2025年6月21日放送の第78回は、チョッちゃん(古村比呂)が長女を無事出産し、病室からアパート、そして洗足の新居までお祝いムードが駆け巡った。一方、軍人となった頼介(杉本哲太)と神谷先生(役所広司)が満州国をめぐって火花を散らし、昭和の空気が一瞬にして凍りつく場面も。喜びと緊張が同居した15分を振り返ります。
病室に集う祝福──頼介はさらに堅苦しく
神谷先生、頼介、安乃が赤ちゃんをひと目見ようと病室へ。頼介は軍服の堅さが増し「蝶子さん、本当におめでとう」と直立不動。堅苦しさにチョッちゃんはちょっぴり苦笑いでありがとうと返事。
“カツライス”で命名会議? 要・泰輔・連平・夢助の男たち
アパートでは要(世良公則)、泰輔おじさん(前田吟)、連平さん(春風亭小朝)、夢助さんが名前をめぐり大論争。候補が尽きて腹が減り、近所の洋食屋でカツライスをかき込む始末。三日後についた名前は“加津子(かつこ)”。いざ名前の由来を聞かれた要は「物事にぶつかり“打ち勝つ”の“かつ”です」と即興で説明し、面々は冷や汗をぬぐいました。
祝いの席が凍る! 頼介×神谷先生 満州国論争
遅れて登場した頼介が「満州国建国は日本のためです」と語ると、神谷先生が「日本のためといっても外国に武力で入っていくのはどうかと思う」とピシャリ。祝いの席が一瞬で緊張。泰輔おじさんの妻・富子さん(佐藤オリエ)が「ダメ!」と一喝し緊張状態は終了。泣き出す赤ちゃんを女性陣があやして事態は収束しました。
北海道の俊道・みさも“じい・ばあ”デビュー
道郎の手紙で安産を知った俊道(佐藤慶)とみさ(由紀さおり)。「名前はもう父親が付けておるだろう」と言う。自分たちが「じいちゃん」と「ばあちゃん」になったことを確認しあう二人。普段笑顔を見せない俊道もこの時だけは一瞬笑顔になったのを視聴者は見逃さなかっただろう。
洗足へ引っ越し、新たなご近所ドラマの予感
手狭になったアパートを引き払い、岩崎一家は洗足へ。挨拶回りで建具屋・中山音吉夫妻が大ゲンカ中に遭遇し、そのまま自宅の建付けチェックをお願いするチョッちゃん。新生活でも嵐の予感です。
今日のハイライト
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“カツライス”が赤ちゃんの名前のヒントになる珍展開。
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頼介と神谷先生の満州国バトル→富子さんの「ダメ!」一喝。
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俊道が見せたレアな笑顔。「じいちゃん」デビューがほっこり。
まとめ──喜びも歴史も抱えて、明日へ
加津子誕生で岩崎家は新しいステージへ。一方で、戦争がもたらす価値観の違いが頼介と神谷先生の対立を生んだ。喜びの陰にある昭和の重みを忘れず、家族と友情がどう支え合うのか、次回も注目です。