朝ドラ再放送「チョッちゃん」第74回感想 夫は“ライフワーク”を貫き、妻は質屋通い——それでも笑える夫婦の底力

朝ドラ

2025年6月17日放送の第74回は、要(世良公則)が劇場の仕事を辞めた余波がいよいよ家計に直撃。坂上(笹野高史)の誘いをも断り、岩崎家は無収入へまっしぐら。質屋に通うチョッちゃん(古村比呂)と、それを偶然見てしまった邦ちゃん(宮崎萬純)——理想と現実がぶつかる15分を振り返る。

要さんの“ライフワーク”宣言とチョッちゃんの叱責

坂上が心配して訪ねてくるも、要は退職理由を説明せず無言。珍しくチョッちゃんが明劇を紹介してくれた坂上さんに対して黙って辞めたことをピシャリと注意。要の信念は「生活のためのバイオリンは弾かない」。だが家計を預かる妻としては複雑だ。

「生活のためには弾かん!」と断言──理想>お金

坂上が野口オーケストラへ入ることを提案するが、要は「俺は野口が好きじゃない」と即答。チョッちゃんの表情からは“生活が楽になるのに…”という本音がにじんだように感じたが、夫のプライドを尊重して言葉を飲み込む。

泰輔夫妻も呆れる“仕事断りまくり事件”

泰輔(前田吟)と妻が「要さんも鬼みたいなことはしないだろ」と期待した矢先、要は仕事依頼を次々に断る。笑うしかない展開に、視聴者も苦笑い。

質屋通いを邦ちゃんに目撃される

収入ゼロの穴埋めに質屋へ向かったチョッちゃん。偶然通りかかった邦ちゃんにバレてしまう。かつては心配される側だった邦ちゃんが「お金、取っといて」と差し出す成長ぶりがジーンとくる。
この提案をチョッちゃんは即座に拒否した。ただの依存関係ではなく、「質入れする物が尽きたら遠慮なく」と一人で頑張れる間は頑張るチョッちゃんの芯の強さも光った。
チョッちゃんは邦ちゃんに対して、質屋に通っていることは誰にも言わないでとお願いしたのに、すぐに泰輔夫妻に報告しに行っているのは笑ってしまった。

“道に落ちてたおかず”ジョークに要さんも「へー」

夕食の食卓にはなぜかたくさんのおかず。要が「結構あるじゃないか」と首をかしげると、チョッちゃんは「道に落ちてたの」とトンデモ返答。要が「へー」と流すやり取りが今日一番の笑いどころ。夫婦漫才で貧乏も笑い飛ばす姿に底力を感じる。

視聴者目線ハイライト

  • チョッちゃんが要を注意する珍しいシーン。

  • 邦ちゃん→チョッちゃんへの立場逆転。友情が対等になった瞬間が胸熱。

  • チョッちゃんに口止めされるもすぐにばらしてしまう邦ちゃん

まとめ——理想と生活の綱渡り、それでも笑える強さ

要はライフワークを貫き、チョッちゃんは質屋で踏ん張る。お金は底を突きかけても、二人は笑顔と仲間に支えられて前進中。次回、要は本当にフリーで食べていけるのか? チョッちゃんの質草は持つのか? 昭和の夫婦力が試される。

 

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