朝ドラ『あんぱん』第83回感想と考察 八木の金言と戦災孤児取材、嵩のスランプ&高知地震で揺れる想いの行方

朝ドラ

2025年7月23日放送(第17週・第83回)


理想と現実、そして災害…急展開が畳み掛けた15分

第83回は、東京で“戦災孤児”問題に挑むのぶ(今田美桜)と、高知でスランプに陥る嵩(北村匠海)の対比に加え、ラストの高知地震が物語を大きく揺らした回でした。


のぶ、戦災孤児取材へ――記者スキルが光る瞬間

薪鉄子(戸田恵子)の指示で孤児施設の実態調査に乗り出すのぶ。政治は「貧しい人、恵まれん人」にこそ手を差し伸べるべき――薪鉄子の原則が明確に示されました。

私のひとこと感想:のぶの記者経験が取材力としてしっかりと生かされているのが嬉しい。代議士補佐でも“記者魂”は消えず! 聞き取りスキルが政策立案に直結する展開にワクワクします。


高知サイド――蘭子 vs メイコ、おせっかい論争勃発

のぶから届いた手紙を読みながら、赤ハンドバッグ事件を知らせるか揉める蘭子(河合優実)とメイコ(原菜乃華)。

私のひとこと感想:鈍感なのぶと奥手な嵩をくっつけるには余計なおせっかいも必要だと思うからメイコの意見も正しいと思うけど、上手くいかなかったときは恨まれるから冷静な蘭子の意見も分かる…。昭和レトロな恋愛事情、手紙一枚で運命が変わるスリルにハラハラ。私は蘭子派です!


月刊くじら編集部――付録“すごろく”案と赤バッグの呪縛

琴子(鳴海唯)のナイスアシストで正月号付録を「すごろく」に決定したものの、嵩はスランプ真っただ中。

私のひとこと感想:未練タラタラの象徴が職場の引き出しの中って…! でも分かる、その気持ち。でもちゃんと付録のすごろくは作れよ!


八木と“心の栄養”――食べ物だけじゃ足りない

孤児に勉強を教えるのぶは、八木(妻夫木聡)の教え「子供らぁには、食べ物とおんなじくらい心の栄養が必要や」を実践。薪鉄子は八木を「別路線の世直し」と評します。

私のひとこと感想:人それぞれのやり方で戦後の厳しい時代を生き抜いている。子供たちは怖い八木より優しいのぶから教わりたいと正直だ。でも八木から学べることはたくさんあると思うぞ。もったいないから八木からもきちんと教わりなさい。八木の“現場力”と薪の“政治力”、二軸で社会を動かす構図が熱い!


編集長の三段活用ツッコミ――嵩スランプ深刻化

東海林(津田健次郎)は嵩を奮起させようと①大阪で大評判「手嶌治虫」の漫画を見せる→②“のぶも頑張ってる”励まし→③締切3日前キレ散らかし…とフルコース。

私のひとこと感想:「手嶌治虫」なんて何か聞き覚えのある作家の名前が出てきたなぁ。この後の物語にも登場してくるんだろうか。手嶌治虫=手塚治虫オマージュ? 嵩の才能を刺激するライバル枠が来る布石かも!しかし、どんな方法でもスランプから抜け出せない嵩は重症か。これを救えるのはのぶだけなんだろうなぁ。


クライマックス――高知地震発生、嵩の安否は?

のぶが上京して2か月後、高知で大地震が発生。東海林・石清水・琴子の無事は確認されるも、嵩の所在は不明。

私のひとこと感想:恋の自覚と災害の恐怖が同時に来る脚本の緩急に震えた! 赤バッグの行方より嵩の安否が最優先だ。のぶにとって嵩がどれほど重要だったかが日増しに強くなっていってる気がする。令和の今の時代であれば情報は溢れかえっているが、この当時は遠方で災害が発生した場合には何をするのが正解なんだろうか。月刊くじらの表紙の女性を見た後に鏡に映る自分を見たってことは、ついにのぶもモデルは自分だってことに気づいたってことでいいのかな?


まとめ――理想・恋・災害…三層シリアスが次回へ雪崩れ込む

第83回は、

  • 政治の原則 vs. 現場の現実(のぶ×薪鉄子×八木)

  • 恋のスランプ(嵩の赤バッグ未完)

  • 自然災害による生死不明(高知地震)

という三層のシリアスが同時進行。次回は

  1. 嵩の無事確認なるか?

  2. 戦災孤児の施設調査レポートは政策に反映されるか?

  3. 赤ハンドバッグはついに日の目を見るのか?

“面白がって生きえ”の精神で、息を飲んで待ちましょう!

 

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