2025年8月7日放送 第100回
ざっくりあらすじ
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物不足が一段と進む7月、街には『ゼイタクハ敵ダ!』のスローガンが掲示。
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邦子〈宮崎萬純〉は戦争映画出演を正式に断り、道郎〈石田登星〉の先輩・大川信吾〈丹波義隆〉の影響を受けたと判明。道郎は動揺し蝶子〈古村比呂〉に相談。
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邦子が「眠れない」とチョッちゃん宅で仮眠。安乃〈貝ますみ〉は少し険しい表情を見せる。
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数日後、岩崎家に神谷容〈役所広司〉・道郎・連平〈春風亭小朝〉が集結。そこへ邦子が大川を伴い来訪し、一同騒然。
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道郎は思いを断ち切り「邦ちゃんをよろしく」と大川へ託す。連平は転げ回りショック、安乃は邦子を睨み、恋愛模様が一気に錯綜。
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連平、“贅沢は素敵だ”と役者に言わせ警察沙汰に。泰輔〈前田吟〉が迎えに行く顛末で幕。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 掲示板スローガン『ゼイタクハ敵ダ!』 | 物不足と統制を象徴する開幕の伏線 |
2 | 連平の芝居台詞「贅沢は素敵だ。」 | 冒頭スローガンへの真逆返し→即逮捕の鮮やかな伏線回収 |
3 | 大川「意に添わぬ仕事で後悔するより潔い」 | 邦子の心を射抜いた一言 |
4 | 道郎「大川さん、邦ちゃんをよろしく」 | 片想いの幕引きが切ない |
5 | 安乃の鋭い睨み | “神谷派”のジェラシー? |
私が感じたポイント
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張り紙→逮捕の伏線回収:冒頭の『ゼイタクハ敵ダ!』掲示と、終盤の「贅沢は素敵だ」台詞→検挙が一本線でつながり、言論統制の圧と滑稽さを際立たせました。
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お相手候補総崩れ:神谷先生も連平も道郎も脱落、大川へ一直線!? 私自身も神谷先生や連平、道郎に感情移入していただけに、どこかの男にさらわれるのだけは嫌だねという連平の気持ちに同意しました。
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道郎の潔い身の引き方が男前。坊ちゃん育ちの優しさと切なさが胸に刺さります。
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安乃の険しい目線が今後の恋愛模様のフラグ!? 神谷先生への想いが匂いますね。
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物不足&スローガンが日常会話に浸透し、ドラマ全体が戦時モード後期へギアチェンジした印象。
まとめ――贅沢は敵か、心の余裕か
第100回は“モノも恋も余裕がない”昭和の空気を凝縮。邦子の進路と道郎&連平の失恋が交差し、「贅沢」の定義すら揺らぐ世相が映し出されました。次回、連平の警察沙汰はどう収まるのか? そして安乃の視線が示す恋の矢印は――。
あなたにとって“贅沢”とは何ですか?