2025年7月21日放送(第17週・第81回)
高知を発つ前夜、交差する“別れ”と“想い”
第81回は、のぶ(今田美桜)の上京前夜を軸に、東海林編集長(津田健次郎)の厚いエール、嵩(北村匠海)の焦り、琴子(鳴海唯)の決意といった感情がせめぎ合った濃密な15分でした。
東海林編集長の“世間はこわいぞ”スピーチが胸を打つ
東海林はのぶが高知新報を去る日にあえて突き放すように振る舞いますが、その裏には記者として、そして人としてのぶを守ろうとする愛情がありました。
🏃♀️#きょうのあんぱん🖌
東京へ行くことを決めたのぶに、東海林は…
「世間は怖いぞ。ねたんだり、ひがんだりして、色んなことを言われる」
「おまえの志をへし折ろうとするやつもいる。そんなやつに絶対負けるな。…負けるなよ」#今田美桜 #北村匠海 #津田健次郎#朝ドラあんぱん pic.twitter.com/borzwRQ2VX
— 朝ドラ「あんぱん」公式 (@asadora_nhk) July 20, 2025
【個人的感想】のぶを高知新報に拾ってくれた恩人の東海林から「世間はこわいぞ、ねたんだり、ひがんだりしていろん~なことを言われる。お前の志をへし折ろうとするやつもいる。そんなやつに絶対負けるな。負けるなよ。」なんて言われたらのぶじゃなくても泣いてしまうって。東海林さん器がでかすぎだ。
“世間”という敵へのワクチン
東海林の言葉は、のぶにとって“失敗しても折れないための予防接種”のようなもの。視聴者目線でも「挑戦者には必ず逆風が吹く」現実を改めて想起させられるシーンでした。
嵩との約束――「先に行って待ちゆうきね」が突き刺さる
のぶはやっぱりすごいと認める嵩。嵩も東京に行きたいということを確認し、のぶは「ほいたら、先に行って待ちゆうきね。ぼやぼやしよったらおじいちゃんになってしまうで。」と告げる。
【個人的感想】のぶに先に行って待ってるなんて言われたら嵩も急いで東京にいけるように段取りしなきゃだぞ!
視聴者をヤキモキさせる恋と夢のタイムラグ
この“約束”は、のぶと嵩の距離を縮めると同時に、嵩の焦燥感を加速させる装置でもあります。ネットもスマホもない時代、物理的に離れること=心の距離が開くこと。ドラマはそのスリルを巧みに演出しています。
琴子、月刊くじら新メンバーへ――送別の杯と決意
のぶの抜けた穴を埋めるべく、琴子が正式に編集部入り。送別会で交わされる本音トークが胸熱でした。
【個人的感想】琴子さんがいなかったら絶対に月刊くじらは上手くいってなかったはずだ。これからは琴子さんがのぶ以上の働きで月刊くじらを盛り立てていってほしい!
“取材ネタ>結婚相手”という覚醒
当初は「良縁探し」が目的だった琴子。しかし今では“ネタを掘る快感”に目覚め、本物のジャーナリストの顔を見せ始めています。月刊くじら第3号以降、女性記者の視点がどう誌面に反映されるか要注目です。
H2 伝わらぬ想い――嵩の恋心を焚きつける琴子と石清水
送別会に顔を出せなかった嵩を問い詰める琴子と石清水(倉悠貴)。“高知中が知っている恋心”が当の本人にだけ伝わっていないジレンマが炸裂します。
【個人的感想】鈍感なのぶに奥手な嵩、いつまで視聴者をヤキモキさせるんだ!のぶが東京に行っちゃうぞ。令和の時代のようにネットもスマホもないんだから近くにいる内に気持ちを伝えろ!
“告白デッドライン”のカウントダウン
ドラマは「タイミングを逃せば永遠に言えない」緊迫感を丁寧に積み重ねています。現代人にも刺さる“後回しの怖さ”がここに。
羽多子の助言――“強さ”と“弱さ”を受け止める人の存在
東京行きの荷造りを手伝いに来た母・羽多子(江口のりこ)は、娘の将来を案じつつも背中を押します。母はのぶが強い子だということを知っているからこそ心配だという。強いところだけやのうて弱いところや、ほころびそういうのを全部わかってくれる人がそばにおってくれたら、えいがやけんど。という。そんなお母ちゃんみたいな人はおらんよと答えるのぶ。
【個人的感想】のぶ!母・羽多子さんが言ってる人は嵩くんだろ!いい加減気づいてー!そんなお母ちゃんみたいな人が驚くほどすぐ近くにいるんだから!
“強い子”ほど危ういという母の洞察
羽多子のセリフは「強さゆえに孤立しがちな娘に、受け止めてくれる伴走者が必要」という親心の極致。嵩との関係性がここで再びクローズアップされました。
赤いハンドバッグ再び――嵩、三度目のタイミング逃し
汗だくで駆けつけた嵩でしたが、のぶは既に出発。母の羽多子がハンドバッグを受け取るというオチで幕を閉じます。
【個人的感想】嵩よ…いつになったらそのハンドバッグをのぶに渡せるんだい?渡せないなら羽多子さんにそのままあげちゃった方が喜んでもらえたんじゃないか?
小道具がつなぐ恋の未完成形
赤いハンドバッグは“想いが形にならない”象徴。もどかしさを残したまま、第81回は次回へのタメを最大限に引き上げて終わりました。
まとめ――世間の荒波と恋のタイムリミット、次回はダブルで爆発か
東海林の“世間ワクチン”によりのぶは決意を強固にし、琴子は新たなフィールドへ、嵩は恋と夢の挟間で焦りを深めました。「挑戦には逆風」「想いは早めに伝える」――この2点が視聴者へ突きつけられたテーマです。
次回は
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嵩が赤バッグをついに渡せるのか?
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のぶの東京での初陣は?
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月刊くじらは琴子の手でどう変わる?
を中心に、大きく物語が動くこと間違いなし。引き続き“面白がって生きえ”の精神で見届けましょう!