朝ドラ「あんぱん」第48回感想 のぶを包む優しさ 次郎の抱擁と微笑みにじんとくる朝の時間

朝ドラ

『あんぱん』第48回を見て、何より強く感じたのは「のぶ(今田美桜)の周りにいる男の人たちは、みんな優しい」ということだった。戦時下という厳しい時代にあって、のぶを取り巻く人たちはどこまでも柔らかく、温かい。今日は特に、次郎(中島歩)の優しさが心に沁みた。

第48回のあらすじを軽くおさらい

のぶと次郎は朝田家で温かな時間を過ごしたあと、帰り道に未来の話をする。そして、次郎は再び海へと旅立つ日を迎える。のぶは何かを察しながらも、次郎の出発を見送る。その中で次郎は、のぶにカメラを託し、そっと抱きしめる。

のぶの周囲の男性たちの“優しさ”に注目

のぶのそばにいる男性たち、嵩(北村匠海)、寛先生(竹野内豊)、そして次郎。それぞれがのぶに対して、違った形の思いやりや支え方を見せてくれている。嵩は静かに見守るタイプ、寛先生は知的で穏やかな寄り添い方、そして次郎は大人の包容力を持っている。

次郎の優しさが光った今日の回

次郎がのぶをそっと抱きしめるシーン。優しく声をかけながら、その温もりで気持ちを伝えるような優しさがあった。のぶの背中に手を回しながら、そっと寄り添う姿には、静かな時間の中に溢れる思いが詰まっていた。

さらに、次郎がのぶの教壇で勇ましく教えている姿を想像し、ふっと微笑んだ瞬間。あの表情が何とも言えなかった。未来を信じているようで、同時に不安もある。でも、のぶなら大丈夫だって信じてる。そんな気持ちが滲んでいた。

“言葉にしない”優しさの表現

次郎は決してのぶに何かを押しつけたり、自分の気持ちをぶつけたりしない。ただ、そっと寄り添う。彼女の選択を尊重し、彼女の強さを信じているからこそ、あの微笑みと抱擁だけで全てを伝えてくる。

視聴者として感じたこと

戦時下という厳しい現実がありながらも、今日の回はとてもあたたかかった。のぶがどれだけ周囲に愛され、大切に思われているかがひしひしと伝わってきた。優しさに満ちた朝の15分間、まさに心がじんわりとあたたまる時間だった。

そして、もうひとつ印象的だったのが写真を巡るシーン。カメラで写真を撮られると魂を抜かれると信じている釜次が写る側に回ったことも驚きだったし、「写真なんて遊んでる場合じゃない」と言っていた婦人会の皆さんが「1枚いかがですか?」の一言で即座にポーズを取っていたのも面白かった。人の心が動く瞬間って、こういうさりげない場面に出るんだなと感じた。

次郎がいなくなったあとののぶ、そして朝田家の人たちがどんなふうに変わっていくのか、次回以降も楽しみでならない。

 

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