2025年7月22日放送 第86回
家出先は叔父・野々村泰輔〈前田吟〉の家へ
蝶子〈古村比呂〉は娘の加津子を連れて家出。泰輔おじさん宅で怒りと悲しみをぶちまけます。後を追った要〈世良公則〉は玄関前で右往左往――そこへ連平〈春風亭小朝〉が背後から“かんちょー”らしき一撃。場は妙な笑いに包まれつつも、怒りの火種はくすぶったままです。
再出発パーティーの裏で炸裂する夫婦バトル
室内は道郎〈石田登星〉の就職決定でお祝いムード。「再出発おめでとう!」の声が飛び交う傍ら、要はひたすらモジモジ。蝶子は堪えきれず、近所や加津子にまで怒鳴り散らす夫の癇癪を糾弾します。要が頭を下げ“今回は”和解したかに見えましたが――。
念願の“自宅池”完成 そして死んだフナ一匹
数日後、要と音吉〈片岡鶴太郎〉が掘った池が完成しフナを放流。ところが一匹が浮いてしまい、蝶子の悲鳴に加津子が大泣き。練習中の要は「泣かせるな!」「フナが死んだのはお前のせいだ!」と筋違いの八つ当たり。蝶子の堪忍袋が再び爆発し、家出ふたたび――。
音吉流アンガーマネジメント講座
蝶子の行方もつかめず、おなかだけは減る要。音吉夫婦の家で夕飯をねだるも突っぱねられ、「カーッとなったら1・2・3と数えろ」と説教されます。昭和にして現代的なメソッド、しかし要の胸に響くかどうかは別問題。
カレーライスと銀座「泉」 青春の灯が消える予感
連平に連れられ邦子〈宮崎 萬純 〉の家へ。蝶子はカレーを仕込み中でしたが、要は謝罪より先に食欲を優先。さらに銀座「泉」のマスターが店を畳むという話題が浮上し、蝶子は動揺。青春の象徴が失われるかもしれない――そんな不安が重くのしかかります。
今日のグッと来たセリフ&場面
# | セリフ/場面 | ワンポイント |
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1 | 「再出発おめでとう!」(泰輔宅のお祝い) | 喜びの言葉が夫婦の亀裂を際立たせる皮肉 |
2 | 連平の“かんちょー”未遂 | 緊迫空気を一瞬で緩和する大人げなさが秀逸 |
3 | 要「フナが死んだのはお前のせいだ!」 | 理不尽さMAX、視聴者の怒りも誘発 |
4 | 音吉「カーッとなったら1・2・3と数えるんだ」 | 昭和の知恵袋、実は現代的アンガマネ技 |
5 | 泉のマスター「疲れましてね」 | 一言ににじむ店主の人生、灯が消える寂しさ |
私が感じたポイント
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要さん、反省→爆発→反省…“怒りのジェットコースター”が止まらない。数字カウント法で本当に変われるのか注目です。
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連平だけ空気が読めずマイペース。その“ズレ”が物語の潤滑油になっていて絶妙。
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フナ一匹の死まで蝶子の責任にしてしまう要さん――理不尽さがダダ漏れな場面でした。
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銀座「泉」閉店フラグは、蝶子の“青春の終わり”を示唆? 店を守る行動に出るのか期待が高まります。
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泰輔おじさん宅の賑やかさと道郎の就職決定――“外の世界”は少しずつ前へ進んでいるのに、蝶子と要の夫婦だけが足踏みしている対比が切ないです。
まとめ――怒りを飲み込むか、ぶつけ合うか
第86回は“夫婦ゲンカは犬も食わぬ”を地で行く15分。要さんの苛立ちと蝶子の堪忍袋がシーソーのように揺れ、ついには青春の象徴「泉」にまで波及しました。怒りを数えて抑える――そんな簡単なメソッドで二人は変われるのでしょうか? 次回、蝶子の居場所と夫婦の未来にどんな一手が示されるのか、皆さんはどう予想しますか。
あなたなら、怒りの衝動をどうコントロールしますか?