朝ドラ再放送「チョッちゃん」第80回感想 女優デビュー・無職の相談・そして“おばあちゃん”参上――来客ラッシュで揺れる洗足ライフ

朝ドラ

2025年6月24日放送の第80回は、洗足の新居に次々と来客が押し寄せる賑やかな一日でした。チョッちゃん(古村比呂)と要さん(世良公則)の新居に、邦ちゃん(宮崎萬純)、連平さん(春風亭小朝)、そして要さんの母・まつ(初井言榮)が相次いで訪ねてきます。女優の夢と無声映画の現実、そして寂しさを見せる“おばあちゃん”――三つ巴のドラマを私の視点で振り返ります。

朝から“道の譲り合い” 要と音吉の雪解けムード

前日の騒音バトルが嘘のように、道端でばったり会った要と音吉(片岡鶴太郎)は「お先にどうぞ」「いえいえこちらこそ」と譲り合い。わだかまりは残っていない様子にホッとしました。

来客① 邦ちゃん、女優デビューを語る——輝きと羨望

最初の訪問者は邦ちゃん。「大東キネマでやってみる」と正式に女優の道を選んだと報告します。厳しい現状も包み隠さず、いつか滝川や岩見沢の映画館で自分の姿を家族に見てもらいたいと目を輝かせる邦ちゃん。生き生きと夢を語る姿に、チョッちゃんは羨望のまなざし――“輝く友と主婦の自分”という対比が切なく映りました。

来客② 連平さん、無職の相談より“邦ちゃんウォッチ”

続いて連平さんが庭からひょっこり登場。「無職だから玄関から入るのもはばかられて」と冗談めかしつつ、要に今後の身の振り方を相談に来た様子。しかし、その目線は邦ちゃんに吸い寄せられっぱなし。邦ちゃんは用心深く距離を取っていましたが、連平さんの表情は久々に明るかったのが印象的でした。

来客③ まつ婆さん、“孫の顔が見たい”と怒涛の訪問

三人目は要の母・まつ。「孫が生まれた報せが遅い」と開口一番小言を飛ばす。本所からどんどん遠くへ引っ越す要を“自分を避けているのでは”と心配する。要は兄を嫌って本所を避けてるようだが、兄夫婦は自分のことを大事にしてくれているとまつは要に告げる。でも、チョッちゃんにはまつの寂しさがしっかり見えたようで、胸が締め付けられました。

チョッちゃんの複雑な胸中——羨望と諦めの狭間

女優の道を歩み始めた邦ちゃんと比べて「私は家庭の主婦だから……」と口にするチョッちゃん。要のバイオリン練習を中断させてまで話に来たチョッちゃんからは、母になった誇らしさと“舞台に立ちたい”未練が同居しているように感じました。

今日のハイライト

  • 女優デビューの夢を語る邦ちゃんのキラキラした目。

  • 連平さんの“玄関回避”ジョークと、邦ちゃんを見つめるニヤけ顔。

  • まつ婆さんの本心はどこにあるか。

  • チョッちゃんの「私は主婦だから」の呟きが残すほろ苦さ。

まとめ——夢・現実・家族愛が交差する洗足の一日

邦ちゃんは銀幕へ第一歩、連平さんは無声映画の終焉と向き合い、まつ婆さんは“おばあちゃん”としての新章を開始。チョッちゃんは家事と育児に追われつつ、胸の奥でまだ灯る“舞台”の火を見つめています。賑やかな来客ラッシュが去ったあと、岩崎家はそれぞれの“これから”と向き合うことになりそうです。

 

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