2025年6月20日放送の第77回は、邦ちゃん(宮崎萬純)の“映画女優オファー”と、チョッちゃん(古村比呂)の“初めての作曲チャンス”、そして待望の出産まで、一気に畳み掛けるようにドラマが動いた。夢に揺れる二人の友情、要(世良公則)の職人プライド、そして家族の誕生――15分で心が振り子のように揺れた回を振り返る。
邦ちゃんに銀幕デビューのお誘い! チョッちゃんのほんのり嫉妬
泰輔おじさん(前田吟)夫妻がチョッちゃん宅を訪ね、邦ちゃんが映画女優になるのかどうなのかと嬉しそうに確認する。チョッちゃんは邦ちゃんの話ばりする泰輔おじさんに困惑しつつ、かつて学芸会の主役を張っていた自負がくすぐられ、嫉妬心がじわり――「私も結婚していなければ…」と思っていたのではないか。
「結婚していたら女は何もできない?」チョッちゃんの一言が刺さる
泰輔夫妻が帰ったあと、チョッちゃんは要に愚痴。要は「結婚した女優を見てお客が喜ぶかね」と現実的な問いかけ。「結婚してたら女は何もできないの?」と時代を超える疑問を投げるチョッちゃんに、視聴者もハッとする。
神谷先生&兄来訪――童話の詩に曲をつけて!
そこへ兄(石田登星)と神谷先生(役所広司)が来訪。神谷先生が書いた童話の“詩”に曲を付けてほしいと依頼され、顔を輝かせるチョッちゃん。だが要が「私が曲をつけちゃいけませんかね?」とさらりと提案。神谷先生は出版社に“岩崎要作曲”と威張れると大喜びだが、チョッちゃんの胸にチクリと痛みが走る。
独身は挑戦できる――邦ちゃんの決断
神谷先生は邦ちゃんに「独身なんだから今のうちに何でも挑戦したらいい」と背中を押していたことをチョッちゃんに語る。チョッちゃんは独身の邦ちゃんを羨むが、邦ちゃん自身もかつて結婚しているチョッちゃんを羨んでいた。“ないものねだり”が二人の関係を照らす。
邦ちゃん、女優になる! チョッちゃんの複雑なエール
後日、邦ちゃんがチョッちゃんに対して「女優になる」と宣言。チョッちゃんは「そう」と浮かない顔で答える。胸の奥でチクッと嫉妬。「やりたいことを全部追える自由」が眩しく見える瞬間だ。
そして出産! 岩崎家に新しい命
女の子を無事出産! 落ち着かない要、駆けつけた泰輔夫妻、病室は歓喜の輪。子どもみたいなチョッちゃんが“お母さん”になった瞬間に、家族の未来が一気に鮮やかになった。
今日のハイライト
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泰輔おじさん、邦ちゃんの話ばかりでチョッちゃん嫉妬MAX。
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「結婚してたら何もできないの?」という時代跨ぎの疑問が刺さる。
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神谷先生、要の“ネームバリュー”に喜びすぎ問題。
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邦ちゃん→女優決断、チョッちゃん→ママデビュー。
まとめ――夢は形を変えても追い続けられる
邦ちゃんは銀幕へ、チョッちゃんは母へ、要は音楽へ――昭和8年でも、結婚していても、夢は奪われない。互いを羨みながらもエールを送り合う二人の友情が、次回以降の支えになるはずだ。