2025年8月2日放送 第96回
ざっくりあらすじ
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担任から「転校してほしい」と迫られた加津子〈椎野愛〉。要〈世良公則〉は現状維持を望み頭を下げる案を検討。
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蝶子〈古村比呂〉は“退学→新天地”で加津子の良さを伸ばしたいと主張。「伸び伸びした子どもの心をなぜ抑えるの?」と熱弁。
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母・みさ〈由紀さおり〉への感謝を綴った手紙が滝川に届き、父・俊道〈佐藤慶〉は「お前ばかり褒めて…」と恒例のヤキモチ。
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要の母・まつ〈初井言榮〉は「口出しせず蝶子に任せなさい」と息子を諭し、嫁を称賛。
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神谷容〈役所広司〉が“子どもの目線で教える先進的小学校=杉山学園”を紹介。校長面談へ向かうチョッちゃん&加津子で幕。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 蝶子「小鳥に話しかけているなら、教師もその心に参加したらいい」 | 教室観を揺さぶる名言 |
2 | 要「で、どうするつもりかね?」→蝶子「加津子に合う学校へ!」 | 夫婦の方向性が一致する瞬間 |
3 | みさ絶賛手紙に俊道「蝶子の味方はお前だけかい?」 | 恒例“いじけ芸”で笑い |
4 | まつ「蝶子さんは…いいよ」 | 母の公認に要も頬ゆるむ |
5 | 神谷「たいしたいい学校だわ!」 | 登場するだけで安心感MAX |
私が感じたポイント
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退学=敗北ではなく選択肢と捉える蝶子の視点が斬新。時代背景を超えて響きます。
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要さんの“世間体”と蝶子の“子ども第一”がぶつかりつつも、最終的に尊重し合う夫婦像が素敵。
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まつ義母の「ものを言い返してくれる嫁が嬉しい」論法に膝を打ちました。高齢者支援のヒントにもなる名言。
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俊道のいじけは今回も健在だが、裏を返せば家族を誇りに思う愛情表現。コメディとヒューマンのバランスが絶妙。
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杉山学園という“先進的小学校”がどんな教育を実践しているのか、次週への興味が爆上がり。
昭和の教育アップデート――“抑えるか、伸ばすか”
チョッちゃんが継承したのは、みさ母さん&神谷先生の“寄り添う教育”。転校を機にそれを制度として実践している学校へアクセスしようとする流れは、昭和15年という時代を考えると革新的です。
「枠に子どもを合わせるのではなく、子どもに枠を合わせる」
その発想を脚本に落とし込むことで、物語は単なる“退学トラブル”を超えた教育論へと発展しています。
まとめ――道は一つじゃない、伸びる場所を探そう
第96回は“退学問題”を子ども主体の学びへ転換するエネルギーに変えた回でした。親・祖父母・恩師…三世代の想いが加津子の未来を後押し。杉山学園がどんなステージを用意してくれるのか、そして要さんのプライドは新環境でどう作用するのか――次回を楽しみに待ちましょう。
あなたなら、子どもの個性を伸ばすためにどんな“環境チェンジ”を選びますか?