朝ドラ再放送「どんど晴れ」第11回感想(ネタバレ) 盛岡での再出発と、現実との衝突

どんど晴れ

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2025年10月24日に放送された『どんど晴れ』第11回。
横浜を飛び出し、盛岡へと単身やってきた夏美(比嘉愛未)。
“女将になる”という決意を胸に、加賀美屋へ乗り込むも、そこには想像を超える現実が待っていた——。


盛岡へ——不安と決意の旅立ち

盛岡に降り立った夏美は、岩手山を見上げる。
岩手山に手を合わせたその瞬間、岩手山が“頑張れと微笑んでいるように見えた”と感じる。
(個人的感想。あのシーンは象徴的だった。不安を抱えながらも、前に進む覚悟を自分に言い聞かせる夏美の姿は、無謀ながらもまっすぐで美しい。)

一方そのころ、横浜の朝倉家では啓吾(大杉漣)が苛立ちを隠せずにいた。房子(森昌子)が柾樹の携帯に電話をかけようとすると、「勝手に家を出て行ったんだ。もう娘でもなんでもない」と突き放す啓吾。保(与座嘉秋)と村田(渡部朋彦)が「何かあったんですかね」と心配するも、店内は重苦しい空気に包まれていた。


加賀美屋へ——突然の訪問に騒然

「ごめんくださ〜い!」と明るく登場する夏美。仲居の佳奈(川村ゆきえ)はお客と勘違いし、部屋へ案内しようとするが、時江(あき竹城)が現れて驚く。
柾樹(内田朝陽)の婚約者が突然現れたと知り、加賀美屋の中は騒然。環(宮本信子)もカツノ(草笛光子)も動揺を隠せない。
「今日は突然来て申し訳ありません。でも、どうしてもお願いしたいことがあって…」と切り出す夏美に、カツノは「柾樹を止めに来たのか」と誤解する。
しかし夏美の答えは違った。「いいえ。柾樹さんの決めたことに反対しに来たんじゃありません。私も、ここで修業させてほしいんです!」

環は「女将はなりたいからって、なれるものじゃありませんよ」と冷静に返す。
「柾樹はこのことを知っているの?」と問うカツノに、「知りません。私が勝手に来ました」と答える夏美。
その正直さに一瞬、カツノの表情が曇る。
「今夜は泊まっていきなさい」とカツノがいい、時江に部屋の用意をさせる環。
(個人的感想。一番現実的で筋が通っているのは環だと思う。夏美の情熱は尊いが、順序を飛ばしすぎている。柾樹にも事前に何の相談もなく突撃するのは、やはり常識的とは言い難いし、夏美は女将になりたいのではなく、「柾樹と結婚したいから女将になる必要がある」ということだから環から理解を得ることは難しいだろう。突然押しかけたことにより、客室も一つ利用させてしまうことになったのでは…?)


加賀美屋の混乱——仲居仕事、板場、そして“修業”の壁

夏美は仲居たちの仕事を手伝おうとするが、担当制を理解せず勝手に手を出してしまい、混乱を招く。
「それぞれ担当がありますので」「お客様に手伝わせるわけにはいきません」とやんわり断られるも、夏美は引き下がらない。
さらに板場にまで入り込み、「手伝わせてください、野菜洗いますね」と動き出した瞬間——「女が入ってくるな! 出てけ!」と怒号が響く。
板前の篠田(草見潤平)に怒鳴られ、驚いた夏美を浩司(蟹江一平)が外へ連れ出す。
「あのな、板場は男しか入っちゃいけねぇんだ。あの大女将すら入れねぇ」と説明する浩司に、「そんなことも知らないで修業したいだなんて言ったのか」と呆れられてしまう。
(個人的感想。柾樹が“今の加賀美屋を守りたい”と言っていたけど、この閉鎖的な体質を見てしまうと複雑な気持ちになる。平成でこの状況だが、令和の時代に“女性立入禁止”の板場は維持できているだろうかと感じてしまった。遅かれ早かれ加賀美屋は変わらなきゃやっていけない壁にぶち当たりそう。それにしても、夏美は父・啓吾のケーキ屋でしか働いたことがないのかな?父の元、厳しく修業していたのかと思ってたけど、職場にはルールがあるということは教えられず、オーナーの娘として甘やかされていた可能性も…。)


伸一たちの思惑——夏美を利用して柾樹を呼び戻せ?

そのころ、伸一(東幹久)と環、久則(鈴木正幸)は密談していた。
「夏美が柾樹を諦めていないということは、逆に利用できるかもしれない」「夏美とよりを戻せば、柾樹も盛岡に戻るんじゃないか」——そんな思惑がちらつく。


柾樹、再び動く——会社を飛び出して盛岡へ

浩司から「夏美が盛岡にいる」と連絡を受けた柾樹は、動揺を隠せずに「すいません、早退させてください!」と上司に告げ、そのまま会社を飛び出す。
山室部長(中原丈雄)が「おい、加賀美!」と呼び止めるも間に合わず。
(個人的感想。柾樹も夏美と同じく“話し合うより行動”タイプ。結果として2人は似た者同士なのかもしれない。だが社会人としてはやはり一言くらい理由を説明してほしいが、対話よりも急いで盛岡行きを優先したということだろう。山室部長なら半日有給とかで処理してくれてるはずと信じる…。)


子どもたちとの触れ合い——再び笑顔を取り戻す

落ち込む夏美のもとに現れたのは、健太と勇太。
「お腹すいた」「今日のおやつ、何かな?」と元気いっぱいの2人に、夏美は思わず笑顔を見せる。
「じゃあね、お姉ちゃん何か作ってあげようか?」と提案し、パティシエ魂が再び燃え上がる。
2人と一緒にお菓子を作っていると、いつの間にか背後には柾樹の姿が——。
(個人的感想。批判的に見ようと思えばいくらでも突っ込みどころはあるけれど、最後に子供たちに見せた夏美の笑顔は純粋に良かった。彼女の“行動力”が、少しずつ形になっていくことを期待したい。)


まとめ——理想と現実、そのはざまで

第11回は、理想と現実のギャップに苦しみながらも前進する夏美の姿を描いた。
環の冷静な言葉、カツノの複雑な表情、そして加賀美屋という伝統の重圧。
それでも夏美は、自分の信念を曲げずに挑もうとする。
(個人的感想。勢いだけで突っ走る夏美に視聴者の共感が集まるかは微妙なところだが、彼女の“真っすぐさ”がこのドラマの原動力なのは間違いない。次回、柾樹との再会がどう描かれるのか期待したい。)

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