朝ドラ再放送「チョッちゃん」第68回感想 論破の才能とモノづくりの心、夫婦の絆が光る回

朝ドラ

2025年6月10日放送の『チョッちゃん』第68回では、蝶子(古村比呂)と要(世良公則)の新婚生活が微笑ましく描かれつつ、蝶子の“モノづくり”への思いが明確に表現された回だった。日々の暮らしの中ににじむ夫婦の愛情、そしてそこに交差する家族の面影や絆が丁寧に織り込まれていた。

仲睦まじい二人にほっこり

何だかんだ言いながらも、蝶子と要は仲良く穏やかな新婚生活を送っており、その様子には自然と笑みがこぼれる。ちょっとしたやり取りからも、お互いを大切に思っているのが伝わってくる。

モノづくりの才能と蝶子の思い

蝶子の手で仕立てられた洋服はどれも可愛らしく、彼女のモノづくりの才能は見る人を惹きつける。そんな蝶子が、頼まれたので他人のために洋服を作りたいと要に相談するが、要はそれに反対する。

要の嫉妬心と蝶子の論理戦

「君がなんで人の物を作らなきゃいけないんだ」という要のセリフに、蝶子は「要さんが自分の服を作ってほしいからじゃないの?」と勘違いをする。その言葉には茶目っ気と鋭さが同居していて、なんとも可愛らしい。

さらに蝶子は、論理的に要を説得し、最終的には反論できないところまで追い詰めて他人のために服を作る許可を得てしまう。今風に言えば“論破”であり、彼女の芯の強さが垣間見えた瞬間だった。

父と要、母と蝶子、それぞれの“似た者同士”

要とチョッちゃんの父・俊道(佐藤慶)は、どこか似ている。女性に「家にいてほしい」と願う古風な考え方も共通していた。蝶子の母・みさ(由紀さおり)は、そんな父を別の角度から説得し、遠回しに蝶子に会いに行かせようとする。天然に見えて実はしたたかな策士の母の知恵には驚かされた。

母との手紙のやりとりが続く幸せ

蝶子と母との手紙のやりとりが今も途切れず続いていることに、視聴者としても安心と温かさを感じた。物理的な距離があっても、心の距離は近くにあることが伝わってくる。

余談:雑草のエピソードと邦ちゃんの気がかり

蝶子が空知高女時代、自炊に野菜が足りず雑草を足していたという話には、思わず笑ってしまった。そんな蝶子と要の仲睦まじい様子を見つめる邦ちゃん(宮崎萬純)の目には、どこか羨ましさと寂しさが感じられる。元気のない様子が心配で、今後の彼女の展開も気になるところだ。

 

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