朝ドラ「あんぱん」第68回感想 絶望の隣は“HOPE”――夕刊中止でも走り出すのぶと、万年筆を握った嵩

朝ドラ

2025年7月2日放送(第14週「幸福よ、どこにいる」水曜回)は、

  • 夕刊プロジェクトが一旦ストップ しても原稿を書き続ける のぶ(今田美桜)、

  • 嵩(北村匠海) と 健ちゃん(高橋文哉)は進駐軍払い下げ品のガラクタ屋を営みながら “HOPE” と印刷された米国雑誌が東海林(津田健次郎)の目に留まる、

  • そして メイコ(原菜乃華) がラジオのど自慢を目指して動き出す――

“戦後の焼け跡から未来を描く若者たち” をクローズアップした 15 分でした。


1. ざっくりあらすじ

  • 夕刊チームに暗雲:高知新報の夕刊計画が中止。東海林は落胆するが、のぶは筆を止めず原稿を書き続ける。

  • 子どもの声が導く見出し:闇市取材で出会った子どもたちが「町を元に戻してほしい」と訴える。その声に、のぶは「前よりもっとえい町にしたいね」と応じる。

  • “絶望の隣は希望” が合言葉に:嵩の伯父・寛(竹野内豊)の言葉を思い出し、のぶは東海林と岩清水(倉悠貴)に「絶望の隣は希望や」と生の声を拾い続けると宣言。チームの心が一つになる。

  • HOPE 雑誌が売れた!:嵩・健ちゃん・康太(櫻井健人)のガラクタ屋で、東海林が “HOPE” と大書されたアメリカ雑誌を購入。嵩は売れて少し残念そう。

  • 健ちゃんバースデーの万年筆:雑誌が売れ落ち込む嵩に、健ちゃんが誕生日プレゼントと万年筆を手渡し「漫画描け」。嵩の瞳が再び輝く。

  • メイコ、東京行きを画策:ラジオのど自慢出場を夢見るメイコが、蘭子(河合優実)から旅費を借りようとするが一蹴される。階下で聞いていた祖母の存在が気になるラストカット。


2. 私が感じたポイント

  • 「前より、もっとえい町にしたいね」――子どもの“現状回復”願いを超え、未来志向へ上書きしたのぶの一言が胸熱。

  • 夕刊中止報に へこたれず原稿を書く姿 に“走り続ける強い意志”を再確認。

  • 寛おじさんの哲学「絶望の隣は希望」がしっかりチームの灯台になっていたのが嬉しい。

  • HOPE 雑誌→万年筆→漫画――“二本のペン”が、のぶと嵩を遠くで繋ぐ小道具として光っていた。


3. 今日のグッと来たセリフ&場面

# セリフ/場面 一言メモ
1 のぶ「前より、もっとえい町にしたいね」 焼け跡に未来を描く宣言。
2 のぶ「絶望の隣は希望」 寛の言葉がチームの合言葉に✨
3 健ちゃんが万年筆を差し出し「いつまでもこんな生活続けられるわけじゃない」 嵩の“描く希望”を後押しする友情。

4. ここが刺さった! 個人的所感 

  • 夕刊中止決定は“絶望”と言えるほどの壁。しかしのぶの立ち止まらない背中が、視聴者にもガソリンを注ぐ。

  • 雑誌HOPE (希望)が東海林の手に渡り、希望のバトンリレー。

  • 健ちゃんのプレゼントは、嵩に漫画を描いてほしいというメッセージであるのが泣ける。

  • メイコ×おばあちゃんラインが次回の“青春大騒動”を予感させワクワク。


5. まとめ――“希望”は拾ったガラクタの中にも転がっている

夕刊が止まってもペンを止めないのぶ、ガラクタ屋の片隅で“HOPE”を見つけた嵩。絶望の隣は希望——戦後高知の若者たちはそれを体現していました。次回、物置編集局からどんな記事が生まれるのか? 万年筆を握った嵩は漫画を描き始めるのか? そしてメイコは東京へ飛び出すのか? 焼け跡に希望のインクがしみ出す瞬間を待ちたいです。

 

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