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2025年7月29日放送 第92回
ざっくりあらすじ
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要〈世良公則〉がもらってきた“古いおもちゃ”を独占し、子ども達と騒動に。夜になって加津子〈椎野愛〉と雅紀〈河野純平〉が遊び声を上げ、要は寝れないだろと不機嫌。
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小学校入学を控えた加津子の学用品を買いに出た蝶子〈古村比呂〉。ぐずる雅紀を抱え、叔父・泰輔〈前田吟〉の会社で一休み。富子〈佐藤オリエ〉が「千駄木に来なくて寂しい」と漏らしていると知る。
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会社の壁には女優・邦子〈宮崎萬純〉の映画ポスター。蝶子は羨望と複雑な感情をのぞかせる。
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統制経済の影響で喫茶店「泉」は物資不足に苦しむと泰輔から聞かされる。蝶子は電話を借りに千駄木へ。
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滝川の実家と久々の長電話。加津子が祖父・俊道〈佐藤慶〉に報告し、俊道は照れ隠しのしどろもどろ。通話時間をめぐりみさ〈由紀さおり〉に嫉妬する場面も。
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夜、安乃〈貝ますみ〉が訪ねて来て賑やかな食卓。三児育児に追われる蝶子を助けたいと「無給で手伝わせてほしい」と申し出るところで幕。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 要、古いおもちゃを「順番だ」と言いながら独占 | 子どもより童心全開の父に苦笑 |
2 | 加津子「一人で行けるようになったら毎日千駄木に行くよ!」 | 成長と叔父さん夫妻孝行を約束する健気さ |
3 | 邦子の映画ポスターを見つめる蝶子の無言 | 6年間の“差”を痛感させる表情演技 |
4 | 俊道「えーと…先生の言うことを…あれだ、規則も…」 | 電話口で固まる頑固医師のデレ瞬間 |
5 | 安乃「お金はいらないから、お手伝いさせて」 | 滝川組の絆が都会で再燃 |
私が感じたポイント
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要さん、相変わらず“大きな子ども”。夜にまで波及する騒動は自業自得なのに発火寸前で笑えます。
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富子おばさんの“寂しい”発言に、加津子が自分で解決策を宣言する流れが心温まる。子どもの行動範囲が家庭の潤滑油になる予感。
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邦ちゃんポスターで曇る蝶子の表情が絶妙。戦時下でも“夢の格差”は残酷に映ります。
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電話一本に喜怒哀楽が詰まる昭和らしさ。俊道の照れ隠し→通話時間チェックには思わずニヤリ。
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安乃の無給ヘルプ提案が家計と友情の狭間を映す。統制下の経済難と人情のせめぎ合いが丁寧に描かれていました。
まとめ――“もしもし”でつながる心、物資はなくても情はある
第92回は入学準備と電話越しの家族愛がテーマ。物資不足や格差に揺れる昭和15年でも、人と人を結ぶのは結局“声”と“気持ち”だと感じさせます。安乃の申し出を岩崎家は受け入れるのか、そして「泉」は統制の荒波を乗り切れるのか――次回の動向が気になります。
あなたは久々の電話で、まず誰に声を届けたいですか?