2025年8月4日放送 第97回
ざっくりあらすじ
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杉山学園の面接に出かけた蝶子〈古村比呂〉と加津子〈椎野愛〉が半日戻らず、要〈世良公則〉・神谷容〈役所広司〉・音吉〈片岡鶴太郎〉夫妻らは自宅でソワソワ。
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5~6校連続不合格の過去が語られ不安が募るが、加津子は4時間もの“おしゃべり面接”を経て合格を勝ち取る。
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校長との会話内容は神谷先生や邦子、建具屋になる夢から滝川の祖父母まで多岐にわたり、なぜか要の名は最後まで出ず──要苦笑い。
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杉山学園からは早速「お弁当に海のものと山のものを」の宿題。鮭は山か海かで大人たち大論争に。
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翌朝、小1にして一人電車通学する加津子。帰宅後「机は自由席、時間割も自分で決める」とワクワク報告し「鮭討論会」の開催を告げる。
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一方、外来語禁止の報が入り、洋楽演奏はどうなるのか、要と坂上は音楽活動への影響に頭を抱える。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 音吉「落としやがったらただじゃおかない」 | 近所のおじさん、義憤に燃える |
2 | 校長「君は、これでこの学校の生徒だよ」 | 4時間面接のラストワンフレーズ |
3 | 神谷「たいしたいい学校だわ!」 | 言霊と実績がリンクした瞬間 |
4 | 鮭は山?海?論争 | 道産子 vs 江戸っ子の文化衝突 |
5 | 加津子「学校ね、面白いんだよ!」 | 新天地で弾ける笑顔に全員ほっこり |
私が感じたポイント
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4時間面接=子どもの話に徹底的に耳を傾ける校長の姿勢に唸りました。昭和15年でこの先進性、杉山学園恐るべし。
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要さん、相変わらず“存在感希薄ギャグ”担当で父ズレが続行。でも苦笑いで済ませる柔らかさが成長の証かも。
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鮭論争が示す郷土観の違いが微笑ましい。戦時下でも食文化談義で盛り上がれる余白が救いです。
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加津子の“自由席・自由時間割”報告に、現代のフリーアドレス職場が思い浮かぶあたり、教育の未来を先取りしていますね。
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外来語&洋楽禁止令の影がじわり。家族の小さなハレの裏で、国家の締め付けが確実に迫っている対比が怖い。
まとめ――耳を傾ける校長、心が弾む教室
第97回は、新章“杉山学園編”の幕開け。4時間面接と鮭論争で、加津子の個性を伸ばす土壌が整いました。だが外の世界は統制を強め、音楽も言葉も縛られ始める──。自由を守る小さな学校と、自由を奪う大きな時代、そのせめぎ合いが次回からどう描かれるのか注目です。
あなたの“鮭”は山のもの? それとも海のもの?