朝ドラ『あんぱん』第99回感想と考察 “見上げてごらん夜の星を”成功までの修羅場と、嵩の舞台美術デビュー

朝ドラ

2025年8月14日放送(第20週・第99回)


◆ 本記事のポイント

  • いせ たくや(大森元貴)&六原永輔(藤堂日向)からのオファーで、嵩(北村匠海)が舞台美術に初挑戦

  • 稽古場は六原の妥協なきダメ出しと本番前日の大幅変更で張りつめた空気に

  • のぶ(今田美桜)&蘭子(河合優実)が差し入れ→ラストリハ1曲だけ見学→本番は見事成功

  • 充実の達成感の裏で、嵩の心境変化は? 次回への静かな布石


依頼→引き受け――“独創”と“潤滑油”の間で踏み出した一歩

六原&いせから「見上げてごらん夜の星を」の舞台美術を託された嵩。帰宅すると早速のぶに報告し、六原の“とんでもなさ”をぼやきつつも、ラフを一気に描き上げて提示。六原・いせの二人から高評価を得ると、追加で3点の制作依頼まで飛んできて目を丸くします。緊張はある。でも、どこか楽しそう――のぶはそこを見抜いていました。

私のひとこと感想:六原の“理想MAX”と、いせの“場を回す力”の挟み撃ち。嵩はきっとこの二人体制の化学反応の中で伸びるタイプだと思う。


稽古場の現実――前日変更の嵐と、価値観のせめぎ合い

場当たり・歌稽古・振付の各セクションで、六原の妥協なきダメ出しが容赦なく続行。前日になっても演出変更の要望が止まらず、劇団員たちは「このタイミングでは難しい」と悲鳴。六原は姿を消し、いせは「頑張って直すから最後までお付き合いください」と劇団員たちに頭を下げ続ける。

私のひとこと感想:一番つらいのは“現場を回す人”なんだよね。いせの胃は確実にキリキリ。「いいものを作りたい」の理想と現実の間で葛藤。


差し入れと一曲の魔法――そして本番は成功!

夜、のぶが差し入れを持参。「最後のリハ、少しだけ」と誘われ、のぶは遠慮しつつも一曲だけ耳を傾ける――いせが歌う「見上げてごらん夜の星を」。胸のざわめきがすうっと整う、そんな“夜の魔法”。迎えた本番、舞台は大成功で幕を閉じました。

私のひとこと感想:成功の余韻の中で初めて気づく“自分の位置”。嵩の目に、漫画以外の表現の広がりがどう映ったのか…次回の表情を要チェック。


まとめ――“理想と現場”の狭間で、嵩に芽生えた新しい視界

  • 六原の徹底した理想と、いせの現場調整力に引っ張られ、嵩の舞台美術が初陣完走

  • 前日変更の修羅場を潜り抜け、本番は堂々の成功

  • 終演後の沈黙が、嵩の次の決断を予感させる

次回注目ポイント

  1. 嵩、舞台美術と漫画の二足のわらじをどう捌く?

  2. 六原・いせとのコラボ、継続案件に発展するのか

“星を見上げる”みたいに、少しだけ遠くを見て歩こう。ここからまた、面白くなる。

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