朝ドラ再放送「チョッちゃん」第94回感想 “バイオリン騒動”と建具屋少女――父のプライドを揺るがす小さな大工

朝ドラ

2025年7月31日放送 第94回

ざっくりあらすじ

  1. 学校帰りの加津子〈椎野愛〉が「今日は絵を描いた」と報告。要〈世良公則〉は音楽の道へ誘おうとベートーヴェン『ロマンス』を披露する。学校で習った歌を弾いてほしいと頼まれ弾くが調子が出ず、バイオリンのせいに。

  2. 加津子は壊れたと思い込み、お向かいの大工・音吉〈片岡鶴太郎〉に“内緒で修理”を依頼。音吉は「木なら任せろ」と漢気で引き受けるも大慌て。

  3. 翌朝バイオリン紛失で家中パニック。加津子が白状し、音吉が未修理のまま返却。「ないしょで直してお父さんを喜ばせたかった」と聞き、要はウソをついた自分を省みる。

  4. 後日、要の母・まつ〈初井言榮〉が来訪。建具屋ごっこで部屋を汚す加津子に眉をひそめ、蝶子〈古村比呂〉と“厳格教育 vs 伸び伸び教育”で対立。

  5. さらに学校から呼び出し。加津子が大工道具を持ち込み校舎に墨壺で線、壁に釘を打ったと叱責される。ナレーションは「問題はこれだけでは済まなくなる」と不穏に締めくくり――。

今日のグッと来たセリフ&場面

# セリフ/場面 ワンポイント
1 要「歌とバイオリン、どっちが好きだ?」→加津子「…歌!」 父の期待を軽やかに裏切る即答
2 音吉「分かった、なんとかしようじゃないの」 漢気と焦りが同居する名乗り
3 要&蝶子、加津子を“コマ回し”尋問 家族コメディの真骨頂シーン
4 まつ「甘やかしたせいで要は好き勝手に…」 嫁姑バトル火種が点火
5 担任「壁に釘を――許可していますか?」 建具屋少女の爆弾行動が発覚

私が感じたポイント

  • 要さんのプライドと加津子のマイペースが衝突。“音の家族劇”は何度見ても笑える。

  • 音吉さん、木工自慢が仇に。昭和男の見栄と責任感がヒリヒリ伝わりました。

  • まつ義母 vs 蝶子の教育論は世代ギャップそのもの。子育てに正解なしを痛感します。

  • 墨壺&釘事件は、加津子=蝶子のミニチュア版を強調。親から子へ“奔放DNA”が継承された瞬間。

  • ラストの不穏ナレーションが示す“さらなる問題”とは? 戦時下での学校・家庭トラブルの深刻化を予感させます。

まとめ――音は直ったけれど、騒動はこれから

バイオリン騒動で始まり、教育バトルと学校問題へ雪だるま式に広がった第94回。加津子の“建具屋魂”が巻き起こす新たな波乱は、家族と周囲をどう揺さぶるのか。次回、要さんのプライドは保たれる? それとも――。

あなたは子どもの“やり過ぎ”を、どこまで許せますか?

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