幸せが訪れる」 | 未来を予感させる締め。 |
私が感じたポイント
-
みさのシミュレーションご飯。 本に挟んでおいたレシピを見ながら、エア炊飯で「完璧!」と手を叩くみさ。愛らしい姿に笑いを誘われた。実際は水を入れすぎて失敗してしまったが、孫たちが優しくフォローする姿に家族の温かさを感じた。
-
常子の愛すべきキャラクター。 蝶子を大好きで仕方ない様子が伝わってくる。仕事ぶりを評価し、本採用を推してくれるだけでなく、洋裁を頼み、礼に米を差し出したり。飾り気がなく、爽やかで気持ちの良い人物だ。
-
斉藤の“地味に効くアシスト”。 派手さはないが、斉藤は要所要所で蝶子を助けてくれる存在だ。蝶子が米ばかり食べていることに気づいてくれたからこそ、余った弁当を持ち帰ることができ、加津子(藤重麻奈美)や俊継(服部賢悟)が天ぷらや卵焼きといった久しぶりのご馳走にありつけた。縁の下の力持ちとして、蝶子の疎開生活を支えているのが印象的だった。
-
人柄が生むご縁。 三上や斉藤も蝶子の人柄を見抜いて助け舟を出してくれる。ランプを借りられたのも、人望のなせる業。疎開先でも人との縁を結び直し、生活を形作っていく蝶子の姿が印象的だった。
-
孫と祖母の優しい関係。 炊飯の失敗を笑いに変え、みさを励ます加津子と俊継。戦中という重い背景を忘れてしまうほど、心安らぐやりとりがあった。
-
歌声の力。 常子の結婚式で披露した「花嫁人形」と「春の唄」。音楽学校で学んだ日々が、疎開先で実を結んだ瞬間だった。人を励まし、場を和ませる蝶子の歌声が、彼女自身にもささやかな幸せをもたらしたのだと思う。空知高女で音楽の道を勧めてくれた川村先生に感謝。
歌った曲について
-
花嫁人形:1924年(大正13年)に発表された童謡。
-
春の唄:1937年(昭和12年) 詞 喜志邦三 曲 内田元
まとめ——縁をつなぐ歌声と家族の温もり
今日の十五分は、常子の門出とみさの挑戦が対比される回だった。家族を思う蝶子の行動、人柄に惹かれる常子や組合の人々、そして結婚式で響いた歌声。人と人との縁がつながり、疎開生活に小さな光をもたらしていた。
『チョッちゃん』感想まとめはこちら
懐かしい朝ドラをもう一度見たい方はこちら → NHKオンデマンドでは見られないけどTSUTAYA DISCASで楽しめる朝ドラ5選